海外FX業者の99%が提供しているトレードプラットフォームト「MT4(メタトレーダー4)」の特徴・メリットデメリット・注意点を解説します。
「MT4(メタトレーダー4)」とは?
「MT4(メタトレーダー4)」とは
を言います。
正式社名:MetaQuotes Software Corp.
メタクオーツ・ソフトウェア社は、2000年にロシアで設立され、Windowsのパソコン上で機能するソフトウェアとして「FX Charts」をリリースしました。当時は、高額なトレードツールが多かった中で、リーズナブルな価格での提供をしたため、多くの証券会社が採用しました。
2003年には、第三世代のプラットフォームが「MetaTrader(メタトレーダー)」としてリリースされます。
2005年に登場したのが「MetaTrader 4」=「MT4(メタトレーダー4)」なのです。この「MT4(メタトレーダー4)」が世界的に普及し、「FXのトレードプラットフォームといえばMT4(メタトレーダー4)」というまで浸透することになったのです。
2010年には、次世代のプラットフォーム「MT5(メタトレーダー5)」が提供されますが、「MT4(メタトレーダー4)」の方が優れている点も多く、多くの投資家がいまだに「MT4(メタトレーダー4)」を利用しているのです。
現在では
- 数百万人の投資家が利用
- 1000社以上の世界の証券会社が採用しているトレードプラットフォーム
として、「MT4(メタトレーダー4)」は普及しているのです。
「MT4(メタトレーダー4)」の特徴とは?
「MT4(メタトレーダー4)」の特徴は
- 無料で利用できること
- 動作が速いこと
- 自分でテクニカル分析指標を開発・カスタマイズできること
- すでに開発されたテクニカル分析指標が世界中にたくさんあること
- 自分でEA(自動売買のストラテジー)を開発・カスタマイズできること
- すでに開発されたEA(自動売買のストラテジー)が世界中にたくさんあること
等があります。
日本人の投資家には、誤解している方も多いのですが・・・
「MT4(メタトレーダー4)」 ≠ 高機能チャートソフト(チャートを表示する機能のソフトウェア)
ではありません。
「MT4(メタトレーダー4)」 = トレードプラットフォーム(実際に取引ができるソフトウェア)
です。
FX業者にとっても、「MT4(メタトレーダー4)」は
- 導入コストが低額
- 多くの投資家から指示されている
トレードプラットフォームですので
- 1000社以上の世界の証券会社が採用しているトレードプラットフォーム
になりました。
しかし、日本国内のFX業者は、日本のソフトウェア開発会社のトレードプラットフォームを自社仕様にカスタマイズして利用するケースが多く、「MT4(メタトレーダー4)」を提供している国内FX業者は、外資系FX業者の数社しかなく、日本人投資家の理解が不足しているのが現状です。
海外FXをやろうとして、はじめて「MT4(メタトレーダー4)」を知ったという方も少なくありません。しかし、一度「MT4(メタトレーダー4)」を利用したら、辞められないほどのメリットがあるトレードプラットフォームです。「MT4(メタトレーダー4)」は、の魅力を解説します。
「MT4(メタトレーダー4)」のメリット
メリットその1.無料で利用できる高機能トレードプラットフォーム
「MT4(メタトレーダー4)」を利用するのは誰でも、簡単に利用できます。
とくに口座開設が条件になっているわけではなく、ソフトウェアをメタクオーツ・ソフトウェア社のウェブサイトからダウンロードして、パソコンにインストールし、どこかのFX業者のサーバーに接続できれば、すぐに「無料」で利用することができます。
メリットその2.動作が軽く、サクサク動く
実は、トレードプラットフォームで重要なのは「操作性」「動作の軽快さ」と言っても良いでしょう。
1分1秒を争うタイミングで、トレード機会をうかがっている投資家からすれば
と思うのは当然です。
軽快に動いてくれるからこそ、1分1秒のタイミングを見逃さずにトレードができるのです。
これは非常に需要なポイントで
一般的には
- 高機能なソフトウェア → 多くのメモリを利用し、動作が遅くなる
- 低機能なソフトウェア → 小さいメモリしか必要とせず、動作が軽い
ことになります。
「MT4(メタトレーダー4)」は
高機能で動作が軽いトレードプラットフォーム
を実現しているからこそ、世界中の投資家に重宝されているのです。
次世代バージョンの「MT5(メタトレーダー5)」よりも、機能が少ない「MT4(メタトレーダー4)」が好んで使われる理由は「動作が軽快だから」と言っても、過言ではないのです。
どんなに古いパソコンであっても、軽快に動いてくれることは「MT4(メタトレーダー4)」の大きなメリットなのです。
メリットその3.無数のテクニカル分析指標
「MT4(メタトレーダー4)」では、無数のテクニカル分析を表示させることができます。
無料でダウンロードしてインストールできるテクニカル分析:約2000個
有料でダウンロードしてインストールできるテクニカル分析:約700個
その他、投資家が自主的に開発しているテクニカル分析:数万個
あります。
標準搭載されたテクニカル分析だけでも、
トレンド系
- Average Dirextional Movement Index
- Bollinger Bands
- Envelopes
- Ichimoku Kinko Hyo
- Moving Average
- Parabolic SAR
- Standard Deviation
オシレータ系
- Average True Range
- Bears Power
- Bulls Power
- Commodity Channel Index
- DeMarker
- Force Index
- MACD
- Momentum
- Moving Average of Oscillator
- Relative Strength Index
- Relative Vigor Index
- Stochastic Oscillator
- Willams’ Percent Range
ボリューム系
- Accumulation/Distribution
