海外FX歴10年のプロが「海外FXのスプレッド比較のコツ」を完全解説。スプレッドの狭い海外FX業者を比較しながら教えます!

man
「海外FX業者を選ぶときにスプレッドの狭さを重視したい。」

という方は多いはずです。スプレッドの狭い、広いで投資家の収益が大きく変動してしまうので、当然のことだと思います。しかしながら、海外FX業者のスプレッドというのは、日本の国内FX業者よりも、非常にややこしく、「どの海外FX業者がスプレッドが狭い業者なのか?」初心者の方にはなかなか判別が難しいものなのです。

teacher
今回は、海外FX歴10年のプロが「海外FXのスプレッド比較のコツ」をわかりやすく、丁寧に解説します。

まず抑えておくべき「海外FXのスプレッドの特徴」

まず抑えておくべき「海外FXのスプレッドの特徴」

まず抑えておく必要があるのは

  1. 海外FX業者のスプレッドは、総じて国内FX業者のスプレッドより広い
  2. 海外FX業者のスプレッドは、ほぼ「変動スプレッド」であること
  3. 取引手数料がある代わりに、スプレッドは狭い海外FX口座が多い

の3点です。

その1.海外FX業者のスプレッドは、総じて国内FX業者のスプレッドより広い

海外FX業者のスプレッドは、国内FX業者のスプレッドよりも広く設定されている傾向が多くなっています。

例:国内FX業者「DMM FX」
例:国内FX業者「DMM FX」
  • 米ドル/円:原則固定0.3pips
  • ユーロ/円:原則固定0.5pips
  • ポンド/円:原則固定1.0pips

出典:DMM FX

例:海外FX業者「XM」
例:海外FX業者「XM」
  • 米ドル/円:最小スプレッド0.1pips 平均スプレッド1.6pips
  • ユーロ/円:最小スプレッド0.1pips 平均スプレッド2.5pips
  • ポンド/円:最小スプレッド0.1pips 平均スプレッド3.3pips

出典:XM

あきらかにスプレッドは、国内FX業者の方が狭いのです。

teacher
これは取引方法の違いで致し方ないことですが、どう違うのかというと・・・
例:海外FX業者「XM」

国内FX業者 : 呑み取引(店頭取引、相対取引、DD取引)を採用

→ FX業者が投資家の注文を呑むだけなので、コストが発生しない分「スプレッド(手数料)」を安くできる

※カバー率が低いFX業者ほど、狭いスプレッドとなるのは、「呑む」割合が高ければスプレッドを抑えられるからです。

海外FX業者 : NDD取引(電子取引所取引、STP取引)を採用

→ 実際にインターバンク市場(銀行など)で投資家の注文を実行する(注文を流す)ため、コストが発生し「スプレッド(手数料)」を安くできない

個別のFX業者ごとに若干違うのですが、上記の取引方法の違いがあるため

  • 国内FX業者:スプレッドが狭い
  • 海外FX業者:スプレッドが広い

傾向が生まれてしまうのです。

teacher

国内FX業者は「スプレッドが狭い」分、「呑み取引」なので、投資家が負けるとFX業者が儲かる構造になり、「利益相反」の関係となり、負けさせる圧力が加わってしまうデメリットがあるのです。

海外FX業者は「スプレッドが広い」けれども、投資家の注文を実際に実行するので「透明性が高く」、国内のレバレッジ規制も関係がないメリットがあるのです。

海外FX業者は「スプレッドが広い」のが前提だからこそ、その中で「狭スプレッド」の海外FX業者を見つける必要性があるのです。

その2.海外FX業者のスプレッドは、ほぼ「変動スプレッド」であること

国内FX業者のスプレッドは「原則固定スプレッド」が一般的です。

原則固定スプレッドとは

「原則固定スプレッド」は、基本的に0.3pips、0.5pipsというスプレッドが常に続くスプレッドのことです。ただし、「原則」という文言がある通りで、スプレッドが急激に変動する可能性もあるというスプレッドの設定方法のことです。

「呑み」取引を採用しているので、為替変動の影響を受けずにスプレッドが設定できるので、国内FX業者は「原則固定スプレッド」が実現できているのです。ただし、急激な為替変動の状況下で、固定スプレッドで呑んでいると、大きな損失を抱えるリスクもあるので、緊急時にスプレッドを動かせるように「原則固定」という表現を採用しているのです。

