海外FXトレードで利用できるトレードプラットフォームの9割は、MT4・MT5(メタトレーダー)ですが、残りの1割は、投資家に合わせていくつかのトレードプラットフォームが提供されています。今回は、その中でもプロ投資家向けのトレードプラットフォームとして定評のある「CURRENEX(カリネックス)」について、海外FXのプロ投資家向け取引ツール「CURRENEX(カリネックス)」とは?「CURRENEX」の人気の理由・メリットデメリットを解説します。
海外FXのプロ投資家向け取引ツール「CURRENEX(カリネックス)」とは?
「CURRENEX(カリネックス)」とは?
を言います。
Currenex社が提供するトレードプラットフォーム「CURRENEX(カリネックス)」は、プロの投資家向けのトレードプラットフォームで、Profit&Loss、Global Finance、FX Weekなどの有名メディアによる受賞歴があり、世界的にも、「プと向けのトレードプラットフォーム」として、認知されています。
受賞歴
- P&Lリーダーズチョイスアワード2017&2018
ヘッジファンドに最適なプラットフォーム - P&Lリーダーズチョイスアワード2016&2017
最高のFXマルチディーラープラットフォーム - P&Lリーダーズチョイスアワード2015&2016
流動性集約のための最良のプラットフォーム - グローバルファイナンス2016
最高のオンラインFX取引システム - グローバルファイナンス2016
FXのイノベーター:CurrenexMID
なぜ、「CURRENEX(カリネックス)」は、プロ投資家向けに人気なの?
- APIを提供し、多数のレート提供元LPと接続可能
- 様々な注文形式が選択可能(GTC(Good-Til-Canceled)、IOC(immediate or cancel))
- 板情報が見れる
- FaceID/指紋認証を採用しているセキュリティの高さ
- 大口注文に対応
などがあります。
また、FX業者にしてみると
ということを意味します。
しかも、MT4・MT5(メタトレーダー)でも、このLPが提供するレートを使える仕様になっていて、導入するメリットが大きいのが特徴です。
「CURRENEX(カリネックス)」の基本機能
時間足
- 1分
- 5分
- 15分
- 30分
- 1時間
- 4時間
- 1日
- 1週
注文方法
- 成行注文(MKT)
- 指値注文(LMT)
- 逆指値注文(STP)
- トレイリング・ストップ注文
- OCO注文
- IFD注文(イフダン)
- IFO注文
- IOC注文
- BID/ASK注文
使えるインジケーター
65種類
使えるチャート種類
- 平均足
ローソク足
カギ足
など、12種類
使えるデバイス
- オンライン(ログイン型)
- パソコン(インストール型)※• Microsoft Windows Vista、Windows 7、Windows 8.1、 Windows 10
- スマホ(アプリ)
- タブレット(アプリ)
「CURRENEX(カリネックス)」のメリット
1.APIを提供し、多数のレート提供元LPと接続可能
CURRENEXは、60以上の銀行(リクイディティ・プロバイダー)にAPIを提供して、接続しています。
60以上のLPと接続していることにより
- 一番有利な価格で約定する
- 透明性の高い取引ができる
- 高い約定力が実現できる
- 大きな取引でも約定できる
メリットがあります。
2.板情報が見れる
CURRENEXでは
が採用しています。
各LPがレートを提供しているため
- どのくらいの価格で注文を受けられるのか?
- いくらの価格でどういう注文が入っているのか?
を一目で見ることができる板情報が表示できます。
- カウンターパーティーの名前も見れる
- 16個の通貨ペアの板情報が一度に見れる
などのメリットもあります。
- 市場動向を知ることができる
- どのくらいの量の注文がさばけるのか?がわかる
点が、プロ投資家に好まれている理由と言えます。
3.様々な注文方法が利用できる
CURRENEXでは
- 成行注文(MKT)
- 指値注文(LMT)
- 逆指値注文(STP)
- トレイリング・ストップ注文
- OCO注文
- IFD注文(イフダン)
- IFO注文
- IOC注文
- BID/ASK注文
が利用できます。
また、指値注文・逆指値注文では
- GTC(Good Till Cancel :キャンセルするまで有効) 指定した価格で発注し、実行されるかユーザーがキャンセルするまで処理待ち状態になる注文。
- GTD(Good Till Date:指定期日まで有効)指定日のニューヨーク時間午後5時(日本時間翌日午前6時(米国冬時間午前7時))までに実行されなければ失効する注文
- DAY(Good Till Day:当日有効)当日のニューヨーク時間午後5時(日本時間翌日午前6時(米国冬時間午前7時))までに実行されなければ失効する注文
など、細かく有効期限を設定できる形になっています。
また、プロ投資家向けの機能ですが
- 非公開注文:大型注文の量を市場から完全に隠す注文
- アイスバーグ注文:1つの注文を少しずつ小分けにして発注できる機能
- Discretionary注文:隠れた任意の幅(指値に加算もしくは減算する幅)を付けて発注する指値注文
なども選択できるため、プロ投資家、ヘッジファンド、銀行向けのトレードプラットフォームと言われるのです。
4.ワンクリック注文に対応
ワンクリック注文が可能です。
即座に注文できるメリットがあります。
5.アプリ/タブレット対応
CURRENEXでは
- iPhoneアプリ、タブレットアプリ
- androidアプリ、タブレットアプリ
を提供しています。
