海外FXトレード手法検証ブログでは、ハイレバレッジトレードができる海外FXで「稼げる可能性の高い」トレード手法、トレードテクニックを実際に1週間テストしてみて、どのくらいの勝率になるのか?どのくらいのpipsが稼げるのか?を実際にトレードをしてみて、検証する海外FXブログです。高い勝率のトレード手法があれば参考にしてください。
今回は1分足でトレードするスキャルピングトレードですので検証期間を約1日程度にしています。
検証したトレード手法の概要
今回は「平均足」を利用したトレードテクニックです。
平均足とは
を言います。
ローソク足の見方
終値:最後についた値段
高値:もっとも高い値段
安値:もっとも安い値段
平均足の見方
終値:4本値の平均値
高値:もっとも高い値段
安値:もっとも安い値段
何が違うのか?というと・・・
「平均足」は「ローソク足」と比較して
- 陽線・陰線が連続しやすい
- トレンドがわかりやすい
という特徴があります。
実際にチャートで見てみると・・・
「ローソク足」で見ると
「陽線(青)」「陰線(赤)」がトレンドの中で混在しているので、トレンドの有無をチャート上では判断しにくくなっています。
「平均足」で見ると
「陽線(青)」「陰線(赤)」が比較的連続してくれるため、「トレンドがどちらに傾いているのか」が一目でわかるようになります。
これが「平均足」の特徴と言っていいでしょう。
「平均足」をチャートに表示させる方法
MT4/MT5の設定
インジケーターの「Heiken_Ashi」を選択
何も選ばずに「OK」を押します。
このままだと「ローソク足」と「平均足」が二重でチャートに表示されてしまうため、元のチャートは「ローソク足」から「ライン」に変えておきます。
これで「平均足」「ライン」だけがチャートに表示されます。
平均足スキャルピングトレードとは?
「押し目買い」
「戻り売り」
「押し目買い」「戻り売り」のエントリーポイント、エグジットポイントを探るのに利用するのは「単純移動平均線(SMA)」です。
今回は
- 20SMA(赤):ローソク足20本分の終値の平均値をつないだ線
- 35SMA(緑):ローソク足35本分の終値の平均値をつないだ線
- 50SMA(紫):ローソク足50本分の終値の平均値をつないだ線
- 75SMA(黒):ローソク足75本分の終値の平均値をつないだ線
の4本の移動平均線を利用します。
MT4/MT5の設定
インジケーターの「Moving Average」を選択
色は何色でも構いませんが、色が被らないように設定します。
今回の平均足スキャルピングトレードでは
- 50SMA(紫)が右上に伸びている = 上昇トレンド
- 50SMA(紫)が右下に伸びている = 下降トレンド
と判断します。
また、その中で
- 20SMA(赤)
- 35SMA(緑)
- 50SMA(紫)
- 75SMA(黒)
の4本が交差していない、平行の状態 =「トレンドが強い」と判断して、エントリーの準備に入ります。
上記の条件の中で
上昇トレンド発生時
35SMA(緑)を「平均足」が割り込んで、再び35SMA(緑)を超えて上昇したら「買い」エントリー
下降トレンド発生時
35SMA(緑)を「平均足」が割り込んで、再び35SMA(緑)を超えて下降したら「売り」エントリー
という考え方でトレードします。
平均足スキャルピングトレードの特徴 平均足スキャルピングトレードの特徴
今回のトレード手法では
下降トレンドの局面で、一時的に上がって再度加工するときにポジションを持てば、高い確率で勝てる
というものになります。
順張りトレードであり、高い勝率が見込めるとともに、スキャルピングトレードですのでトレード機会も多く、メインのトレードスタイルになりうるトレード手法と言えます。
平均足スキャルピングトレードのメリットデメリット
メリット
- 勝率が高い
- エントリーポイントが明確
- スキャルピングトレードに対応するためトレード機会が多い
デメリット
- 利確のポイントはややアバウト
- スキャルピングトレードですので勝ち幅は小さい
平均足スキャルピングトレードのエントリータイミング
手順その1.トレンドの方向を見定める
「50SMA(紫)」を見て
- トレンドが発生しているのかどうか?
