海外FX業者の入金・出金方法は、時代に合わせて新しいものが登場し、古いものが退場することを繰り返しています。最近では、一部の海外FX業者がスマホ決済のApple Pay、Google Payでの入金・出金を可能にしています。今回は、海外FXのApple Pay、Google Payでの入金・出金方法について、手順、メリットデメリット、注意点について解説します。
Apple Pay、Google Payとは?
Apple Payとは?
を言います。
あらかじめ、「QUICPay」「iD」のポストペイ型電子マネーに対応したクレジットカードや「Suica」などの交通系ICカードなどをApple Payに登録しておくと、登録したアップル製品(iPhoneやApple Watchなど)を専用リーダーにタッチするだけで、支払いが完了する非接触型の決済方法が「Apple Pay」です。
現在は
- iPhone 8以降、日本国内で販売されたiPhone 7とiPhone 7 Plus*
- Apple Watch Series 3以降、日本国内で販売されたApple Watch Series 2
- Touch IDもしくはFace IDを搭載したiPad Pro、iPad Air、iPad、iPad miniのモデル
- 2012年以降に発売されたMacのモデル
で「Apple Pay」を利用することができ
店舗やアプリ内の決済で利用されることが多いです。
Apple Payに対応している主なクレジットカード一覧(2021年1月時点)
- イオンフィナンシャルサービス
- American Express
- アプラス
- セディナ
- クレディセゾン
- エポスカード
- 出光クレジット
- ジャックス
- JCB
- KDDI (au WALLET カード)
- Kyash
- ローソン銀行
- ライフカード
- メルペイ
- 三菱 UFJ ニコス
- NTT ドコモ (d カード)
- OC カード
- オリエントコーポレーション
- ポケットカード
- 楽天カード
- セブン・カードサービス *
- セブン CS カードサービス
- 三井住友カード
- 三井住友トラスト・カード
- 三井住友トラストクラブ (ダイナースクラブ)
- トヨタファイナンス
- ユーシーカード (クレディ・セゾンカードのみ)
- UCS
- ビューカード
- ワイジェイカード
その他対応クレジットカード一覧はこちら
Google Payとは?
を言います。
あらかじめ、「QUICPay」「iD」のポストペイ型電子マネー、「Visaのタッチ決済」に対応したクレジットカードをGoogle Payに登録しておくと、登録したAndroid端末(スマホ、タブレット)を専用リーダーにタッチするだけで、支払いが完了する非接触型の決済方法が「Google Pay」です。
Google Payに対応している主なクレジットカード一覧(2021年1月時点)
- Kyash
- JCB
- ジャックス
- 楽天カード
- LINE Pay
- ライフカード
- 三井住友カード
その他対応クレジットカード一覧はこちら
海外FXのApple Pay、Google Payでの入金・出金とは?
一部の海外FX業者でも、日本に普及が進んでいる「Apple Pay」「Google Pay」での入金、出金に対応する業者が出てきています。
海外FXのApple Pay、Google Payでの入金の仕組み
「Apple Pay」「Google Pay」での入金は
スマホアプリから海外FX業者の入金画面に行くと選択肢に「Apple Pay」「Google Pay」が表示され、「Apple Pay」「Google Pay」で入金(決済)ができるようになっています。
「Apple Pay」「Google Pay」は、登録したクレジットカードによるクレジット決済をつなぐ機能ですので
ということになります。
つまり、海外FX業者が自社独自のスマホアプリをリリースしている、かつ、クレジットカード決済に対応している、場合に「Apple Pay、Google Payでの入金(決済)」にも対応している可能性が高いのです。
例:FBS
スマホアプリにログイン
入金画面に行く
Apple Payを選択する
支払金額(入金額)を決定する
Apple Payで支払う(入金する)
※FBSでは「Visa」のクレジットカードにしか対応していないため、Apple Payでの支払い時も、Apple PayにVisaブランドのクレジットカードを登録しておかないと決済できません。その場合、「このWebサイトで使用可能なカードを追加」と表示されてしまいます。
海外FXのApple Pay、Google Payでの出金の仕組み
「Apple Pay」「Google Pay」というのは、あくまでも登録したクレジットカードによるクレジット決済をつなぐ機能ですので
という形になります。
海外FX業者のクレジットカード出金に関しては
を意味するため、
という形になります。
例:FBS
マイページの出金画面
Apple Pay で入金した通貨で資金を引き出すことができます。
下記にご注意ください。
– 入金額以下に引き出すことができます。
– 最初の引き出しではない場合、入金残高以下の金額を引き出すことができます。
- クレジットカードのカード番号
- クレジットカードの券面画像(表面・裏面)
