ネッテラーが日本在住の日本人向けの海外FX業者からの入出金サービスを停止してから、海外FX投資家は、入出金に対して、かなり困っていたのが事実です。「PerfectMoney」や「OKPay」などのサービスもあるものの、日本語対応がほとんどされていませんし、サポートも英語かつ手数料も高いため、なかなか使い勝手が悪いのが実態でした。今回は、日本語対応の国際決済サービス「STICPAY」の口座開設方法・入出金方法について解説します。
STICPAYとは?
STICPAYとは
を言います。
STICPAYの大きな特徴は
- 日本語対応の国際決済サービス
- 格安手数料での出金が可能
- ATMで利用できるUnionPay提携のSTICPAY専用プリペイドカードが発行可能
- 日本語対応アプリもある
という特徴があります。
導入している海外FX業者
FBS
GemForex
LAND-FX
TRADEVIEW
MYFXMarkets
STICPAYのメリット
その1.日本語対応ができる
海外FXの投資家に欠かせなかった国際決済サービス「NETELLER」の場合は、日本語対応ができていましたが、それ以外の国際決済サービス「PerfectMoney」や「OKPay」は、完全に英語だったり、日本語対応していても、google翻訳機能で訳したような支離滅裂な日本語になっています。
PerfectMoney
MONEYPOLO(元OKPay)
STICPAYの場合
ウェブサイト → 日本語対応
アプリ → 日本語対応
問い合わせ → 日本語対応
出金 → 日本円対応可能
と、完全に日本語対応ができています。
その2.手数料が格安
入金
- 銀行(海外送金):1.0%
- 銀行(国内入金):2.0%
- 加盟店サイト:0.0%(海外FX業者など無料)
- UnionPay:1.5%
- Visa:3.85%
- MAstercard:3.85%
- bitcoin:1.0%
- litecoin:1.0%
- ethereum:1.0%
出金
- 海外銀行送金:5.0%
- 国内銀行送金:1.5%+800円
- UnionPay:2.0%
- STICPAYカード:1.3%
- bitcoin:1.0%
- litecoin:1.0%
- ethereum:1.0%
アカウント同士の送金
- 個人 → 個人:1.0%
- 個人 → 加盟店:2.5%+0.3ドル
日本は、「Local Bank Wire(国内銀行送金)」に対応しているので
ということになります。
その3.ATMで出金できる「STICPAYカード」
STICPAYカードは、UnionPayブランドのSTICPAY口座と連動した「デビットカード」のことを言います。
- 日本の銀行ATMからの出金
- 日本のコンビニATMからの出金
- UnionPay加盟店での支払
- 海外ATMからの現地通貨の出金
が可能になります。
UnionPayが使えるコンビニATM
- セブン‐イレブンの全てのATM
- ローソンの全てのATM
- ファミリーマートの半数以上のATM
- ミニストップにあるイオン銀行のATM
STICPAYカード使用限度
限度額の内容 | 限度額 |
---|---|
一日の利用限度額 | HKD 15,000 (US $ 2,000) |
月間 決済可能金額 | HKD 75,000 (US $ 9,500) |
一日のATM引出限度 | HKD 40,000 (US $ 5,000) (ATM出金可能金額はATM別に異なります。) |
一ヶ月のATM引出限度 | HKD 75,000 (US $ 9,500) |
STICPAYカードの手数料
資金移動の種類 | 取引手数料 |
---|---|
入金手数料 | 1.3% |
カード再発行手数料 (有効期間満了後、再発給手数料) |
HKD 130 |
最小振替金額 | HKD 500 |
海外の購入取扱手数料 | 無料 |
ATM引出手数料 | 最小20 HKD又は出金金額の1% |
会費 | STICカード発給後13か月目から毎月HKD 10 |
残高確認 | オンライン:無料 | VRS :無料 | ATM : HKD 5 |
カード発給手数料 | 無料(ただし、配送料は別途) |
Card Renewal Handling Fee | HKD 130 |
です。
STICPAY口座 → STICPAYカード:手数料1.3%
STICPAYカード → ATM出金:手数料1.0%
ということになります。
海外FX業者から直接、日本の銀行口座に出金すると1回3,000円~5,000円の手数料が発生します。
- コンビニで出金できる利便性
- 海外で現地通貨で出金できる利便性
も含めると、STICPAYカードは非常に便利な海外FXの出金方法ということになります。
その4.日本語対応アプリもある
STICPAYには日本語対応アプリもあります。
STICPAYのデメリット
その1.国内銀行からの入金には「日本円」が対応していない
国内銀行からの入金には「日本円」が対応していません。「出金」「海外FX業者からの出金」では、日本円が対応可能です。
その2.手数料は競合の国際決済サービスと比較すると割高
- 「bitwallet」 日本円での日本国内銀行への出金:824円
- 「STICPAY」 日本円での日本国内銀行への出金:1.5%+600円
ですから
その3.日本の金融庁の登録はしていない
そもそも、ネッテラーが海外FXやバイナリーオプション、オンラインカジノでの、日本在住の日本人顧客への送金ができなくなったのは、日本の金融庁の「資金移動業者」などの登録をしていないからです。
日本人顧客の利用者数が少ないときは、金融庁も見て見ぬふりをしていましたが、日本人顧客が増えてきて、しかも、海外FX業者やバイナリーオプション業者、オンラインカジノ業者など、日本の法律で事業を制限できない業者の送金に使われるケースが増えてきたので、金融庁も指摘をして、ネッテラーはサービスを停止することを選択したのです。