- 見やすい画面
- 全65種のテクニカル分析が可能
- セキュリティ機能が充実
- 通貨ペアごとの数量設定記憶機能
- ダブルタップ注文
などが用意されています。
「CURRENEX(カリネックス)」のデメリット
1.情報が少ない
「CURRENEX(カリネックス)」を採用しているFX業者は、MT4・MT5(メタトレーダー)と比べると圧倒的に少ないです。
これは、国内FX業者も、海外FX業者も、同様ですので
という関係になってしまっています
CURRENEXに関しては
- 日本語の書籍がない
- 日本語の情報がない
- 日本語の解説しているウェブサイトがない
- 日本語のセミナーがない
という状況だり、英語だから情報が豊富というわけでもないため
情報収集にはかなり苦労してしまうトレードプラットフォームです。
2.利用できるFX業者が少ない
現状で利用ができるFX業者は
国内FX業者
外為ファイネスト「EVO」「PRO」
- PRO → プロ向けのCURRENEX
- EVO → 個人投資家向けにカスタマイズされたCURRENEX
となっています。
CURRENEX操作方法の参考はこちら
海外FX業者
TRADEVIEW
口座の種類 | xLeverage口座(MT4)/STP | ILC口座(MT4)/ECN | cTrader口座/ECN | Currenex口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 | 0.25 | 0.25 | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.80 | 0.00 | 0.00 | 0.30 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 2.00 | 0.60 | 0.60 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍 | 100倍 | 400倍 | 400倍 |
約定力 | ||||
最低入金額 | 1万円相当 | 10万円相当 | 1万円相当 | 1万円相当 |
3.個人投資家にとっては、使いにくいトレードプラットフォーム
実際に見てもらえればわかるのですが
外為ファイネスト「EVO」「PRO」のデフォルトの表示画面
外為ファイネスト「EVO」「PRO」のチャート画面
となっており、直感的にわかるような画面とはなっていません。
また、これは国内FX業者のCURRENEXの取引画面なのですが
ほとんどが英語表記
となっています。
4.利用できるインジケーターが限られる
MT4・MT5(メタトレーダー)のように多くの投資家がインジケーターを開発し、テクニカル分析はほぼ無限に使うことができるトレードプラットフォームと違って、CURRENEXで利用できるインジケーターは限られています。
全65種類で、主に使うインジケーターは抑えられていますが、それ以上のものはなく、インジケーターを自分で作成したり、他の方が開発したインジケーターをインストールするような機能は用意されていません。
5.Macでは利用できない
CURRENEXには
- オンライン(ログイン型)
- パソコン(インストール型)
- スマホ(アプリ)
- タブレット(アプリ)
というツールがありますが
パソコン(インストール型)は
Windows Vista
Windows 7
Windows 8.1
Windows 10
と、Windowsにしか対応しておらず、Macユーザーの場合は、インストール型を利用することはできないのです。
CURRENEX(カリネックス)がおすすめの投資家
おすすめの投資家
- 大口投資家
- ECN取引を希望する投資家
- プロ、ディーラー向けの機能(注文方法・板情報)を利用したい投資家
- 英語での表記に抵抗がない投資家
- リクイディティプロバイダーと直接取引ができる方式を希望する投資家
- 板情報を見ながらトレードしたい投資家
おすすめできない投資家
- 少額、小口のトレードをする個人投資家
- 板情報を見ても、使い方がわからない投資家
- 英語表記に抵抗を感じる投資家
- 多くの種類の注文を使わない投資家
- いろいろな国内FX業者、海外FX業者を使ってみたい投資家
まとめ
1999年に米国で創業されたFXトレードプラットフォームの開発会社「Currenex社」が提供するトレードプラットフォームのこと
を言います。
- APIを提供し、多数のレート提供元LPと接続可能
- 様々な注文形式が選択可能(GTC(Good-Til-Canceled)、IOC(immediate or cancel))
- 板情報が見れる
- FaceID/指紋認証を採用しているセキュリティの高さ
- 大口注文に対応
という特徴があり
銀行、ヘッジファンド、FX業者などのプロ投資家、マネージャーに重宝されてきたトレードプラットフォームです。
CURRENEX(カリネックス)のメリットには
- 1.APIを提供し、多数のレート提供元LPと接続可能
- 2.板情報が見れる
- 3.様々な注文方法が利用できる
- 4.ワンクリック注文に対応
- 5.アプリ/タブレット対応
というものがあり、CURRENEX(カリネックス)のデメリットには
- 1.情報が少ない
- 2.利用できるFX業者が少ない
- 3.個人投資家にとっては、使いにくいトレードプラットフォーム
- 4.利用できるインジケーターが限られる
- 5.Macでは利用できない
というものがあります。
「MT4・MT5と比較したときにどんなメリットがありますか?」
「MT4・MT5と比較したときにどんなデメリットがありますか?」
「CURRENEXって、どのFX業者で使えますか?」