海外FX業者のスプレッドは「変動スプレッド」が一般的です。

変動スプレッドとは

「変動スプレッド」は、常にスプレッドが変動するスプレッドの設定方法のことです。

海外FX業者の場合は、複数のリクイディティ・プロバイダーからレートの提供を受けて、一番投資家が有利になる価格を採用し、投資家の注文をリクイディティ・プロバイダーに流すだけの「仲介者」としての動きになります。

そのため、刻一刻と投資家に有利な取引価格を提示するリクイディティ・プロバイダーは変わっていくため、リアルタイムでスプレッドが変動してしまうのです。

teacher
海外FX業者の取り分(マークアップ)は、変動しませんが、レートの配信元のリクイディティ・プロバイダーが変わったり、配信レートが動くので、スプレッドも動いてしまいます。

その3.取引手数料がある代わりに、スプレッドが狭い海外FX口座が多い

海外FX業者は、複数の口座を提供しているのが一般的です。

代表的なものが

「STP口座」と「ECN口座」です。

「STP取引」

投資家の注文を海外FX業者がリクイディティプロバイダーに流す取引方法
「STP取引」

海外FX業者の収益は、スプレッドにマークアップ(上乗せ)した上乗せ分

「ECN取引」

電子取引所で取引する方法で、買い手が提示した価格と売り手が提示した価格が合致したところで売買が成立する取引方法(日本の株式取引、くりっく365と同じ取引方法)
「ECN取引」

海外FX業者の収益は、スプレッドとは別に取引手数料を取る形

という形になります。

そのため、

  • STP口座:取引手数料無料、スプレッドが高い
  • ECN口座:取引手数料有料、スプレッドが狭い

という形になります。

ECN口座でなくても、マークアップ(上乗せ)ではなく、外付けの手数料設定にする海外FX口座もあるので注意が必要です。

海外FXのスプレッド比較のコツ

海外FXのスプレッド比較のコツ

比較のコツその1.リアルタイムスプレッドで比較する

前述した通りで、海外FX業者の場合は「スプレッド」は「変動スプレッド」を採用しています。

常に変動してしまうので、比較するのであれば、現時点のスプレッド「リアルタイムスプレッド」で比較する必要があります。

リアルタイムスプレッド比較

XM
HotForex
IronFX
Tickmill
FXOpen
Tradeview

このスプレッド比較方法の弱点

リアルタイムスプレッドの場合は、「そのとき、たまたまスプレッドが狭かった海外FX業者を使ってしまう。」というデメリットがあります。変動スプレッドなのですから、スプレッドが狭いときも、広いときもあり、その時のリアルタイムスプレッドの比較だけでは、トレードする期間全体のスプレッドが狭いということを立証するには不十分なのです。

比較のコツその2.平均スプレッドで比較する

海外FX業者によっては

変動スプレッドを表記するときに

  • 最小スプレッド
  • 平均スプレッド

の両方を併記している海外FX業者があります。

例:XM

例:XM

最小スプレッドで比較してしまうと、「一瞬だけスプレッドが狭かったけれども、いつもはスプレッドが広い海外FX口座」が有利になってしまいます。

これでは、本当にスプレッドが狭い海外FX業者は見つけられないのです。

「平均値」で比較すれば、対象期間全体でのスプレッドが狭い海外FX業者が見つけられるのです。
このスプレッド比較方法の弱点

平均スプレッドで比較するとしても

  • 平均スプレッドを公開していない海外FX業者もある
  • 海外FX業者が公開している平均スプレッドが信頼できない可能性もある
  • 海外FX業者が公開する平均スプレッドは、最高のトレード環境で出した結果の可能性が高く、日本の自宅のPCからでは同じスプレッドにならない可能性もある

という問題をはらんでいます。

海外FX口座平均スプレッド比較

人気ランキング海外FX業者名口座の種類取引手数料
(pips換算:片道)
スプレッド種類平均スプレッド
米ドル/円
平均スプレッド
ユーロ/円
平均スプレッド
英ポンド/円
平均スプレッド
豪ドル/円
平均スプレッド
カナダドル/円
平均スプレッド
ユーロ/米ドル
平均スプレッド
豪ドル/米ドル
1位
XM
スタンダード口座/STP0.00変動1.802.703.903.703.601.702.10
1位
XM
ゼロ口座/ECN0.50変動0.450.701.600.901.000.300.60
2位
AXIORY
スタンダード口座/MT4/STP0.00変動1.601.802.902.202.401.301.80
2位
AXIORY
ナノスプレッド口座/MT4/ECN0.30変動0.600.801.901.001.200.300.60
3位
LAND-FX
Live口座/STP0.00変動0.901.101.602.002.300.901.50
3位
LAND-FX
100%ボーナスPlus口座/STP0.00変動0.901.101.602.002.300.902.10
4位
TitanFX
Zeroスタンダード口座/STP0.00変動1.331.742.452.122.101.201.52
4位
TitanFX
Zeroブレード口座/ECN0.35変動0.330.741.451.121.100.200.52
5位
HotForex
AUTO口座/STP0.00変動1.701.703.002.302.300.001.50
5位
HotForex
ZERO口座/STP0.60変動0.200.801.401.000.900.100.80