「STICPAY」も、香港の金融監督庁の管轄になっていますが、日本の金融庁の登録はしていません。日本人の利用者が増えれば増えるほど、サービスが停止される可能性もあるので、大金を保有しないことに注意が必要です。あくまでも、送金手段として、利用する必要があります。
「STICPAY」口座開設方法
手順その1.「STICPAY」のウェブサイトに行く
手順その2.「STICPAY口座開設」ボタンをクリックする
手順その3.「STICPAY口座開設」情報を入力する
- メールアドレス
- 名前
- 名字
- 生年月日
- パスワード
- 国名
- 通貨
手順その4.携帯電話番号の登録によるSMS認証
携帯電話番号を入力することで「SMS」認証が可能です。
携帯電話に送られてきた番号を入力して、認証を完了させましょう。
手順その5.メールが届く
アカウント承認おめでとうございます。
===========================STICPAYアカウントを
申請してくださり有難うございます。
身分証明書及び居住証明書をアップロードされると制限なくSTICPAYをご利用いただけます。
下記の通り出金及び振替金額を制限します。1回当たり最大$50
1日最大 $100出金及び振替金額を制限します。
* 文書アップロード mypage.sticpay.com/document/account===========================
手順その6.必要書類のアップロード
身分証明書
有効期限内のパスポート
運転免許証(表裏面)
マイナンバー(表裏面)
居住証明書
「身分証明書」と「居住証明書」をアップロードし、承認状態にすることで
- 1回当たり最大 $50
- 1日最大 $100
の制限が解除され、無制限で「STICPAY」が利用できる状態になります。
手順その7.クレジットカード写本のアップロード
出金を行う際にクレジット・デビットカードの画像登録が必要ですので入金時に使用した全てのカードの写しを提出して下さい。カード画像が承認された後、出金申請を行うことが出来ます。承認には1-2営業日かかります。
①前面:カード番号の2-12ケタは伏せた(最初の1ケタ、最後の4ケタの数字のみが見える)状態の画像
②後面:CCV番号は伏せた状態の画像(前後が一体になっているカードの場合には同じ画像をアップロードしてください。)
となっています。
手順その7.出金
海外FX業者から「STICPAY口座」へ出金されたお金を、日本国内の銀行に出金するためには、国内銀行登録が必要になります。
登録すると、出金の「国内銀行送金」に日本の銀行口座名が表示されます。
「STICPAYカード」申請方法
手順その1.口座残高を一定額以上にする
「STICPAYカード」は、発行手数料は発生しませんが、配送料が発生します。
STICPAYカードは申請後、配送費35USDが課金されます。残高が35USDよりも不足している場合、カード申請が出来かねます。
手順その2.カードを申請する
手順その3.カードを有効化する
- 資金チャージ:最小100USD以上
- 資金チャージ承認(1営業日)
- ログイン(Password及び有効化時の既存PIN番号はカード裏面のPin番号記入)
- 「Card Activation」をクリック
- 新規パスワード設定後「Activate」をクリック
手順その4.カードが利用できる
「STICPAY」の利用に向いている投資家のタイプ
英語での外国人担当者とのやり取りに自信がない方
「STICPAY」は、日本語対応が完璧にできている、国際決済サービスでは珍しい会社です。
日本人スタッフも在籍し、日本人サポートの時間もあります。
安心して、サービスを利用することができます。
「STICPAYカード」(UnionPay®プリペイドカード)を利用したい方
「STICPAYカード」は
- UnionPay加盟店で利用できる
- 海外ATMで現地通貨の出金ができる
- 国内(銀行・コンビニ)ATMで出金できる
特徴があるため、海外FXで儲けたお金を「STICPAYカード」に保有しておけば、いつでも、どこでも、支払に利用できたり、ATMで出金できたりするのです。
米ドル口座で管理しておけば、米ドルを利用する国へ旅行に行った時も、為替手数料を発生せずに現地のATMで出金することができるのです。
海外FX業者も、以前は、独自のプリペイドカード(デビットカード)を発行していましたが、UnionPayの承認が海外FX業者では下りなくなってしまったため、海外FX業者の口座と連動したカードは、一部の海外FX業者しか扱っていません。
その意味では、「STICPAYカード」は有効なプリペイドカード(デビットカード)なのです。
「STICPAY」が利用できる海外FX業者を利用している投資家
「どの国際決済サービスにも出金できるよ。」
ということであれば、日本国内の銀行口座への出金手数料が安い「bitwallet」の方がおすすめです。
しかし、多くの海外FX業者では「どちらかしか使えない」業者がほとんどです。「STICPAY」しか使えない海外FX業者をメインに利用しているのであれば、「STICPAY」を使うしか選択肢はありません。
「bitwallet」が使える海外FX業者
XM
AXIORY
TitanFX
FBS
「STICPAY」が使える海外FX業者
LAND-FX
TRADEVIEW
MYFXMarkets
おすすめ出金方法ランキング
まとめ
「STICPAY」は
- 日本語対応が完璧な国際決済サービス
- UnionPay®プリペイドカードが利用できる
という2つのメリットがあります。
競合の国際決済サービス「bitwallet」と比較してしまうと、出金手数料が割高なのですが、「STICPAY」しか使えない海外FX業者も少なくないため、利用している海外FX業者によっては「STICPAY」を利用することを検討しても良いでしょう。海外FX業者から直接日本の銀行口座へ出金するよりは、安い手数料で出金できるケースが多いです。
「ネッテラーに代わる国際決済サービスでわかりやすいものはないの?」
・・・