海外FXトレード手法検証ブログでは、ハイレバレッジトレードができる海外FXで「稼げる可能性の高い」トレード手法、トレードテクニックを実際に1週間テストしてみて、どのくらいの勝率になるのか?どのくらいのpipsが稼げるのか?を実際にトレードをしてみて、検証する海外FXブログです。高い勝率のトレード手法があれば参考にしてください。
検証したトレード手法の概要
今回は「ピボットポイント(PP)」「ピボットライン」を利用したトレードテクニックです。
「ピボットポイント(PP)」とは?
を言います。
で計算されます。
下記のグラフでは「水色」のラインが「ピボットポイント(PP)」となります。
「ピボットポイント(PP)」の性質には
というものがあります。
この性質を利用すれば
というシンプルな考え方になるのです。
なぜ、実勢レートは「ピボットポイント(PP)」に吸い込まれるように付かず離れずで推移するの?
- 多くの投資家が「ピボットポイント(PP) = ( 前日の高値+安値+終値 ) / 3」を目安にトレードをしているから
- 「前日の高値+安値+終値」は、1日毎に更新されるから
です。
MT4の設定
今回は「allpivots_v2」という「ピボットポイント(PP)」を表示するインジケーターを利用します。
とくに設定は不要です。
「allpivots_v2」は、「ピボットポイント(PP)」を表示するインジケーターの中でも、過去の「ピボットポイント(PP)」を表示できる特徴があります。「CountPeriods」を変更すると、過去の「ピボットポイント(PP)」を表示する日数が変わります。
「allpivots_v2」では、「ピボットポイント(PP)」を基準として「S1」「S2」「S3」「R1」「R2」「R3」の6つのラインを表示してくれます。
各ピボットの計算方法は
- R3=R1 + ( 前日の高値 - 前日の安値 )
- R2=PP + ( 前日の高値 - 前日の安値 )
- R1=PP + ( PP - 前日の安値 )
- ピボットポイント(PP) = ( 前日の高値+安値+終値 ) / 3
- S1=PP - ( 前日の高値 - PP)
- S2=PP - ( 前日の高値 - 前日の安値 )
- S3=S1 - ( 前日の高値 - 前日の安値 )
となっています。
ピボットポイント(PP)がメインとなりますが、「S1」「S2」「S3」「R1」「R2」「R3」の6つのポイントも、多くの投資家が利用している目標値ですので、トレードの基準として利用しやすいのです。
今回のトレード手法での「ピボットポイント(PP)」の使い方
前述した通りで「ピボットポイント(PP)」には
という性質があります。
ということは
ということになります。
離れているかどうか、を判断するのが「S1」「R1」のポイントです。
- 実勢レートが「R1」より上にある
- 実勢レートが「S1」より下にある
ときは
実勢レートが離れていて、いつ「PP」に戻ってもおかしくはない
と考えます。
離れていたからといって、すぐにエントリーしてしまうと「だまし」に遭ってしまいます。
そうならないためには
「PP」に戻る動きを確認してからエントリー
する必要があります。
実勢レートが「R1」より上にある
小さい下降トレンドが発生する(PPに戻る動き)※ローソク足3本分程度
→ 「売り」エントリー
実勢レートが「S1」より下にある
小さい上昇トレンドが発生する(PPに戻る動き)※ローソク足3本分程度
→ 「買い」エントリー
となります。
エントリーと同時に「ストップロス注文」「利益確定の指値注文」を入れる
今回のトレード手法では
- 目標とする利確ポイント → 実勢レートからPP側の次のライン
- 損切とする損切ポイント → 実勢レートのPP側とは反対の次のライン
と明確です。
エントリー時に「ストップロス注文」「利益確定の指値注文」を入れることが可能なのです。IFO注文などが使えれば、より簡単にエントリー、決済することができます。
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレードの特徴
今回のトレード手法は
です。
目標値が明確であり、このような性質があることもあきらかですので、逆に機能しない状況を知ることが重要です。
- 強いトレンドが長期間発生している状況
- 経済トピックなどで相場が変動している状況
- 取引が閑散としている状況
では、あまり機能しません。
逆に
- レンジ相場
- とくに経済トピックがない安定した相場
- 取引量が多い状況
- 市場の変わり目(アジアマーケットからヨーロッパマーケットなどの変わり目)
では、機能しやすいトレード手法となっています。
そのため、今回は「ユーロ/円」の通貨ペアでトレードしています。
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレードのメリットデメリット
メリット
- 勝率が高い
- 一回の勝ち幅が大きい
- エグジット、損切のタイミングがわかりやすい
デメリット
- エントリー機会が少ない
- エントリータイミングは不明確
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレードのエントリータイミング
手順その1.実勢レートの位置でエントリーの準備に入る
- 実勢レートが「R1」より上にある
- 実勢レートが「S1」より下にある
エントリー準備
手順その2.エントリー
- 実勢レートが「R1」より上にある
- 小さい下降トレンドが発生する(PPに戻る動き)※ローソク足3本分程度
→ 「売り」エントリー
- 実勢レートが「S1」より下にある
- 小さい上昇トレンドが発生する(PPに戻る動き)※ローソク足3本分程度
→ 「買い」エントリー
手順その3.「ストップロス注文」「利益確定の指値注文」を入れる
- 目標とする利確ポイント → 実勢レートにからPP側の次のライン
- 損切とする損切ポイント → 実勢レートに一番近いラインからPP側とは反対側の次のライン
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレードのエグジットタイミング
