海外FXの約定力・約定スピードとは?約定力・約定スピードで海外FX業者を選ぶポイント・約定スピードを上げる方法

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「海外FX業者の約定力、約定スピードって実際どうなの?」
「約定力・約定スピードで海外FX業者を選ぶポイントを教えてください。」
「約定スピードを上げることはできるでしょうか?」

海外FXに限らず、FXトレードで重要な要素を持つのが「約定力(約定スピード)」です。今回は、海外FXの約定力・約定スピードについて、約定力・約定スピードで海外FX業者を選ぶポイント・約定スピードを上げる方法について解説します。

海外FX約定力・約定スピード比較

海外FX口座取引手数料米ドル/円ユーロ/円米ドル/ユーロポンド/円豪ドル/円カナダドル/円豪ドル/米ドルフィルター
LAND-FX無料0.3550.3510.3510.3320.3400.3440.330LAND-FX▲
TitanFX無料0.4190.4190.4130.4050.4110.4190.399TitanFX▲
AXIORY_ECN3ドル0.4400.4740.4830.4650.5160.4630.431AXIORY_ECN▲
IS6FX無料0.4660.8921.0370.8740.5890.8000.925IS6FX▲
BigBoss無料0.4830.4760.4650.4640.4660.4710.447BigBoss▲
FBS無料0.5270.5200.5210.5200.5270.5280.519FBS▲
XM無料0.5320.5270.5290.5230.5340.5250.526XM▲
GEMFOREX無料0.5770.5580.5620.5790.5340.6010.571GEMFOREX▲
TitanFX_ECN3.5ドル0.5950.6380.5970.6280.6610.6380.597TitanFX_ECN▲
約定スピード/平均値の平均-0.6380.6680.6840.6670.6520.6750.663約定スピード/平均値の平均●
IronFX無料0.6830.7120.6980.7260.7350.7250.709IronFX▲
HotForex無料0.9760.9680.9610.9250.9290.9390.956HotForex▲
Traderstrust無料1.6931.6181.7431.7091.7721.7731.643Traderstrust▲

2023年9月24日最新/同環境での海外FXスプレッド・約定力データ

約定スピード検証/海外FX業者別「1日の平均約定スピード(ms)」の推移

海外FXの約定力・約定スピードとは?

海外FXの約定力・約定スピードとは?

約定力とは

注文した価格で約定させるための力のこと

を言います。

「約定力」は、非常に曖昧な言葉で、「約定力が高い」というのをどういう状態をいうのかは、定まっておらず、多くの海外FX業者が様々な指標から、約定力の高さをアピールしているのが実情です。

XMTrading
XMTrading

全注文の99.35%が1秒以下で執行
リクオートは一切なし(注文拒否なし)
執行率100%
Virtual Dealer Pluginなし

AXIORY
AXIORY

約定率99.99%

LAND-FX
LAND-FX

約定速度0.035秒

約定スピードとは

注文から約定にかかる時間のこと

を言います。

当然ですが、約定スピードが速ければ速いほど、価格変動が起こらないため、約定力が高くなり、スリッページが発生しにくくなります。

AXIORYの公開しているデータでは

約定スピードとは
  • 約定スピードが186ms(0.186秒)を超えてくると、スリッページが発生する
  • 約定スピードが214ms(0.214秒)を超えてくると、スリッページの発生が顕著になる

相関関係になっています。

約定スピードが速ければ速いほどスリッページが発生しにくい(≒約定力が高くなる)

