海外FXで一番苦労するのは、投資資金の「出金」ではないでしょうか。今回は、海外FXでおすすめの出金方法を紹介します。また、出金方法でおすすめできる海外FX業者も紹介します。
海外FXの出金方法を比較するポイント
ポイントその1.出金手数料
投資家が海外FX口座に入金すると、海外FX業者が顧客資金の管理に使っている外国の銀行口座に入金されます。
この「外国の銀行口座(海外FX口座)」から、「投資家が保有する日本の銀行口座」に出金するまでにいくらかかるのか?が出金にかかるコストになります。
ポイントその2.出金条件
海外FXの出金方法には、利用するための条件が設定されていることがあります。
とくに多く採用されているのが
- 入金した金額まで出金が可能
というものです。
口座管理機能のない入金方法(クレジットカード・デビットカード)などでは、入金額よりも多くの金額を受け入れることができないため、「入金した金額まで出金が可能(入金のキャンセル対応 = 出金扱い)」という制限があるのです。
ポイントその3.出金までの期間
出金方法によって、出金申請から着金までの期間・時間が変わってきます。
早く着金すればするほど、その資金を別の運用や投資に使えます。時間も金銭的な価値に置き換わるからです。
また、出金に時間がかかっている間に海外FX業者が倒産してしまうなどのリスクもあります。
ポイントその4.出金方法の安定性
海外FX業者の出金方法というのは、かなり頻繁に変わります。
基本的に金融庁は、海外FX業者への圧力を強めるときに「入金出金手段の制限」に力を入れます。もっといえば、日本のライセンスではないので、入出金ぐらいにしか圧力のかけようがないのです。
ある出金方法を採用していた海外FX業者が、金融庁の圧力によって、その出金方法が使えなくなると、別の代替手段の出金方法を探すしかないため、その時点で出金方法が入れ替わるのです。
都度、出金方法が変わってしまっては、毎回手続きなどの手間やコストが発生してしまいます。
海外FXおすすめの出金方法ランキング
1位.クレジットカード出金(デビットカード出金)
クレジットカード出金(デビットカード出金)の比較ポイント
比較項目 | 内容 |
---|---|
出金手数料 | 0円 |
出金条件 | 入金し金額まで出金可能 |
出金までの期間 | 1営業日~2営業日 |
出金方法の安定性 | 高い |
利用できる海外FX業者 | ほぼすべての海外FX業者 |
クレジットカード出金(デビットカード出金)がおすすめの理由
クレジットカード出金(デビットカード出金)は、手数料0円で、一番安定して使える海外FX業者の出金方法です。
Visa、Mastercard、JCBのクレジットカード、デビットカードが対応していますが、海外FX業者によっては、JCBの出金非対応の業者、デビットカード非対応の業者もあるので
を利用するのが無難です。
クレジットカード出金(デビットカード出金)の最大のデメリットは「入金した金額以上の出金はできない」点です。
例:XMTrading
クレジット/デビットカードでの入金額以上の資金がある場合はどのように出金できますか?