- 出金額
を入力して、出金します。
海外FXのApple Pay、Google Payで入金・出金するメリット
メリットその1.スマホで簡単に入金ができる
デバイスによって、入金方法は異なりますが
筆者が持っているiPhoneの場合は、顔認証ですので、画面を見つめるだけで決済(入金)が完了します。
通常のクレジットカード入金のようにクレジットカード番号を入力する必要性はないのです。
メリットその2.クレジットカードのポイントが貯まる
と同じことですので、入金が完了し、一定期間が経過すれば、クレジットカード入金が確定し、ポイントが貯まります。
海外FXのApple Pay、Google Payで入金・出金するデメリット
デメリットその1.利用できるクレジットカードが限定されてしまう
ですから、海外FX業者の対応している国際ブランドのクレジットカードしか利用できません。
- Visa対応をしている海外FX業者 → かなり多い
- Mastercard対応をしている海外FX業者 → 多い
- JCB対応をしている海外FX業者 → 少ない
- AMEX対応をしている海外FX業者 → ほぼない
- Diners対応をしている海外FX業者 → ほぼない
という傾向が強いため、海外FX口座へのApple Pay、Google Payでの入金を検討している方は、VisaブランドのクレジットカードをApple Pay、Google Payに登録しておく必要があります。
デメリットその2.クレジットカード入金とほぼ違いがない
- クレジットカード入金 → 保有しているクレジットカード番号を入力して入金
- Apple Pay、Google Pay入金 → Apple Pay、Google Payにクレジットカード番号を登録して入金
ですから、大きな違いは「既に登録済のクレジットカードで支払えるかどうか?」だけなのです。
デメリットその3.出金時はクレジットカード出金と同じ
- Apple Pay、Google Pay出金 = クレジットカード出金
と同じ仕組みになります。
海外FX業者のクレジットカード出金は
ですので
- クレジットカードで入金したら、出金時はまずクレジットカード出金を優先的に選ぶ必要がある
- クレジットカードで入金した金額までしか、クレジットカード出金はできない
- 入金時と同じクレジットカードにしか出金できない
- 出金時にはカード券面画像を提出しなければならない
というルールがあります。
Apple Pay、Google Payでの出金も、上記と同様のルールが適用され
- Apple Pay、Google Payで入金したら、出金時はまずApple Pay、Google Pay出金を優先的に選ぶ必要がある
- Apple Pay、Google Payで入金した金額までしか、Apple Pay、Google Pay出金はできない
- Apple Pay、Google Pay入金時に登録して利用したクレジットカードと同じクレジットカードにしか出金できない
- 出金時にはカード券面画像を提出しなければならない
などのルールが適用されるのです。
デメリットその4.利用できる海外FX業者が少ない
Apple Pay、Google Payでの入金・出金を利用するためには
海外FX業者がオンラインの管理ページをアプリ化(iPhoneアプリ、Googleアプリ)している必要性があります。
- 単純に管理画面のみをアプリ化する必要性が少ない
- 独自トレードプラットフォームがないと、わざわざアプリ化しない(独自のトレードプラットフォームを持つには大きなコストがかかる)
- Apple Pay、Google Payでの入金・出金を導入しても、クレジットカードによる入金・出金と大差がない
ため、あえて「Apple Pay、Google Payでの入金・出金に対応する」理由や必要性がかなり薄いのです。
デメリットその5.途中で使えなくなる可能性もある
以前は、海外FXの入出金で利用されることの多い国際決済サービス「bitwallet」も、Apple Pay、Google Payに対応していました。
しかし、2021年1月現在では、Apple Pay、Google Payの未対応になっており、Apple Pay、Google Pay対応時のニュースリリースも削除されています。
これは推測ですが、Apple Pay、Google Payというのは、スマホに基づくサービスですので、日本在住の日本人か?外国人かの判別は容易にできてしまいます。Apple Pay、Google Pay対応ということが、日本在住の日本人へのサービス提供の証拠となってしまい、金融庁に圧力をかけられる要因の一つとなってしまったのではないかと考えられます。シンガポールの企業である「bitwallet」は、日本の電子決済等代行業者などの登録をしていないので、こと中でApple Pay、Google Pay対応を辞めることになってしまったものと考えられます。
海外FX業者も、同じ立場ですので、今、Apple Pay、Google Payの入金・出金に対応していても、今後、未対応になる可能性は高いのです。
「Apple Pay、Google Payでの入金・出金をするときの手順を教えてください。」
「Apple Pay、Google Payでの入金・出金をするときのメリットデメリットを教えてください。」