ということを意味しています。

約定力の低いFX業者を使う問題点

スリッページが発生し、そのコストは投資家が負担する

110.45円で「買い」注文をしたのに、約定した価格が110.48円だったら、3pips分は投資家の負担となってしまいます。

スリッページが起こると、その分のコストは投資家の負担となります。

いくらスプレッドが0.3pips、0.5pipsであっても、スリッページが発生しやすいのでは、より大きなコスト負担が発生してしまうので意味がないのです。

※国内FX業者の場合は、スリッページの許容値(スリッページ幅)を設定することができますが、スリッページ幅を狭く設定すると、約定できないケースが増えてしまいます。

投資家の戦略がくるってしまう

注文するときには、当然トレードのシナリオがあり、テクニカル分析などのロジックでチュモンすべきタイミングであるからこそ、エントリーするのです。

タイミングを見極めて注文しているのにも関わらず、その注文時の価格と約定時の価格が変わってしまったら、そもそもの投資戦略が崩れてしまいます。

投資家のトレード戦略が崩れてしまうデメリットがあるのです。

とくに数pipsの狭い利幅を取る、スキャルピングやデイトレードでは、約定力の低さによるスリッページの発生は大きな投資家の戦略を狂わす要因になってしまうのです。

国内FX業者の約定力・約定スピード

矢野経済研究所が行っている「主要FX会社7社におけるFXサービスパフォーマンステスト」では、下記のような結果がになっています。

会社名 スリッページ発生数 スリッページ発生率 約定率
A社 0.0件 0.0% 100.0%
B社 36.0件 18.0% 82.0%
C社 22.0件 11.0% 89.0%
D社 36.0件 18.0% 82.0%
E社 8.0件 4.0% 96.0%
F社 7.0件 3.5% 96.5%
G社 25.0件 12.5% 87.5%
平均 19.1件 9.6% 90.4%

出典:矢野経済研究所2019年

国内FX業者の平均値は

スリッページ発生数:19.1件/発注件数200件
約定率:90.4%
スリッページ発生率:9.6%

です。

主要7社中6社でスリッページが発生しています。

海外FX業者の約定力・約定スピードの例:AXIORYのスリッページ発生率

海外FX業者の約定力・約定スピードの例:AXIORYのスリッページ発生率
スリッページ発生率:35.1%
±0.1pips:16.5%
±0.2pips:6.4%
国内FX業者の方が海外FX業者よりも、約定力・約定スピードは高くなっています。

海外FX業者の方が国内FX業者よりも、約定力が低い理由

海外FX業者の方が国内FX業者よりも、約定力が低い理由

理由その1.国内FX業者は「呑み取引」

国内FX業者は「呑み取引(OTC取引)」を採用しています。

顧客の注文を呑む(実際にはインターバンク市場で取引をしない)取引方法を採用しています。

海外FX業者は「NDD取引(仲介者不在の取引)」を採用しています。

顧客の注文は、自動的にインターバンク市場で取引されるのです。

実際に売買をせずに投資家の注文を呑むだけの国内FX業者は、当然、約定スピードが速く、約定力が高くなるのです。

国内FX業者も、カバー取引をするときにスリッページが発生するケースもありますが、基本的には「呑む」注文の割合が高ければ高いほど、約定力が高くなる仕組みとなっています。

実際にインターバンク市場で取引をする海外FX業者の方が約定力が低くなるのは、実際に通貨の取引をしているからであって、当然なのです。

理由その2.海外FX業者と日本人投資家は「距離的遅延(レイテンシー)」が大きくなる

投資家が海外FX業者へ注文から約定する流れというのは

  • 投資家がPCやスマホの取引ツールから注文を依頼する
  • 投資家のPCやスマホのサーバーから注文依頼の情報が伝達される
  • 海外FX業者の取引サーバーで注文を受理する
  • 海外FX業者の取引サーバーからインターバンク市場のLP(リクイディティプロバイダー)へ注文が伝達される
  • インターバンク市場で注文が成立する
  • インターバンク市場のLP(リクイディティプロバイダー)から約定の情報が伝達される
  • 海外FX業者の取引サーバーで約定の情報を受け取る
  • 投資家のPCやスマホのサーバーで約定の情報を受け取る
  • 投資家のPCやスマホに反映される

