【海外FXトレードツール】CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツールでFOMCの政策金利操作(利上げ)予想。経済指標トレードの勝率アップ

man
「米国の利上げが予想できれば、ファンダメンタルズ分析で、大分優位にトレードができるんだけど、そういうツールってありませんか?」

確かに世界の通貨に影響を与える経済指標・経済ニュースの一つが「米国の利上げ」です。これを事前に予想で十分にトレードに有利になると言っていいでしょう。今回は、「米国の利上げ」を予想するCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツールを紹介します。

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とは?

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とは

アメリカのシカゴにある商品先物取引所及び金融先物取引所のこと

を言います。

正式名称は

Chicago Mercantile Exchange = CME

と呼ばれています。

teacher
CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)では、先物取引をはじめとしたデリバティブ商品を多く取り扱っていて、機関投資家がトレードする取引所となっています。取引量は、正解最大規模であり、CMEの指標は、世界全体の動向を予想する指標として、世界中の投資家に注目されています。

CMEで注目されている指標には「シカゴIMMポジション」などがあります。

CME「FedWatchツール」とは?

CME「FedWatchツール」とは

FOMC(連邦公開市場委員会)での政策金利操作に関する確率を分析するツールのこと

です。

FOMC(連邦公開市場委員会)とは

米国の中央銀行として機能する「FRB(連邦準備制度理事会)」の理事7名と地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成されたアメリカ合衆国連邦政府の金融政策を決定する最高意思決定機関のこと

を言います。

日本で言えば、日銀が金融政策を決定する「金融政策決定会合」に近いものと考えられます。

FOMC(連邦公開市場委員会)の中で

  • 利上げをするか?しないか?
  • 国債買い入れをするかしないか?
    ・・・

など、金融政策が決定される重要な機関と言えます。

CME「FedWatchツール」は、このFOMC(連邦公開市場委員会)で決定される「利上げ」「利下げ」を予想することのできるツールとなっています。
man
「なぜ、FedWatchツールは金利を予想できるの?」

CMEには先物取引の商品として「30日フェデラルファンド先物・オプション」というものを用意しています。

「30日フェデラルファンド先物・オプション」の概要

原資産限月について日次のフェドファンドの実効金利の平均値に等しい金利で30日ベースで計算される、1ヶ月間額面500万ドルのフェドファンドに関する金利
取引単位500万ドル
価格の表示方法100から限月について日次のフェドファンドの実効金利の平均値を差し引いた数値(例:7.25%金利は92.75に等しい
最小価格変動幅最期近限月:1ベーシスポイントの1/4 (0.0025)、もしくは1枚あたり10.4175ドル。他のすべての限月:1ベーシスポイントの 1/2(0.005)もしくは1枚あたり20.835ドル
限月最初の36暦月
取引最終日限月の最終営業日。消滅する取引は、最終取引日の午後4時00分(シカゴ中部時間)に終了。
最終決済消滅する取引は、限月について日次のフェドファンドの実効金利の平均値で、1ベーシスポイントの 1 /101まで四捨五入した数値に対する差金決済である。最終決済は、最終取引日後の最初の営業日に行われる。日次のフェドファンド実効金利は、ニューヨーク連邦準備銀行によって計算され、報告される。

「30日フェデラルファンド先物・オプション」の説明には

30日フェドファンド先物・オプション取引は、米連邦準備制度理事会の金融政策の変更によってもたらされる短期金利の変化に対してヘッジしたい、あるいは投機したいと思っている人にとって重要なリスク管理のツールです。

フェドファンド先物の価格は、所与の暦月について、ニューヨーク連邦準備銀行が計算・報告する日次のフェドファンドの実効金利の平均値に対する市場の意見を反映します。

なぜなら、フェドファンド先物取引は、所与の月について日次のフェドファンドの実効金利に基づいているからです。

となっています。

米国の政策金利 = フェデラル・ファンド金利(Federal funds rate)

