海外FXトレード手法検証ブログでは、ハイレバレッジトレードができる海外FXで「稼げる可能性の高い」トレード手法、トレードテクニックを実際に1週間テストしてみて、どのくらいの勝率になるのか?どのくらいのpipsが稼げるのか?を実際にトレードをしてみて、検証する海外FXブログです。高い勝率のトレード手法があれば参考にしてください。
検証したトレード手法の概要
今回は「移動平均線」を「ストキャスティクス」で利用したトレードテクニックです。
移動平均線とは?
今回採用するのは
- SMA(単純移動平均線:Simple Moving Average)
で
- 62SMA
- 200SMA
- 800SMA
という3本の移動平均線を採用します。
比較的長めの移動平均線を選択しているのは、長いトレンドを知りたいからです。
移動平均線を使う目的は「トレンドの方向を知るため」です。
使い方は簡単で
移動平均線の3本が上から62MA、200MA、800MAの順に並ぶ
すべてが右斜め上を示している
→ 上昇トレンド
移動平均線の3本が下から62MA、200MA、800MAの順に並ぶ
すべてが右斜め下を示している
→ 下降トレンド
それ以外
→ トレンド収束中、レンジ相場など
と判断します。
ストキャスティクスとは?
のことを言います。
メイン(緑色)のラインが20を超えている → 売られ過ぎ:上昇する可能性が高い
MT4の設定
今回は「Stochastic Oschillator」というインジケーターを利用します。
- %K:30
- %D:10
- スローイング:10
と設定します。
今回のトレード手法での「ストキャスティクス」を使う目的は、「トレードの精度を高める」ためです。
今回のトレードの「買い」サイン、「売り」サインが出たときに、ストキャスティクスが逆の反応を示していたら、トレードを見送ることで、勝率を高めるために使います。
トレンド中レンジ狙いトレードとは?
今回のトレード手法は、強いトレンドが発生しているときのレンジ相場でエントリーをするトレード手法です。
トレードのチャートというのは、どんなに強いトレンドが発生していても
一直線に上昇するチャートはほとんどありません。
どんなチャートであっても、トレンド発生時には
- 拮抗した状態(小さいトレンド中のレンジ相場)
- 上昇(下降)する状態
を交互に繰り返して、長いトレンドが形成されているのです。
今回のトレード手法では
このトレード手法で必要な強いトレンドを判断するために「長めの移動平均線」を採用しているのです。
具体的なトレード手法としては
上昇トレンド発生時
- 上昇トレンドであることを確認する
- トレンド中のレンジ相場の「高値」に線を引く
- ローソク足の実態が引いた線を下から上に抜いたときに「買い」エントリー
下降トレンド発生時
- 下降トレンドであることを確認する
- トレンド中のレンジ相場の「安値」に線を引く
- ローソク足の実態が引いた線を上から下に抜いたときに「売り」エントリー
となります。
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレードの特徴
このトレード手法は
です。
トレンドが発生しても、一直線にチャートが形成されることはほぼなく、途中で「買い」「売り」が拮抗する一時的なレンジ相場を形成しながら、また上昇(下降)を繰り返して、最終的に長いトレンドが形成されます。
この「トレンド中の一時的なレンジ相場」でトレンド方向にエントリーすることで、高い勝率を期待できるトレード手法となっています。
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレードのメリットデメリット
メリット
- 勝率が高い
- 騙しが少ない
- 連勝しやすい
デメリット
- 「どこをレンジ相場として扱うのか?」判断に個人差が出てしまう
- トレード機会は限られる
- 一回の勝ち幅はそれほど大きくない
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレードのエントリータイミング
手順その1.トレンドの発生を確認する
- 移動平均線の3本が上から62MA、200MA、800MAの順に並ぶ
- すべてが右斜め上を示している
→ 上昇トレンド
- 移動平均線の3本が下から62MA、200MA、800MAの順に並ぶ
- すべてが右斜め下を示している
→ 下降トレンド
です。
上昇トレンド、下降トレンドが形成されてから、エントリー準備に入ります。
弱いトレンドとは
すべてが右斜め上を示しているが、傾きが小さく、ほぼ水平方向
手順その2.トレンド中の一時的なレンジ相場で線を引く
上昇トレンド発生中
- 上昇トレンド中にできたレンジ相場の「高値」に線を引く
下降トレンド発生中
- 下降トレンド中にできたレンジ相場の「安値」に線を引く
手順その3.ストキャスティクを確認する
「騙し」を回避するために、ストキャスティクスの状態を確認します。
上昇トレンド発生中
- ストキャスティクスのメイン線が80%を超えている → エントリー見送り(80%以下になるまで待つ)
- ストキャスティクスのメイン線が80%を超えていない → エントリー
下降トレンド発生中
- ストキャスティクスのメイン線が20%を超えている → エントリー
- ストキャスティクスのメイン線が20%を超えていない → エントリー見送り(20%以上になるまで待つ)
手順その4.エントリー
- 上昇トレンド中にできたレンジ相場の「高値」の線を
ローソク足の実態が下から上に超えたら → 「買い」エントリー - 下降トレンド中にできたレンジ相場の「安値」の線を
ローソク足の実態が上から下に超えたら → 「売り」エントリー
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレードのエグジットタイミング
手順その1.10pipsで利確
今回のトレード手法は、長いトレンドの中の一時的なレンジ相場から、再上昇(再下降)を狙うトレード手法です。
そのため、階段状のチャートの一段一段で利益を積み上げるイメージです。
一回の勝ち幅は、大きくなく、約10pips前後で、利確する必要があります。
エントリー時に利確の指値注文を入れておくと便利です。
手順その2.62MA近辺にストップロス注文
エントリー時にストップロス注文を入れておきましょう。目安は、62MAのやや下(やや上)になります。
- 上昇トレンドの場合 → 62MAのやや下
- 下降トレンドの場合 → 62MAのやや上
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレードのトレード検証
MT4/チャート/テクニカル分析の設定
- 5分足
- 日本円/米ドル
- 移動平均線:62SMA、200SMA、800SMA
- ストキャスティクス:%K:30、%D:10、スローイング:10
トレードルール
- 上昇トレンド発生中にできたレンジ相場の「高値」に線を引き、ローソク足の実態がその「高値」を再び超えて上昇したときに「買い」エントリー
- 下降トレンド発生中にできたレンジ相場の「安値」に線を引き、ローソク足の実態がその「安値」を再び超えて下降したときに「売り」エントリー
- 10pipsの利確設定
- 損切ラインは、62MAのやや下(やや上)
検証期間
2019年10月30日~11月3日
2019年10月30日~2019年11月1日
ポジション方向「買い」
エントリー:108.157
エグジット:108.255
+9.8pips儲け
2019年10月30日~2019年11月1日
ポジション方向「買い」
エントリー:108.329
エグジット:108.444
+11.5pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:108.403
エグジット:108.32
-8.3pips損失
2019年11月2日
ポジション方向「売り」
エントリー:107.428
エグジット:107.324
+10.4pips儲け
ポジション方向「売り」
エントリー:107.311
エグジット:107.214
+9.7pips儲け
2019年11月2日~2019年11月3日
ポジション方向「売り」
エントリー:107.122
エグジット:107.015
+10.7pips儲け
検証結果
勝敗:5勝1敗
勝率:83.3%
損益:+43.8pips
1回のトレード損益:+7.3pips
手法 | 回数 | エントリー方向 | エントリー | エグジット | 損益 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレード | 1回目 | 買い | 108.157 | 108.255 | +9.8pips | 勝 |
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレード | 2回目 | 買い | 108.329 | 108.444 | +11.5pips | 勝 |
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレード | 3回目 | 買い | 108.403 | 108.320 | -8.3pips | 負 |
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレード | 4回目 | 売り | 107.428 | 107.324 | +10.4pips | 勝 |
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレード | 5回目 | 売り | 107.311 | 107.214 | +9.7pips | 勝 |
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレード | 6回目 | 売り | 107.122 | 107.015 | +10.7pips | 勝 |
検証結果考察
トレード手法の良い点
勝率が高い
勝率:83.3%
は、十分に勝ちやすいトレード手法と言っていいでしょう。順張りのトレンドに逆らわないトレードであり、その上でストキャスティクスを利用することで、さらに「騙し」を排除しているため、高い勝率になっています。
エントリー時に「利確」「損切」を設定できる
OCO注文、IFO注文などを利用することで、エントリー時に「利確」「損切」を設定できるので、やることはエントリーするだけになります。
トレード手法の悪い点
エントリー機会が少ない
5営業日で6回のトレード機会ですので、1日1回程度しかエントリー機会がありません。あくまでも、長いトレンドが発生しているときに機能するトレード手法なので、レンジ相場が続いているときなどは、エントリー機会がないのです。
1回の勝ち幅が小さい
長いトレンドが発生している中の、「一時的なレンジ相場」「再上昇」を交互に繰り返す、一区切りが勝ち幅になるため、10pips前後の勝ち幅しか期待できません。
改善できる点
複数の通貨ペアを同時にトレードする
今回のトレード手法自体に改善の余地はあまりないため、トレード機会を増やすには、トレードする通貨ペアの数を増やすのが一番手っ取り早い方法です。
10個の通貨ペアでトレードする形にすれば、10倍のエントリー機会が巡ってきます。どの通貨ペアでも、同じように機能するトレード手法ですので、通貨ペアに縛られずに並行してトレードすることができます。
まとめ
移動平均線とストキャスティクスのトレンド中レンジ狙いトレードは
- 勝率が高い
という大きなメリットがありますが
- エントリー機会が少ない
- 1回の勝ち幅が小さい
というデメリットもあるトレード手法です。