と考える投資家の方も多いかと思います。
海外FX業者の魅力は「日本のレバレッジ制限にとらわれないハイレバレッジトレードができること」です。ただし、ただレバレッジが高ければ良いというものでもありません。今回は「海外FX業者のレバレッジ」という視点でおすすめの海外FX業者を評価していきます。
海外FX業者のレバレッジ評価の前に理解しておきたいポイント
その1.「最大レバレッジ」よりも、「最大許容損失額」が重要!
「レバレッジ」よりも重要なのは
です。
FXトレードをしているときに「レバレッジ」を気にする人はほとんどいません。「レバレッジ」を設定してトレードをするわけではないからです。多くの方は、「強制ロスカットまでにどのくらいの余裕があるのか?」とか「どのくらいのポジションを持てるのか?」ということを重視して、トレードをしているはずです。
- 1万通貨のポジションを持つと、最大でいくらまで負けられるのか?
- 10万通貨のポジションを持つと、最大でいくらまで負けられるのか?
の方が重要なのです。
これを「最大許容損失額」と言います。
最大許容損失額の計算方法
必要取引証拠金 = 為替レート × 取引量 ÷ レバレッジ
例えば
国内FX業者でトレードする場合
- レバレッジ:最大25倍
- 投資資金:10万円
- 取引通貨ペア:米ドル/円
- 為替レート:1ドル=100円
- ロスカットレベル(証拠金維持率):100%
1万通貨のトレードの場合
最大許容損失額 = 資産:10万円 - 証拠金維持率:100% × 必要取引証拠金:4万円 = 6万円
海外FX業者でトレードする場合
- レバレッジ:最大500倍
- 投資資金:10万円
- 取引通貨ペア:米ドル/円
- 為替レート:1ドル=100円
- ロスカットレベル(証拠金維持率):100%
1万通貨のトレードの場合
最大許容損失額 = 資産:10万円 - 証拠金維持率:100% × 必要取引証拠金:2,000円 = 9万8,000円
となるのです。
同じ10万円の資金でトレードした場合
- 国内FX業者なら6万円負けた段階で、強制ロスカット
- 海外FX業者なら9万8,000円負けた段階で、強制ロスカット
ですから、「ポジションをギリギリまで我慢できるのは、圧倒的に海外FX業者の方」ということになります。
「最大許容損失額」は
- 「レバレッジ」が大きければ大きいほど、「最大許容損失額」は大きくなる
- 「ロスカットレベル(証拠金維持率)」が小さければ小さいほど、「最大許容損失額」は大きくなる
という関係にあります。
その2.海外FX業者は「追証ゼロサービス(ゼロカットシステム)」があるからこそ、「最大レバレッジ」が生きてくる!
「レバレッジ」よりも重要なのは
です。
例えば
10万通貨のトレードをするときに必要な証拠金額というのは
で計算できます。
国内FX業者の場合
レバレッジ500倍の海外FX業者の場合
です。
1ロット、つまり、10枚のポジションを持つためには
- 国内FX業者:40万円の資金
- 海外FX業者:2万円の資金
が必要ということになります。
この資金額で10万通貨のポジションを持つと、証拠金維持率が100%のFX業者であれば、少しでも予想の反対方向にレートが動けば、強制ロスカットとなってしまいます。
少しでも予想の反対方向にレートが動けば
- 国内FX業者:40万円の資金 → 0円 + 追証(投資家借金)発生
- 海外FX業者:2万円の資金 → 0円 + 追証なし
という損失の可能性があるのですが・・・
海外FX業者は「追証ゼロサービス(ゼロカットシステム)」を採用しているため、10万通貨でポジションを持った時に予想と反してレートが動いても、損をするのは2万円で済むのです。
その3.レバレッジは口座ごとに違う!