- Money Flow Index
- On Balance Volume
- Volumes
ビル・ウィリアムズ系
- Accelerator Oscillator
- Alligator
- Awesome Oscillator
- Fractals
- Gator Oscillator
- Market Facilitation Index
と、30種類以上あり、これだけでも、国内FX業者のトレードプラットフォームのテクニカル分析を優に超えてしまうのです。
メリットその4.自動売買が可能
「MT4(メタトレーダー4)」では、「EA(エキスパート・アドバイザー)」というストラテジーをMT4にインストールすることによって、自動売買が可能になります。
掲示板サイト(例:FOREX TSD)などで無料で公開されている「EA(エキスパート・アドバイザー)」をダウンロードしてきたり、有料販売サイト(例:fx-on)で提供している「EA(エキスパート・アドバイザー)」を購入して、簡単に自動売買(アルゴリズムトレード)が可能になります。
初心者でも、プロレベルのFXトレードが簡単にできるのです。
また、「MT4(メタトレーダー4)」の自動売買は、特別なコストを支払わずにできるメリットがあります。
一般的に「ミラートレーダー」のような自動売買トレードプラットフォームでは
- 取引手数料が多く取られる
- スプレッドが広く設定される
という別のコストが発生してしまいます。
しかし、「MT4(メタトレーダー4)」の自動売買では
「EA(エキスパート・アドバイザー)」は有料で購入するものも多いですが、無料でダウンロードすることもできます。有料だとしても、1万円~2万円で購入できて、スプレッドなどに影響はないため、格安で導入できる自動売買システムともいえるのです。
メリットその5.投資家自らが「インディケーター」「EA(エキスパート・アドバイザー)」を開発できる
実はこれが一番大きい「MT4(メタトレーダー4)」のメリットです。
「MT4(メタトレーダー4)」では
MQL(MetaQuotes Language)プログラミング言語
という開発言語を搭載したトレードプラットフォームとして、販売されました。
このプログラム言語をベースとした
- MQL4 IDE統合開発環境「Integrated Development Environment」
が用意されているため
少し勉強すれば、投資家自身が簡単に「インディケーター」「EA(エキスパート・アドバイザー)」を開発することができるのです。
また、バックテストなどのテスト環境も用意されていて、開発しやすい環境が整っているのです。
他のトレードプラットフォームとは、ここが違っていたのです。
稼げる投資家は
「自分のトレード手法を使いやすくするテクニカル分析を自分で作りたい」
というニーズがあり、
多くの「インディケーター」「EA(エキスパート・アドバイザー)」が開発されていきました。
これが発展すると
ということも可能になり、爆発的に「インディケーター」「EA(エキスパート・アドバイザー)」の数が増えていったのです。
次世代機種の「MT5(メタトレーダー5)」は、「MT4(メタトレーダー4)」の「インディケーター」「EA(エキスパート・アドバイザー)」との互換性がなかったことから、機能的には「MT4(メタトレーダー4)」よりも優れていたのに、今なお「MT4(メタトレーダー4)」の方が投資家に支持されているのです。
「MT4(メタトレーダー4)」のデメリット
デメリットその1.機能が幅広いため、初心者にはわかりにくい
国内FX業者が「MT4(メタトレーダー4)」を採用していないのには理由があります。
「MT4(メタトレーダー4)」は、選択肢が少ない分、初心者には難しい中級者以上の投資家向けのトレードプラットフォーム
なのです。
を採用しているので、トレードの上手い人は不要なのです。投資家の損失がFX業者の利益になるので、トレードが下手な初心者大歓迎ということですから
を好んで採用しているのです。
を採用しているため、トレードの上手い人を重宝します。多くの取引をしてもらった方がFX業者の利益になるからです。
の方が良いのです。
デメリットその2.パソコンにインストールするタイプのソフトウェア
「MT4(メタトレーダー4)」は、パソコンにインストールすることでトレードをするトレードプラットフォームです。
そのため、パソコンにインストールする手間がありますし、自動売買をしている間は24時間パソコンを起動していないと、自動売買が止まってしまいます。
24時間自動売買をするのには「VPS(仮想専用サーバー)」などを利用する必要があります。
デメリットその3.複雑な注文方法が1回の操作ではできない
日本人投資家が利用することが多い「OCO注文」が一回の操作でできないデメリットがあります。
新規で注文を立ててから、その変更をすることで同じことが可能ですが、2回操作しなければならないデメリットがあります。
MT4(メタトレーダー4)で入れるべきインジケーターはこちら
まとめ
「MT4(メタトレーダー4)」とは
- ロシアのソフトウェア開発会社「MetaQuotes Software Corp.(メタクオーツ・ソフトウェア社)」が提供しているFXのトレードプラットフォームのこと
を言います。
世界1000社以上のFX業者に採用され、数百万人の投資家が利用している「世界で一番人気のあるトレードプラットフォーム」です。
「MT4(メタトレーダー4)」のメリットには
- メリットその1.無料で利用できる高機能トレードプラットフォーム
- メリットその2.動作が軽く、サクサク動く
- メリットその3.無数のテクニカル分析指標
- メリットその4.自動売買が可能
- メリットその5.投資家自らが「インディケーター」「EA(エキスパート・アドバイザー)」を開発できる
があり、
「MT4(メタトレーダー4)」のデメリットには
- デメリットその1.機能が幅広いため、初心者にはわかりにくい
- デメリットその2.パソコンにインストールするタイプのソフトウェア
- デメリットその3.複雑な注文方法が1回の操作ではできない
があります。
「MT4はどんな特徴があるのでしょうか?」