手順その1.注文している通りにエグジット
- 実勢レートからPP側の次のラインにタッチする → 「利確」
- 実勢レートに一番近いラインからPP側とは反対側の次のラインにタッチする → 「損切」
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレードのトレード検証
MT4/チャート/テクニカル分析の設定
- 15分足
- ユーロ/円
- ピボットライン:設定はそのまま
トレードルール
- 実勢レートが「R1」より上で、小さい下降トレンドが発生したら、「売り」エントリー
- 実勢レートが「S1」より下で、小さい上昇トレンドが発生したら、「買い」エントリー
- 実勢レートにからPP側の次のラインにタッチしたら、「利確」
- 実勢レートに一番近いラインからPP側とは反対側の次のラインにタッチしたら、「損切」
検証期間
2019年5月13日~2019年5月17日
2019年5月13日
ポジション方向「買い」
エントリー:122.776
エグジット:123.145
+36.9pips儲け
2019年5月14日
ポジション方向「売り」
エントリー:123.082
エグジット:122.87
+21.2pips儲け
2019年5月15日
ポジション方向「買い」
エントリー:122.299
エグジット:122.907
+60.8pips儲け
2019年5月16日
2019年5月17日
ポジション方向「買い」
エントリー:122.543
エグジット:122.309
-23.4pips損失
ポジション方向「買い」
エントリー:122.384
エグジット:122.518
+13.4pips儲け
ポジション方向「売り」
エントリー:122.838
エグジット:122.744
+9.4pips儲け
検証結果
勝敗:5勝1敗
勝率:83.3%
損益:+118.3pips
1回のトレード損益:+19.7pips
手法 | 回数 | エントリー方向 | エントリー | エグジット | 損益 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレード | 1回目 | 買い | 122.776 | 123.145 | +36.9pips | 勝 |
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレード | 2回目 | 売り | 123.082 | 122.870 | +21.2pips | 勝 |
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレード | 3回目 | 買い | 122.299 | 122.907 | +60.8pips | 勝 |
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレード | 4回目 | 買い | 122.543 | 122.309 | -23.4pips | 負 |
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレード | 5回目 | 買い | 122.384 | 122.518 | +13.4pips | 勝 |
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレード | 6回目 | 売り | 122.838 | 122.744 | +9.4pips | 勝 |
検証結果考察
トレード手法の良い点
勝率が高い
勝率:83.3%
ですから、十分に高い勝率が期待できるトレード手法です。トレード機会が少ないため、たまたまの可能性もありますが、高い勝率は期待できます。
一回のトレードの勝ち幅が大きい
1回のトレード損益:+19.7pips
と、約20pipsが平均で稼げるトレード手法です。ピボットラインの間は30pips~50pips離れるので、その間が利益になるため、高い勝ち幅となっています。勝ちトレードの平均値は、+28.3pipsです。
エグジットタイミングが明確
利確もピボットラインに設定する、損切もピボットラインに設定する、ためFXトレードで一番難しいエグジットの部分で迷う必要がなく、精神的な負担も少ないトレード手法となっています。
トレード手法の悪い点
エントリー機会が少ない
少なくとも、PPから30pips~50pips離れないと「R1」「S1」を超えないので、PPの周りにベタ付きになってしまうと、エントリー機会がない日があるぐらいです。
日足で前日の高値、安値、終値を参考にしているため、一つのチャートでは、これ以上のトレード機会の確保は難しいのです。
エントリータイミングは明確ではない
エグジットの利確、損切はピボットラインを見れば良いのですが、エントリーのタイミングは「PPに戻る動きが出たら」というややあいまいなものとなっています。ローソク足がPP方向に小さなトレンドを形成したらエントリーというのが、初心者には難しい面もあります。
改善できる点
複数の通貨ペアでトレードする
トレード機会が少ない点は、通貨ペアを広げてトレードすることをおすすめします。
基本的にはドル、ユーロ、円などのメジャー通貨であれば、機能しやすいテクニカル分析指標です。問題なく、風数の通貨ペアでトレードできます。
市場参加者の変わり目を狙う
FXでは、24時間一つの市場が開いているわけではなく、時間によって、アジア、ヨーロッパ、ニューヨークと市場が展開していくのです。
アジア市場が終わって、ヨーロッパ市場が始める日本時間で言うと、午後3時~4時ぐらいは、新しい市場参加者が入ってくるので、より前日の終値、安値、高値、の重要度は高まるのです。
「ピボットポイント(PP)」に近づくか、離れるか、大きな動きが出るタイミングでもあります。この時間にフォーカスしてトレードするのも、勝率を高める一つの方法と言えます。
まとめ
ピボットポイント(PP)・ピボットラインを使ったトレードの検証結果としては
- 勝率が高い
- 1回の勝ち幅が大きい
- エグジットタイミングが明確
- トレード機会が少ない
というトレード手法となりました。
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