つまり、「30日フェデラルファンド先物・オプション」は

フェデラル・ファンド金利に対して、市場の意見を反映させた先物取引・オプション取引の商品

ということです。

CME「FedWatchツール」は、

「30日フェデラルファンド先物」の価格データを基に、FOMCにおける政策金利変更の確率を、現状と過去データの両面から、視覚的に表示してくれるツール

となっています。

重要なポイント

CME「FedWatchツール」は、FOMCにおける政策金利のスパイ活動をして、予想するわけではありません。

あくまでも、「機関投資家を中心とした投資家が政策金利の変動に対して、現在どう考えているのか?」を示す指標であることに注意が必要です。

  • CME「FedWatchツール」で次回のFOMCの「利上げ」確率が100%

となっていても、

  • 投資家の100%が「利上げ」を予想している

ということであって

  • 100%の確率で「利上げ」が実行される

ということではないのです。

CME「FedWatchツール」の見方

左上メニュー

左上メニュー

Target Rate

  • Current:現在
  • Compare:比較
  • Probabilities:確率

Historical

  • Historical:推移
  • Downloads:エクセルダウンロード
  • Prior Hikes:過去の利上げ

Dot Plot

  • Chart:ドットチャート
  • Table:表チャート
Current:現在
Current:現在
Compare:比較
Compare:比較
Probabilities:確率
Probabilities:確率
Historical:推移
Historical:推移
Chart:ドットチャート
Chart:ドットチャート
Table:表チャート
Table:表チャート

上部タブ

FOMC開催日がタブになってきます・

  • 1 818 → 2018/8/1
  • 26 918 → 2018/9/26
  • 8 1118 → 2018/11/8
  • 19 1218 → 2018/12/19
  • 30 119 → 2019/1/30
teacher
基本的に見るのは「Current:現在」と「Probabilities:確率」です。

「Current:現在」の見方

2018/8/1
2018/8/1

左下の「NOW」を見ます。※右の「1 DAY(1日前)」「1 WEEK(1週間前)」「1 MONTH(1カ月前)」を示しています。
FFレート

  • 150-175:0.0%
  • 175-200:100.0%
  • 200-225:0.0%

となっているため、投資家は2018/8/1のFOMCでは「利上げ」は行われず、現在の水準「1.75-2.00%」のままと予想しています。

これは当然で前回の6月13日のFOMCで「利上げ」されたばかりだからです。

さらに先の予想を見てみると

2018/9/26
2018/9/26
2018/11/8
2018/11/8
2018/12/19
2018/12/19
2019/1/30
2019/1/30

となっています。

「Probabilities:確率」の見方

  • FOMCの開催日:縦軸
  • FFレート:横軸

で、投資家の予想確率が表示されています。

「Probabilities:確率」の見方

この場合は

現在のFFレートが「175-200」ですので

2018/08/01

  • 利上げする:0.0%
  • 利上げしない:100.0%

2018/09/26

  • 利上げする:73.2%
  • 利上げしない:26.8%

2018/11/8

  • さらに利上げする:3.8%
  • 利上げする:70.8%
  • 利上げしない:25.4%

というような予想になっています。

CME「FedWatchツール」の活用法

では、CME「FedWatchツール」をどうトレードに活用するのか?

ということですが・・・

投資家のお金は、金利の低い国から、金利の高い国に流れるので通常であれば

「米国利上げ」→「ドル高」

となります。

日本円にトピックスがなければ

「米国利上げ」→「円安ドル高」

という形が予想されます。

man
「じゃあ、FedWatchツールの予想に合わせてポジションを持てばいいの?」
teacher
そうではありません。

結局、「市場が利上げを織り込んでいるかいないか?」の方が為替レートに与える影響が大きいのです。

どういうことかというと

元々、世界中の投資家のほとんどが「利上げする」ということを予期していた場合、すでにその「利上げ」に基づいてトレードが行われてしまっているのです。

投資家100%が予想した「利上げ」が、そのまま実行されても、何も変化がないというのが実情なのです。

  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいない → 「利上げ」実施 → ドル高
  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいる→ 「利上げ」実施 → 為替変動なし
  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいる→ 「利上げ」実施せず → ドル安
  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいない → 「利上げ」実施せず → 為替変動なし

という形になりやすいのです。

CME「FedWatchツール」は、「利上げ」を予想するツールですが・・・

投資家の「利上げ」織り込み状況を知るツール

と言った方が正しいものです。

CME「FedWatchツール」の活用法は

投資家の「利上げ」織り込み状況を確認して

  • 「利上げ」織り込みに余地がある、かつ自分は「利上げ」を予想している → 「ドル高」のポジションを持つ
  • すでに十分に「利上げ」織り込み済み、かつ自分は「利上げ」を予想していない → 「ドル安」のポジションを持つ