海外FX業者をレバレッジで比較するときに考えなければならないのは・・・
です。
XMの場合
XMとしての最大レバレッジは1,000倍と表現されてしまいますが・・・
最大888:1倍のレバレッジ
実際は
- 口座ごとに違う
- 証拠金額によって違う
のです。
マイクロ口座の場合
- 証拠金額:$5~$20,000 → レバレッジ:最大1,000倍
- 証拠金額:$20,001~$100,000 → レバレッジ:最大200倍
- 証拠金額:$100,001~ → レバレッジ:最大100倍
スタンダード口座の場合
- 証拠金額:$5~$20,000 → レバレッジ:最大1,000倍
- 証拠金額:$20,001~$100,000 → レバレッジ:最大200倍
- 証拠金額:$100,001~ → レバレッジ:最大100倍
XM Zero口座(ECN口座)の場合
- 証拠金額:$5~$20,000 → レバレッジ:最大500倍
- 証拠金額:$20,001~$100,000 → レバレッジ:最大200倍
- 証拠金額:$100,001~ → レバレッジ:最大100倍
となっています。
XM Zero口座(ECN口座)を使いたい人にとっては
- XMの最大レバレッジは500倍
2万ドル以上の証拠金でトレードをしたい人にとっては
- XMの最大レバレッジは200倍
ということになってしまうのです。
XMの場合は、口座ごとにスプレッドの違いはなく(ECN口座も外付け手数料を含めたトレードコストは同じ)、なかなか2万ドル(約230万円)以上の資金でトレードをする方もいないため、大きな問題にはなりませんが・・・
- 狭いスプレッドの口座 → 最大レバレッジを低く設定する
- 広いスプレッドの口座 → 最大レバレッジを高く設定する
という海外FX業者もあるため、
海外FX業者の場合は、最大レバレッジが低く設定されていても、200倍程度のものが多いので、国内FX業者の25倍と比較すれば、大きな違いとなります。だとすれば、スプレッドが狭い口座の方が稼げる可能性は高いのです。
- スプレッドの狭さ
- 取引手数料
- 最低入金額
- STP口座か?ECN口座か?
も、レバレッジと合わせて比較する必要があるのです。
海外FX業者ハイレバレッジランキング
参考データ:国内FX業者の最大許容損失額
- 最大レバレッジ:25倍
- 証拠金維持率:100%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):なし
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:40,000円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:60,000円
- 1万通貨最大許容損失pips:600.0pips
10万通貨トレード
- 取引不可
FBS
- 最大レバレッジ:3000倍
- 口座によるレバレッジの違い:あり(セント口座:最大1000倍、ECN口座/ECN:最大500倍)
- 証拠金によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金維持率:20%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):あり
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:333円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,933円
- 1万通貨最大許容損失pips:999.3pips
10万通貨トレード
- 10万通貨に必要な証拠金:3,333円
- 10万通貨取引時の最大許容損失額:99,333円
- 10万通貨最大許容損失pips:99.3pips
口座の種類 | スタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 2.00 |
最大レバレッジ | 3000倍 |
約定力 | 95%以上のオーダーが0.4秒以内に執行 |
最低入金額 | 1万円相当 |
XM
- 最大レバレッジ:1,000倍
- 口座によるレバレッジの違い:あり(ECN口座で最大500倍)
- 証拠金によるレバレッジの違い:あり(2万ドル以上の証拠金で最大200倍、10万ドル以上の証拠金で最大100倍)
- 証拠金維持率:20%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):あり
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:1,126円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,775円
- 1万通貨最大許容損失pips:997.7pips
10万通貨トレード
- 10万通貨に必要な証拠金:11,261円
- 10万通貨取引時の最大許容損失額:97,748円
- 10万通貨最大許容損失pips:97.7pips
約定力 | 99.35%を1秒以内に約定 執行率100% リクオート・注文拒否なし |
信託保全 分別管理 | 2万EURまで信託保全(キプロス口座) 保険にて上限あり一部信託保全(セーシェル口座) |
ロスカットレベル証拠金維持率 | 20%以下 |
取引システム | MT4 MT4ウェブトレーダー MT5 MT5ウェブトレーダー |
通貨ペア数 | 57通貨ペア |
口座通貨 | USD,EUR,JPY |
口座の種類 | マイクロ口座/STP | スタンダード口座/STP | ゼロ口座/ECN | KIWAMI極口座/STP |
取引手数料 (片道) | 無料 | 無料 | 5ドル | 無料 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.50 | 1.50 | 0.00 | 0.60 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.60 | 1.60 | 0.10 | 0.70 |
最大レバレッジ | 1000倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 1000倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 500倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 1000倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) |
最低取引通貨 | 10通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最低入金額 | 500円相当 | 500円相当 | 500円相当 | 500円相当 |