カードへの出金はカードで入金頂いた金額までとなっておりますため、利益はお客様の銀行口座へ電信送金させて頂きます。
そもそも、クレジットカードというのは、支払いにのみ利用する決済用カードであり、入金したり、出金したりするキャッシュカードのような使い方はできないのです。
なぜ、出金ができるのかというと、正確には「出金」ではなく、「入金のキャンセル処理」を海外FX業者が行って「出金」の代わりとしているからです。「入金のキャンセル処理」なのですから、入金した金額以上に出金できないのは当然なのです。
注意点
「出金」=「キャンセル処理」ですので、入金したクレジットカード・デビットカードと同じカードにしか出金できません。
また、クレジットカード・デビットカードで入金すると同額まで強制的に、クレジットカード・デビットカードの出金が適用されます。
さらに、「出金」=「キャンセル処理」ですので、入金時に付与されたクレジットカードのポイントも、出金してしまうとキャンセルされてしまいます。
2位.国内銀行送金による出金
国内銀行送金による出金の比較ポイント
比較項目 | 内容 |
---|---|
出金手数料 | 0円(※一定額以上の出金) |
出金条件 | とくになし |
出金までの期間 | 即日~1営業日 |
出金方法の安定性 | 低い |
利用できる海外FX業者 | 一部の海外FX業者(AXIORY、TitanFX) |
国内銀行送金による出金がおすすめの理由
国内銀行送金による出金とは
を言います。
「日本の銀行口座から、日本の銀行口座への振込=出金」ですから、手数料は数百円であり、海外FX業者が負担して0円にしても差し支えない金額ですので、一定額以上の出金は「無料」としている海外FX業者が多いのです。
「日本の銀行口座から、日本の銀行口座への振込=出金」のため、送金にかかるのも即日~1営業日と早いのです。
例:AXIORY
国内銀行送金 by Curfex
お客様がCurfexに既にご登録済みで、Curfexの銀行口座に入金が完了している場合、日本国内銀行送金が使用可能です。弊社での出金承認後、2営業日以内にお客様の銀行口座へ着金いたします。
手数料
20,000JPY以上のご入金には手数料は掛かりません。
20,000JPY以下のご入金には一律1,500JPYの手数料が掛かります。
Curfexは、香港の送金事業者です。
例:TitanFX
国内銀行送金の出金リクエストを行う前に、以下についてご注意ください。
出金金額の最小金額は10,000 JPY、最大金額は10,000,000JPYです。
出金先は、必ず弊社の取引口座名義と同じ名義の銀行口座のみの受け付けとなります。
銀行口座情報を間違って入力された場合、手数料がかかる場合がございます。
出金手続き後、お客様の口座に着金するまでに2-3営業日お時間がかかります。
注意点
国内銀行送金は、以前は多くの海外FX業者が採用していたのですが、送金に関しては、金融庁が受け取る日本の銀行に圧力をかけるのが容易いため、多くの送金業者が日本の銀行からNGをくらってしまい、利用できる海外FX業者が少なくなってしまいました。
現状は、AXIORY、TitanFXぐらいしか対応していませんが、こちらもいつまで使えるかは不明です。出金方法の安定性は低いのです。
3位.bitwalletによる出金
bitwalletによる出金の比較ポイント
比較項目 | 内容 |
---|---|
出金手数料 | 海外FX業者 → bitwalletは0円。bitwallet → 日本の銀行口座は824円 |
出金条件 | とくになし |
出金までの期間 | 海外FX業者 → bitwalletは即時。bitwallet → 日本の銀行口座は最短2営業日 |
出金方法の安定性 | 低い |
利用できる海外FX業者 | 一部の海外FX業者(TitanFX、HotForex) |
bitwalletによる出金がおすすめの理由
bitwalletは、シンガポールの国際決済サービスです。
最大の特徴は
bitwallet → 日本の銀行口座への出金手数料は、824円
と、日本の銀行口座への出金手数料が国際決済サービスの中では、格段に安い点です。
競合サービスの「STICPAY」の場合は
bitwallet → 日本の銀行口座への出金手数料は、800円 + 1.5%
ですから、1.5%という「%」による手数料が出金額が大きくなればなるほど、負担も大きくなってしまうのです。
賢い使い方
国際決済サービスの場合は、一回で出金せずに口座に投資資金をプールしておき、各海外FX業者のハブとして使うことができます。
投資資金:50万円
- 海外FX業者A社:15万
- 海外FX業者B社:10万
- 海外FX業者C社:10万
- 海外FX業者D社:15万
という国際決済サービスをハブとした各海外FX業者の入金出金の出し入れであれば、手数料は無料で入金も、出金も、できるのです。
注意点
国際決済サービスも、日本の金融庁に登録していない事業者のため、日本人投資家の利用が増えれば増えるほど、金融庁の圧力によって使えなくなる可能性があります。