比較のコツその3.取引手数料はスプレッド換算して比較する

単純に「平均スプレッド」で比較してしまうと

取引手数料が有料で、スプレッドが狭い海外FX口座が上位に来てしまいます。

取引手数料分も、スプレッドにインクルードして、計算しなければ、本当にトレードコストの安い海外FX口座は見つけられないのです。

取引手数料が片道で記載されている場合

  • トレードコスト = 取引手数料(1ドル → 0.1pips) × 2(往復) + スプレッド

取引手数料が往復で記載されている場合

  • トレードコスト = 取引手数料(1ドル → 0.1pips) + スプレッド

で計算します。

例:XM「XM Zero口座」

例:XM「XM Zero口座」
  • 取引手数料:片道5ドル
  • 米ドル/円:平均スプレッド:0.1pips

平均のトレードコスト = 取引手数料:0.5pips × 往復:2 + 平均スプレッド:0.1pips = 1.1pips

となります。

このスプレッド比較方法の弱点

弱点というわけではありませんが、スプレッドはBIDとASKの差なので、往復分を示しますが、取引手数料の場合は「片道」表記と「往復」表記があります。多くの海外FX業者では、少しでも取引手数料を安く見せるため「片道」で取引手数料を表示している業者が少なくないので、その場合は「2をかける」てスプレッドに合算する必要があります。

海外FX口座平均トレードコスト比較

人気ランキング海外FX業者名口座の種類取引手数料
(pips換算:片道)
スプレッド種類トレードコスト合計(最小)
米ドル/円
取引手数料(往復)
+スプレッド(最小)
トレードコスト合計(平均)
米ドル/円
取引手数料(往復)
+スプレッド(平均)
1位
XM
スタンダード口座/STP0.00変動1.001.80
1位
XM
ゼロ口座/ECN0.50変動1.001.45
2位
AXIORY
スタンダード口座/MT4/STP0.00変動1.101.60
2位
AXIORY
ナノスプレッド口座/MT4/ECN0.30変動0.701.20
3位
LAND-FX
Live口座/STP0.00変動0.700.90
3位
LAND-FX
100%ボーナスPlus口座/STP0.00変動0.700.90
4位
TitanFX
Zeroスタンダード口座/STP0.00変動1.001.33
4位
TitanFX
Zeroブレード口座/ECN0.35変動0.701.03
5位
HotForex
AUTO口座/STP0.00変動1.001.70
5位
HotForex
ZERO口座/STP0.60変動1.201.40

比較のコツその4.第三者の計測データで、同条件で比較する

最後に注意しなければならないのは「自社公表のスプレッドが正しいかどうか?」という点です。

XMは、たしかに「平均スプレッド」も記載していますが・・・

比較のコツその4.第三者の計測データで、同条件で比較する
man
これがどの期間の平均値なのか?

は記載されていません。

自社公表の平均値は、都合の良い数値が採用されている可能性もあるのです。

だとすれば、

teacher

中立な第三者が複数の海外FX口座の数値を同環境・同条件で比較して、平均値を算出しなければならないのです。

これができるサービスはなかったため、今回は筆者自身が同じVPSサービスを使って、同環境で「平均スプレッド」を算出しています。

比較のコツその4.第三者の計測データで、同条件で比較する

同環境・同条件で計測したスプレッド比較

このスプレッド比較方法の弱点

筆者がVPSサーバーを契約して、口座を稼働させて計測している関係上、すべての海外FX業者、すべての海外FX口座で計測できているわけではありません。主要な海外FX業者の口座で利用しています。

比較のコツその5.VIP口座はスプレッドが狭い

海外FX業者は、一つの海外FX業者が複数の口座を提供していることが珍しくありません。

海外FXの仕組みは、投資家の注文をそのままリクイディティプロバイダーに流して、その手数料が収益になるので「海外FX業者は、取引量の大きい大口投資家を優遇する」ものなのです。