- トレンドは上昇トレンドなのか?下降トレンドなのか?
をチェックします。
- 「50SMA(紫)」が右上向き → 上昇トレンド
- 「50SMA(紫)」が右下向き → 下降トレンド
- 「50SMA(紫)」が水平 → レンジ相場 = トレードしない
という形になります。
手順その2.強い安定したトレンドを確認する
エントリー前の
- 20SMA(赤)
- 35SMA(緑)
- 50SMA(紫)
- 75SMA(黒)
の4本が交差していない、平行の状態であることを確認します。
- 20SMA(赤)
- 35SMA(緑)
- 50SMA(紫)
- 75SMA(黒)
が交差しているということは「急激な上昇」「急激な下降」など、一時的な急変動を示しています。
逆に言えば
であることを示し、勝率が上がるのです。
手順その3.「押し目」「戻り」の形成を確認する
「35SMA(緑)」に注目します。
上昇トレンド発生時
平均足が「35SMA(緑)」を下に抜けて、再び下から上に「35SMA(緑)」を抜ける = 「買い」エントリー
下降トレンド発生時
平均足が「35SMA(緑)」を上に抜けて、再び上から下に「35SMA(緑)」を抜ける = 「売り」エントリー
をします。
本来の「押し目」とは、平均足が「35SMA(緑)」を下に抜けて、上昇し始めたポイントのことを言いますが、ここでピンポイントに「買い」ポジションを持ってしまうと、それなりに「だまし」が発生してしまいます。
トレンドが転換せずに、ちゃんと元のトレンドに戻ることを確認するために、再び「35SMA(緑)」を下から上に抜けたタイミングで「買い」ポジションを持つ設計にしています。
平均足スキャルピングトレードのエグジットタイミング
上昇トレンド発生時
「SMA」と離れたところで「陰線」が連続したら「利確」
下降トレンド発生時
「SMA」と離れたところで「陽線」が連続したら「利確」
平均足は比較的「陽線」「陰線」が連続して発生する仕組みになっているため、「押し目」「戻り」でエントリーして、反対方向の「陽線」「陰線」が連続して発生したら、「トレンドが終了した。」とみなすことができます。
ここを「利確」ポイントにします。これは「平均足」だからできる「利確」ポイントです。
「損切」に関しては
上昇トレンド発生時
平均足が上昇せずに「75SMA(黒)」を下に割り込んだら「損切」
下降トレンド発生時
平均足が下降せずに「75SMA(黒)」を上に割り込んだら「損切」
です。
平均足スキャルピングトレードのトレード検証
MT4/チャート/テクニカル分析の設定
- 移動平均線(MA):20SMA、35SMA、50SMA、75SMAを表示(設定:種別Simple)
- 1分足
- 米ドル/円
トレードルール
- 「50SMA(紫)」の向きでトレンドの方向を確認する
- 4本のSMAが平行になっていることでトレンドの安定性を確認する
- 上昇トレンド発生時、平均足が「35SMA(緑)」を下に抜けて、再び下から上に「35SMA(緑)」を抜けたら「買い」エントリー
- 下降トレンド発生時、平均足が「35SMA(緑)」を上に抜けて、再び上から下に「35SMA(緑)」を抜けたら「売り」エントリー
検証期間
2018年6月1日~2018年6月4日
2018年6月1日~2018年6月4日
ポジション方向「買い」
エントリー:108.795
エグジット:108.883
+8.8pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:108.842
エグジット:108.924
+8.2pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:108.886
エグジット:109.081
+19.5pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.179
エグジット:109.154
-2.5pips損失
ポジション方向「売り」
エントリー:109.122
エグジット:109.146
-2.4pips損失
ポジション方向「買い」
エントリー:109.159
エグジット:109.141
-1.8pips損失
ポジション方向「買い」
エントリー:109.201
エグジット:109.431
+23.0pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.441
エグジット:109.556
+11.5pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.482
エグジット:109.553
+7.1pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.511
エグジット:109.65
+13.9pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.629
エグジット:109.673
+4.4pips儲け
ポジション方向「売り」
エントリー:109.557
エグジット:109.517
+4.0pips儲け
ポジション方向「売り」
エントリー:109.546
エグジット:109.466
+8.0pips儲け
ポジション方向「売り」
エントリー:109.477
エグジット:109.471
+0.6pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.554
