海外FXトレード手法検証ブログでは、ハイレバレッジトレードができる海外FXで「稼げる可能性の高い」トレード手法、トレードテクニックを実際に1週間テストしてみて、どのくらいの勝率になるのか?どのくらいのpipsが稼げるのか?を実際にトレードをしてみて、検証する海外FXブログです。高い勝率のトレード手法があれば参考にしてください。
検証したトレード手法の概要
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードとは?
為替レートは上下動を繰り返しながら、一定方向に進む傾向があります。波打ちながら進むことがほとんどなのです。このローソク足の実態の部分(ひげを無視した部分:始値 or 終値)の底を結んだ線が「サポートライン(支持線)」と呼ばれるものです。
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードとは?
「売り」の方が大きく急落するメカニズム
- 打診買い
- 安心感から「買い」が増える
- 上昇トレンドが形成され、ここに乗っかる「買い」
- 傾きが平らになり「あれっ、そろそろトレンド終わりじゃない?」とポジションを持つ投資家に不安感が出てくる
- 下がり始めれば、もう「一刻も早く売らないと」と我先にとポジションを解消する動きがでて急落する
- ポジションを持って儲けていた投資家の利確も相まって急落は止まらない
という傾向があり、上昇トレンドはじわじわ形成されていくのに対して、下降トレンドは急激に下落することが多いのです。
この傾向は
- 初心者はなぜか「買い」から入る。(「売り」から入るのはイメージしにくいから)
- 相場変動はマイナス要因の方が多い。(指標発表や経済ニュースなどはプラスよりもマイナスが多い)
という要因もあるようです。
さらにこの傾向はエマージング通貨(高金利通貨)で顕著になります。
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードの特徴
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードは、勝率が低くても、当たれば大きく稼げる手法です。トレンドの反転(逆張り)を狙うため、勝率は低くなり、だましも増えてしまいますが、その一方で予想が当たるシチュレーションでは、大きくpipsが稼げることになります。
また、「だまし」にあったとしても、ある程度サポートライン、レジスタンスライン(抵抗線)が明確に引けている状態ですので、損切りラインも近くに設定できるため、「損小利大」を実現することができます。それほどリスクがないので、ローリスクハイリターンが実現できるトレード手法です。
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードのメリットデメリット
メリット
- 成功すれば大きく稼げる
- 損切りラインを近くに設定できる。損失がかなり限定できる
デメリット
- 勝率は低い
- だましが多い
- 「どこでトレンドラインを引くのか?」が難しい
- 取引機会も少ない
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードのエントリータイミング
明確な上昇トレンドの発生を捉える
今回は
3本の移動平均線(MA)の方向が揃った時に明確なトレンド発生
として判断しました。
3本の移動平均線は
20MA、50MA、100MA
に設定しています。
移動平均線(MA)
ですから、
MT4の設定
インジケーターの「Moving Average」を選択
- 移動平均の種別「Simple」
- 適用価格「Close」
にして、期間を20、50、100に変えて、線の色を変えながら設定します。
上昇トレンドラインの引き方
- 「上昇トレンド中の一番手前の底の部分」
と
- 「上昇トレンド発生後の底の部分」
を結びます。
ローソク足は「ひげ」ではなく「実態」を選びました。
トレンドラインの引き方は、投資家それぞれで方針があるはずですので、この通りである必要はありません。「ひげ」の方が成功率が上がる可能性もありますし、実際に運用しながら自己流にカスタマイズしても問題ありません。
エントリータイミング
が基本です。
ただし、チャートの幅によっても変わってくるので明確には設定できませんが・・・
- 上昇トレンドラインを○○pips割ったらエントリー
という形で、だましを回避して確実性を高めることもできます。
「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードのエグジットタイミング
損切りライン
損切りラインは近くに設定して構いません。
10pips上に設定しておけば、だましにあっても、ダメージはほとんどない形で損切りできます。
基本的には
- トレンドラインを割っても、すぐにトレンドライン内に戻ってきた。
- トレンドラインを割ってから、価格が下がらず上昇している
というときには、損切りラインに達する前に、自分の判断で損切りすることもできます。
利確のタイミング
今回のトレード手法では「小さい負け」て「大きく勝つ」という趣旨ですから
理想は
下降トレンドが終わるまでの美味しいところを全部頂く
ということを重視します。
下降トレンドの終了を利確タイミングに設定します。
強いトレンドがある時は
20MA、50MA、100MA
ともに同じ方向を向くのですが
トレンドの力が弱まってきたときは20MAがなだらかになるので、50MAや100MAと交差しはじめるのです。
移動平均線と一目均衡表の「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレード検証
MT4/チャート/テクニカル分析の設定
- 移動平均線(MA):20MA、50MA、100MAを表示(設定:種別Simple)
- 一目均衡表:(設定:転換線9、基準線26、先行スパンB52)
- 5分足
- 米ドル/円
※一目均衡表の雲はあってもなくても、良いですが、筆者はトレンドの強さを推し測る指標として目安にしています。
トレードルール
- 20MA、50MA、100MAの3本が上向きになったときに「トレンド発生」と判断
- 上昇トレンドラインをローソク足の実態の底で引く
- 上昇トレンドラインを割ったら「売り」でエントリー
(指値「売り」を入れても良い) - 損切りラインを10pipsに設定する