その一環として「VIP口座」が用意されている海外FX業者が少なくありません。

「VIP口座」は、最低入金額などのハードルが高い反面、通常の口座よりはスプレッドが狭く設定されているのです。※スプレッドは同じで取引手数料が安くなっているものもあります。

例:Tickmill

例:Tickmill
  • プロ口座は、手数料が2ドル
  • VIP口座は、手数料が1ドル

ですから、VIP口座は、スプレッドが同じでも、トレードコストは往復で0.2pips狭いことになります。

その代わり、通常は100ドル(1万円)が最低入金額ですが、VIP口座は50,000ドル(500万円)が最低入金額となります。

口座の種類プロ口座/ECN
取引手数料
(pips換算:片道)
0.20
最小スプレッド
米ドル/円
0.00
平均スプレッド
米ドル/円
0.20
最大レバレッジ500倍
約定力平均実行速度:0.1秒
最低入金額1万円相当

例:MYFXMarkets

例:MYFXMarkets
  • スタンダード口座は、スプレッドが0.6pips~
  • プロ口座は、スプレッドが0.0pips~
口座の種類MT4プロ口座/STP
取引手数料
(pips換算:片道)
0.29
最小スプレッド
米ドル/円
0.00
平均スプレッド
米ドル/円
0.51
最大レバレッジ400倍
約定力
最低入金額10万円相当
「スプレッドの狭さ」「取引手数料の安さ」を重視するのであれば、プロ口座やVIP口座を提供している海外FX業者を利用するのも一つの方法です。
このスプレッド比較方法の弱点

プロ口座、VIP口座というのは、取引量の多い投資家を優遇するための口座です。そのため、最低入金額が高めに設定されているので注意が必要です。

まとめ

海外FXのスプレッド比較のコツは

  1. 比較のコツその1.リアルタイムスプレッドで比較する
  2. 比較のコツその2.平均スプレッドで比較する
  3. 比較のコツその3.取引手数料はスプレッド換算して比較する
  4. 比較のコツその4.第三者の計測データで、同条件で比較する
  5. 比較のコツその5.VIP口座はスプレッドが狭い

というものがあります。

これを考慮して、スプレッドが狭い海外FXをランキング化すると下記のようになります。

海外FXをスプレッドで比較するときの注意点

海外FXをスプレッドで比較するときの注意点

スプレッドが狭ければ稼ぎやすい海外FX業者というわけではない!

元も子もない言い方になりますが・・・

「スプレッドが狭い」海外FX業者と「スプレッドが広い」海外FX業者で、他のサービスレベルが全く同じだと仮定した場合

「スプレッドが狭い」海外FX業者を選ぶべき

なのですが「他のサービスレベルが全く同じ」ということはありえないのです。

海外FXで稼げている投資家が重視しているのは「スプレッド」ではないのです。

年間50万円以上の利益を出している投資家が海外FX業者を選んだ理由

  1. 1位:最大レバレッジが大きいから 83人
  2. 2位:日本人スタッフが在籍し、日本語サポートを受けられるから 43人
  3. 3位:会社知名度が高く、安全性・信頼性に優れているから 40人
  4. 4位:約定力が高いから 31人
  5. 5位:ボーナスが手厚いから 30人
  6. 6位:友人・知人からの推奨 25人

とある通りで

稼ぐ、儲けるためには

  • 日本人サポートの対応力
  • 約定力の高さ
  • ボーナス

等の要素の方が「スプレッドの狭さ」よりも、重要視されているのです。

teacher

誤解を恐れずに言えば

筆者の考えでは

スプレッドが0.3pipsだろうが、1.0pipsだろうが、2.0pipsだろうが、そのぐらいで損失がでてしまうのでは海外FXで儲けられる可能性は低い

のです。

儲けられるトレード手法を身に着けるためには、「スプレッドの狭さ」よりも、「狙ったタイミングで確実に約定できるかどうか?」の方が何倍も重要度が高いのです。約定力が低いと、そもそも組み立てたトレード戦略自体が正確に実行できないからです。正確に実行できなければ、トレード戦略があっているかどうかの検証もままならないのです。

スプレッドが広い海外FX業者でも、約定力が高くて、サポートが手厚いのであれば、その中で勝てるトレード戦略を確立することの方が優先なのです。

そこで安定して利益が出せるようになったら、スプレッドが狭い海外FX口座に移して、利幅を広げるという動き方もできるのです。

FXの初心者が、いきなり「スプレッドの狭さ」だけで海外FX業者を選ぶべきではありません。