という形でポジションを持つトレードをします。

「利上げ」の事実よりも、投資家の「利上げ」織り込み状況が為替レートを左右する

ということが重要なのです。その投資家の「利上げ」織り込み状況を知るツールがCME「FedWatchツール」です。

過去の金利利上げとCME「FedWatchツール」の関係値

2018年6月13日

CME「FedWatchツール」予想

CME「FedWatchツール」予想

TARGET RANGE (BPS): PROBABILITY
150-175:10.0%
175-200:90.0%

結果

175-200の利上げ決定

発表後30分後の為替変動

発表後30分後の為替変動

米ドル/円

110.428円 → 110.810円

変動幅:+0.382円

10%ですが、多少、織り込みには余地がある状態での「利上げ」 → ドル高

2018年5月1日

CME「FedWatchツール」予想

CME「FedWatchツール」予想

TARGET RANGE (BPS):PROBABILITY
150-175:94.8%
175-200:5.2%

結果

利上げなし

為替変動

為替変動

米ドル/円

109.851円 → 109.650円

変動幅:-0.201円

「利上げ」なしでも、5.2%の方が利上げ予想をしていた状態で「利上げなし」 → ドル安

2018年3月21日

2018年3月21日

TARGET RANGE (BPS):PROBABILITY
125-150:4.2%
150-175:95.8%

結果

150-175の利上げ決定

為替変動

為替変動

米ドル/円

106.176円 → 106.441円

変動幅:+0.265円

利上げはありましたが、織り込みには余地が4.2%しかない状態での「利上げ」 → ドル高

となっています。

直近では

  • 利上げ実施:「FedWatchツール」余地あり → ドル高
  • 利上げなし:「FedWatchツール」利上げ予想した投資家あり → ドル安

と、素直に為替変動が起きています。

teacher
上記の為替変動を見てもわかる通りで、発表後30分ぐらいであれば、比較的素直に為替レートが変動する可能性が高いので、経済指標トレードでの狙い目となっています。

まとめ

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とは

  • アメリカのシカゴにある商品先物取引所及び金融先物取引所のこと

を言います。

CMEが提供している「FedWatchツール」とは

  • FOMC(連邦公開市場委員会)での政策金利操作に関する確率を分析するツール

です。

ただし、正確に言えば

  • FOMC(連邦公開市場委員会)での政策金利操作に関する確率を分析するツール

ではなく、

  • FOMC(連邦公開市場委員会)での政策金利操作に関する投資家の織り込み状態を表すツール

と言った方が正しく、この「FedWatchツール」を使えば

投資家がFOMCでの「利上げ」「利下げ」をどのように織り込んでいるのか?がわかるのです。

投資家がFOMCでの「利上げ」「利下げ」をどのように織り込んでいるのか?がわかれば

  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいない → 「利上げ」実施 → ドル高
  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいる→ 「利上げ」実施 → 為替変動なし
  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいる→ 「利上げ」実施せず → ドル安
  • 投資家が「利上げ」を織り込んでいない → 「利上げ」実施せず → 為替変動なし

というパターンで、指標トレードをすることができます。

FOMAの発表後30分後の指標を見ると

  • 利上げ実施:「FedWatchツール」余地あり → ドル高
  • 利上げなし:「FedWatchツール」利上げ予想した投資家あり → ドル安

という結果になっているので、これを参考にすれば、指標トレードの勝率を上げることが可能になります。

teacher
FOMAのフェデラルファンド金利は、世界経済に与える影響の大きい重要なファンダメンタルズですので、上記のトレードをしないにしても、「FedWatchツール」を見て、機関投資家の動きを把握しておくことには、重要な意味があります。定期的にチェックしましょう。

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おく先生

FX(海外FX中心)・バイナリーオプション・不動産投資など、投資歴10年、ほぼ投資だけでご飯を食べています。FXを中心として、様々な投資関連の情報を実際に実行しながら発信します。1000万円単位の失敗投資もたくさんしています。 FX資産額:3,000万円 保有不動産:2億円・7戸(戸建て中心) 借金:0円