- 20MA、50MA、100MAの3本のうちのどれかが交差したら「利確」
検証期間
2017年6月12日~2017年6月16日
2017年6月12日
上昇トレンドなし
2017年6月13日
上昇トレンドはあったが上昇トレンドライン引けず
2017年6月14日
上昇トレンドなし
ポジション方向「売り」
エントリー:110.098
エグジット:109.121
+97.7pips儲け
2017年6月15日
上昇トレンドなし
ポジション方向「売り」
エントリー:110.888
エグジット:110.917
-2.9pips損失
2017年6月16日
ポジション方向「売り」
エントリー:111.012
エグジット:111.089
-7.7pips損失
ポジション方向「売り」
エントリー:111.205
エグジット:111.130
+7.5pips儲け
ポジション方向「売り」
エントリー:111.299
エグジット:111.340
-4.1pips損失
ポジション方向「売り」
エントリー:111.249
エグジット:110.401
+84.8pips儲け
検証結果
- トレード回数:6回
- 勝敗:3勝3敗
- 勝率:50.0%
- 損益:+175.3pips
- 1回のトレード損益:+29.2pip
手法 | 回数 | エントリー方向 | エントリー | エグジット | 損益 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
上昇トレンドラインブレイクアウト | 1回目 | 売り | 110.098 | 109.121 | +97.7pips | 勝 |
上昇トレンドラインブレイクアウト | 2回目 | 売り | 110.888 | 110.917 | -2.9pips | 負 |
上昇トレンドラインブレイクアウト | 3回目 | 売り | 111.012 | 111.089 | -7.7pips | 負 |
上昇トレンドラインブレイクアウト | 4回目 | 売り | 111.205 | 111.130 | +7.5pips | 勝 |
上昇トレンドラインブレイクアウト | 5回目 | 売り | 111.299 | 111.340 | -4.1pips | 負 |
上昇トレンドラインブレイクアウト | 6回目 | 売り | 111.249 | 110.401 | +84.8pips | 勝 |
検証結果考察
トレード手法の良い点
大きく儲けられる
100pipsには届かなかったものの「+84.8pips」「+97.7pips」と2回の大勝ちがありました。狙い通りに急落するシチュレーションを捕まえ切れれば、大きく稼げることは間違えありません。利確のポイントも明確なので、下降トレンドが長く続くことを祈りながら、楽しみましょう。
損失が軽微
損切りラインも近く設定できますし、上手くいかなかったり、だましだと思ったらすぐに損切りしてしまえば、損失は10pips以内に収まります。「損小利大」を地で行く戦略と言っていいでしょう。今回の検証でも、10pips以上は負けていません。
トレード手法の悪い点
取引機会が1日1回ない日もある
明確なトレンドが発生するのも1日1回~2回程度なのに、それを上昇トレンドに限定してしまうので上昇トレンド自体が発生しな日というのもあり、はじめの2日ほどはエントリーはもちろん、トレンドラインを引くことさえできませんでした。チャンスが少ないことが最大のデメリットと言えるでしょう。今回の検証でも、5日間で取引機会はたったの6回でした。
トレンドラインの引くタイミングが個々人の判断になってしまう
「トレンドラインを引く」と言っても、引くべき頂点が数個あるので、人によっては別のタイミングでトレンドラインを引いてしまうなど、曖昧さが残ってしまうのがデメリットと言えるでしょう。
改善できる点
トレンドラインは別の時間軸も合わせてみると正確性が高まる
今回は5分足のみでトレードしましたが、15分足、1時間足なども見ながら、トレンドの発生とトレンドラインを追いかければ、より明確なトレンド発生が見極められ、「だまし」の発生を抑えることができます。ただし、取引機会もさらに少なくなってしまうので、ほどほどに参考にする必要があります。
チャンスが少ないなら通貨ペアを増やす
「売り」で急落する傾向は、米ドル/円、ユーロ/円、米ドル/ユーロというような安定した通貨よりも、エマージング通貨の方が顕著です。ニュージーランドドル、豪ドルなど高金利通貨でトレードすることでさらに成功率を高めることと、同時に複数の通貨で取引機会をうかがえば、デメリットである「取引機会の少なさ」を通貨ペアの数でカバーすることができます。ただし、トルコリラや南アフリカランドなどエマージングすぎる通貨はおすすめしません。
順張りの手法と併用する
一般的に「トレンドラインを引く」ということは「順張りで稼ぐ」ために行う人の方が多いはずです。今回のトレード手法はトレンドラインをブレイクアウトしたときののみエントリーできますが、順張りでトレンドが伸びている間に何もしないのは、みすみすチャンスを逃しているようなものです。トレンドが伸びているときは順張りで安定して稼ぐ、ブレイクアウトしたときに今回の手法で大きく稼ぐ、と併用することができればトレード手法のいいとこどりができるはずです。
トレンドラインの引き方は自己流で成功率が高い引き方を研究しよう
トレンドラインの引き方は感覚でやっているとなかなか精度が上がりません。ルール化が難しいのがトレンドラインですが、色々なケースでテストをして成功率の高い自己流のトレンドラインの引き方をマスターすることで、このトレード手法の成功率も上がるはずです。
まとめ
大物狙い「上昇トレンドラインブレイクアウト」トレードの検証結果としては、想定通り「小さく負けて大きく勝てる」トレード手法と位置付けて良いと思います。6回中2回が100pipsに近い利益を上げていることからも、大きく勝てるトレード手法なのは間違えありません。
逆張りのトレード手法なので取引機会が少ないのですが、順張りのトレード手法と併用する、別の通貨ペアを同時にチェックするなど工夫によって取引機会を増やすことも可能です。
FXトレードの中でも、基本のトレード手法ですが、稼げるときの利益額も大きいので、初心者から上級者まで総合的におすすめできるトレード手法となっています。
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