という流れになります。

LP(リクイディティプロバイダー)とは
LP(リクイディティプロバイダー)とは
FX業者に対して為替レートを提示して取引の相手方となる銀行などの業者のこと(流動性を供給する業者のこと)

を言います。

つまり、実際に注文が行われる海外FX業者の場合

投資家 → 海外FX業者 → LP(リクイディティプロバイダー) → 海外FX業者 → 投資家

という流れで、注文と約定の情報処理が行われるのです。

ここで問題となるのがサーバー間の距離です。情報を処理するのは「サーバー」ですから、光の速さで情報が伝達されるとしても、サーバー間の距離が長ければ長いほど、ミリ秒単位での遅延「距離的遅延(距離的レイテンシー)」が発生するのです。

距離的遅延(距離的レイテンシー)
距離的遅延(距離的レイテンシー)
  • 東京 → ソウル・台北 :約50ms
  • 東京 → ジャカルタ・シンガポール・バンコク・北京 :約100ms
  • 東京 → ニューヨーク・シドニー・ムンバイ :約200ms

という感じになります。

情報は、往復して成立するので

投資家のPC:日本
海外FX業者の取引サーバー:ニューヨーク
インターバンク市場の取引サーバー:ニューヨーク

にあった場合

  • 投資家 → 海外FX業者 → LP(リクイディティプロバイダー) → 海外FX業者 → 投資家
  • 日本 → ニューヨーク → ニューヨーク → ニューヨーク → 日本

ですから、単純計算すると

  • 200ms + 0ms + 0ms + 0ms + 200ms = 400ms

400msの時間のロスがサーバーの距離によって、発生してしまうのです。

約定力・約定スピードで海外FX業者を選ぶポイント

約定力・約定スピードで海外FX業者を選ぶポイント

ポイントその1.取引サーバーを東京に設置している海外FX業者を選ぶ

海外FX業者の中には取引サーバーを「東京」に設置している海外FX業者があります。

東京に取引サーバーがあれば、日本人投資家の注文をするPCとの距離的遅延は、ほぼ発生しないのですから、その分約定スピードが速くなり、約定力が高くなるのです。

海外FX業者が利用するケースの多いサーバー会社「エクイニクス社」は、東京にデータセンターをいくつも設置しており、東京のデータセンターに取引サーバーを設置する海外FX業者も、増えてきているのです。

ポイントその1.取引サーバーを東京に設置している海外FX業者を選ぶ

取引サーバーを「東京」に設置している海外FX業者

口座の種類ナノ口座/MT4/ECN
取引手数料
(pips換算:片道)
0.30
最小スプレッド
米ドル/円
0.10
平均スプレッド
米ドル/円
0.60
最大レバレッジ400倍(~10万ドル)
300倍(~20万ドル)
200倍(20万ドル~)
約定力約定率:99.97%
スリッページ平均:0.039pips
約定スピード:202.42m/sec
最低入金額2万円相当
口座の種類Zeroスタンダード口座/STP
取引手数料
(pips換算:片道)
0.00
最小スプレッド
米ドル/円
1.00
平均スプレッド
米ドル/円
1.33
最大レバレッジ500倍
約定力ミリ秒単位の約定スピード
最低入金額2万円相当

ポイントその2.VPSサーバーを提供している海外FX業者を選ぶ

海外FX業者の中にはVPSサーバーを提供している海外FX業者があります。

VPSサーバーとは
サーバー会社のサーバーの中に仮想のパソコン(デスクトップ)を作り、実際のパソコンを起動させて使うように利用できるサーバーのこと

を言います。

VPSサーバーがあれば、自宅にパソコンがなくても、VPSサーバー上でMT4・MT5などのトレードプラットフォームをインストールして、FXトレードが可能になるのです。

海外FX業者が提供しているVPSサーバーは、海外FX業者の取引サーバーと同じ場所に設置されているため、距離的遅延がほぼ発生しないので、その分、約定スピードが速くなり、約定力が高くなるのです。