以前は、海外FXの投資家のメジャーな国際決済サービスであった「NETELLER(ネッテラー)」も、金融庁の圧力によって、日本人の海外FX、バイナリーオプション、オンラインカジノなどの入出金ができなくなりました。今後、bitwalletも同じ道をたどる可能性は捨てきれないのです。
4位.海外送金による出金
海外送金による出金の比較ポイント
比較項目 | 内容 |
---|---|
出金手数料 | 1回3,000円前後 |
出金条件 | とくになし |
出金までの期間 | 2営業日~5営業日 |
出金方法の安定性 | 高い |
利用できる海外FX業者 | ほぼすべての海外FX業者 |
海外送金による出金がおすすめの理由
一番メジャーな出金方法は「海外送金による出金」です。
海外FXに入金すると、海外FX業者が顧客資金の管理に使っている外国の銀行口座に入金されます。
この外国の銀行口座から、投資家が保有する日本の銀行口座に「海外送金」という方法で出金する出金方法となります。
最大のデメリットは
手数料の高さ
です。
海外送金では、「円為替取扱手数料(リフライングチャージ)」という手数料が発生します。三菱UFJ銀行や三井住友銀行では、送金額の0.05%(最低2,500円)に設定されています。
1回につきこの手数料が発生します。
注意点
利用できない銀行があります。
XMTrading
海外送金の受入れを行っていない下記の銀行への出金処理はできかねますのでご注意ください: ゆうちょ銀行、じぶん銀行、ジャパンネット銀行、新生銀行、みずほ銀行(インターネット支店のみ)。
海外送金では、SWIFTコードというコードを利用して、送金を行うのですが、一部のネット銀行では、この「SWIFTコード」を持っていないため、海外送金が受け取れないのです。
また、上記以外の銀行でも、FX会社がグループ会社にある銀行などは、海外FX業者からの送金を拒否するところもあるので注意が必要です。地方銀行や大手都市銀行は比較的問題なく出金できます。
5位.STICPAYによる出金
STICPAYによる出金の比較ポイント
比較項目 | 内容 |
---|---|
出金手数料 | 海外FX業者 → STICPAYは0円。STICPAY → 日本の銀行口座は800円 + 1.5% |
出金条件 | とくになし |
出金までの期間 | 海外FX業者 → STICPAYは即時。STICPAY → 日本の銀行口座は1~2営業日程度 |
出金方法の安定性 | 低い |
利用できる海外FX業者 | 一部の海外FX業者(TitanFX、AXIORY) |
bitwalletによる出金がおすすめの理由
STICPAYは、英国の国際決済サービスです。
bitwalletと比較すると手数料は高く設定されています。
bitwallet出金手数料
- 海外FX業者 → bitwalletへの出金手数料は、0円
- bitwallet → 日本の銀行口座への出金手数料は、824円
STICPAY出金手数料
- 海外FX業者 → bitwalletへの出金手数料は、0円
- bitwallet → 日本の銀行口座への出金手数料は、800円 + 1.5%
ただし、STICPAYしか国際決済サービスを使えない海外FX業者も多く、選択肢としてbitwalletが選べない場合には、日本語サポートもあるSTICPAYがおすすめなのです。
STICPAYは、多くの海外FX業者で採用されている国際決済サービスです。
注意点
以前は、Mastercardブランドのプリペイドカードである「STICカード」が発行できて、セブン銀行ATMなどで直接口座の資金を出金できたのですが、現在は日本人の「STICカード」の申請ができなくなっているようです。すでにお持ちの方は利用できるとのことです。
出金方法でおすすめの海外FX業者は?
- 国内銀行送金による出金が利用できる
- クレジットカード出金が利用できる
- 海外送金による出金が利用できる
- bitwallet or STICPAYによる出金が利用できる
「AXIORY」「TitanFX」がおすすめです。
口座の種類 | ナノ口座/MT4/ECN |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 0.10 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) |
約定力 | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
最低入金額 | 2万円相当 |
口座の種類 | Zeroスタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.33 |
最大レバレッジ | 500倍 |
約定力 | ミリ秒単位の約定スピード |
最低入金額 | 2万円相当 |
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