エグジット:109.558
+0.4pips儲け
ポジション方向「買い」
エントリー:109.661
エグジット:109.658
-0.3pips損失
検証結果
勝敗:12勝4敗
勝率:75.0%
損益:+102.4pips
1回のトレード損益:+6.4pips
手法 | 回数 | エントリー方向 | エントリー | エグジット | 損益 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|---|
平均足スキャルピング | 1回目 | 買い | 108.795 | 108.883 | +8.8pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 2回目 | 買い | 108.842 | 108.924 | +8.2pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 3回目 | 買い | 108.886 | 109.081 | +19.5pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 4回目 | 買い | 109.179 | 109.154 | -2.5pips | 負 |
平均足スキャルピング | 5回目 | 売り | 109.122 | 109.146 | -2.4pips | 負 |
平均足スキャルピング | 6回目 | 買い | 109.159 | 109.141 | -1.8pips | 負 |
平均足スキャルピング | 7回目 | 買い | 109.201 | 109.431 | +23.0pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 8回目 | 買い | 109.441 | 109.556 | +11.5pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 9回目 | 買い | 109.482 | 109.553 | +7.1pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 10回目 | 買い | 109.511 | 109.650 | +13.9pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 11回目 | 買い | 109.629 | 109.673 | +4.4pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 12回目 | 売り | 109.557 | 109.517 | +4.0pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 13回目 | 売り | 109.546 | 109.466 | +8.0pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 14回目 | 売り | 109.477 | 109.471 | +0.6pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 15回目 | 買い | 109.554 | 109.558 | +0.4pips | 勝 |
平均足スキャルピング | 16回目 | 買い | 109.661 | 109.658 | -0.3pips | 負 |
検証結果考察
トレード手法の良い点
勝率が高い
「押し目買い」「戻り売り」は、トレンドに逆らわない順張りトレードなので、勝率は高くなります。
勝率:75.0%
は、十分に高い勝率のトレード手法と言えます。
スキャルピングトレードが可能
「押し目買い」「戻り売り」は、念には念を入れてトレードをする手法なので、勝率が高い反面、エントリーポイントが少ないというデメリットもありました。
しかし、このトレード手法では
- 平均足を利用していること
- 4本の移動平均線を利用していること
で、スキャルピングトレードに対応しているため
1日:16回
のエントリー機会があり、トータルの損益がプラスになりやすいメリットがあります。
エントリーポイントが明確
「平均足」と「35SMA(緑)」の交差がエントリーポイントですので、初心者でも同じポイントでエントリーすることができます。
トレード手法の悪い点
1回の勝ち幅が小さい
スキャルピングトレードですので、当たり前ですが
1回のトレード損益:+6.4pips
ですから、小さい勝ちを積み重ねるイメージになります。
スプレッドの狭い海外FX業者を利用する必要が出てきます。
改善できる点
基準となる移動平均線を変える
今回は「35SMA(緑)」を基準として、トレード手法を設計しています。
- 「35SMA(緑)」ではなく、「20SMA(赤)」に変えれば、勝率は落ちるかもしれませんが、よりトレード機会が増えるはずです。
- 「35SMA(緑)」ではなく、「50SMA(紫)」に変えれば、トレード機会は減るかもしれませんが、よりト勝率が上がるはずです。
移動平均線の参照期間も含めて、検討の余地はあります。
まとめ
平均足スキャルピングトレードの検証結果としては
念には念を入れてトレードをする順張りトレードなので高い勝率が実現されています。
また、「平均足」「4本の移動平均線」を利用することで、スキャルピングトレードに対応しているため、十分なトレード機会も確保できるのです。