VPSサーバーを提供している海外FX業者の例/XMTrading
VPSサーバーを提供している海外FX業者の例/XMTrading

XMTrading VPSは、光ファイバー接続にて、ロンドンの弊社データセンターからわずか1.5kmのところに位置するバーチャルプライベートサーバー(VPS)へ遠方からでもご接続いただけるものです。 こちらのサーバーをご利用いただくことにより、インターネットの接続速度やコンピュータの不具合、停電などに煩わされることなく、XMTradingの比類なき執行力を最大限にご活用いただくことが可能になります。

XMTrading VPSを介すると、お客様のEAを監視したりパソコンの電源を入れる必要すらなくノンストップで稼働させることができます。 XMTrading VPSサービスにより、1.5 GB RAM、 20 GBのハードドライブ容量、600 MHzの安定したCPU電源によるWindows 2012サーバーにアクセスしていただけます。

海外FX業者の提供するVPSサーバーは、利用条件を満たす方は無料で利用できるため、利用条件も確認して、無料利用できるものを選びましょう。
XMTradingのVPSサーバー無料条件
XMTradingのVPSサーバー無料条件
  • 5,000ドル(約50万円)以上の口座残高
  • 月最低5ロットの取引

→ 無料

  • 上記以外の方

→ 有料(月28ドル)

ポイントその3.約定力・約定スピードのデータ開示に積極的な海外FX業者を選ぶ

基本的には

  • 約定力の低い海外FX業者ほど、約定力・約定スピードのデータ開示をしない
  • 約定力の高い海外FX業者ほど、約定力・約定スピードのデータ開示をする

傾向にあります。

約定力に自信がある海外FX業者ほど、具体的な(日時や計測期間などを明記した)執行率、スリッページ発生率などを公開しているのです。

例:AXIORY
例:AXIORY
約定力・約定スピードのデータ開示をしている海外FX業者は、約定力が高い傾向が強いです。

ポイントその4.第三者が同環境で測定した約定スピードが速い海外FX業者を選ぶ

当サイトでは、5分毎に実際にリアル口座でトレードをして、そのときの「約定スピード」を測定し、主要な海外FX口座を比較しています。

ポイントその4.第三者が同環境で測定した約定スピードが速い海外FX業者を選ぶ
  • 同じ環境(お名前ドットコムのVPSサーバー)
  • 同じタイミング

で測定した公平な計測データによる比較ですので

本当に約定スピードが速い(約定力の高い)海外FX業者を選ぶことができます。

まとめ

FXトレードでは「約定力の高さ」は

  • 無駄なスリッページによるコストを回避するため
  • トレード戦略を崩さにため

に重要な要素です。

とくに

距離的遅延があり、実際に注文をする取引方法を採用している海外FX業者は、地理的遅延がなく、呑み取引を採用している国内FX業者よりも、約定スピードが遅くなる傾向があるため、より「約定力の高いFX業者を選ぶ」重要性が高くなるのです。

約定力の高い海外FX業者を選ぶポイントは

  • その1.取引サーバーを東京に設置している海外FX業者を選ぶ
  • その2.VPSサーバーを提供している海外FX業者を選ぶ
  • その3.約定力・約定スピードのデータ開示に積極的な海外FX業者を選ぶ
  • その4.第三者が同環境で測定した約定スピードが速い海外FX業者を選ぶ

です。

teacher
稼ぐためには、約定力の高い海外FX業者を選んで、精度の高いFXトレードを行う必要があります。

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FX(海外FX中心)・バイナリーオプション・不動産投資など、投資歴10年、ほぼ投資だけでご飯を食べています。FXを中心として、様々な投資関連の情報を実際に実行しながら発信します。1000万円単位の失敗投資もたくさんしています。 FX資産額:3,000万円 保有不動産:2億円・7戸(戸建て中心) 借金:0円