iFOREX
- 最大レバレッジ:400倍
- 口座によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金維持率:0%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):あり
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:2,500円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:100,000円
- 1万通貨最大許容損失pips:1,000.0pips
10万通貨トレード
- 10万通貨に必要な証拠金:25,000円
- 10万通貨取引時の最大許容損失額:100,000円
- 10万通貨最大許容損失pips:100.0pips
口座の種類 | スタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 0.70 |
平均スプレッド 米ドル/円 | |
最大レバレッジ | 400倍 |
約定力 | |
最低入金額 | 1万円相当 |
GEMFOREX
- 最大レバレッジ:1000倍
- 口座によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金維持率:20%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):あり
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:1,000円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,800円
- 1万通貨最大許容損失pips:998.0pips
10万通貨トレード
- 10万通貨に必要な証拠金:10,000円
- 10万通貨取引時の最大許容損失額:98,000円
- 10万通貨最大許容損失pips:98.0pips
口座の種類 | オールインワン口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.20 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.20 |
最大レバレッジ | 1000倍 |
約定力 | 99.79%を0.78秒以内に約定 |
最低入金額 | 100円相当 |
TitanFX
- 最大レバレッジ:500倍
- 口座によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金維持率:20%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):あり
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:2,000円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,600円
- 1万通貨最大許容損失pips:996.0pips
10万通貨トレード
- 10万通貨に必要な証拠金:20,000円
- 10万通貨取引時の最大許容損失額:96,000円
- 10万通貨最大許容損失pips:96.0pips
口座の種類 | Zeroスタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.33 |
最大レバレッジ | 500倍 |
約定力 | ミリ秒単位の約定スピード |
最低入金額 | 2万円相当 |
AXIORY
- 最大レバレッジ:400倍
- 口座によるレバレッジの違い:なし
- 証拠金によるレバレッジの違い:あり(10万ドル以上の証拠金で最大300倍、10万ドル以上の証拠金で最大200倍)
- 証拠金維持率:20%
- 追証ゼロサービス(ゼロカットシステム):あり
投資資金:10万円の場合
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:2,500円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,500円
- 1万通貨最大許容損失pips:995.0pips
10万通貨トレード
- 10万通貨に必要な証拠金:25,000円
- 10万通貨取引時の最大許容損失額:95,000円
- 10万通貨最大許容損失pips:95.0pips
口座の種類 | ナノ口座/MT4/ECN |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 0.10 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) |
約定力 | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
最低入金額 | 2万円相当 |
海外FX業者をレバレッジで比較する上での注意点
レバレッジは400倍以上あれば十分!
レバレッジが高い海外FX業者のランキングを紹介してきましたが・・・
「国内FX業者」と「海外FX業者」を比較すると・・・
投資資金:10万円の場合
国内FX業者:レバレッジ25倍
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:40,000円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:60,000円
- 1万通貨最大許容損失pips:600.0pips
海外FX業者「FBS」:レバレッジ3000倍
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:333円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,933円
- 1万通貨最大許容損失pips:999.3pips
ですから、「強制ロスカットまで、どのくらい負けられるか?」の「最大許容損失額」が大きく変わってきます。
その差は、約400pipsもあります。
海外FX業者の方が
ので、海外FX業者の方が有利なトレードが可能になるのです。
しかし、「海外FX業者」同士を比較すると・・・
海外FX業者「FBS」:レバレッジ3000倍
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:333円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,933円
- 1万通貨最大許容損失pips:999.3pips
海外FX業者「XM」:レバレッジ1,000倍
1万通貨トレード
- 1万通貨に必要な証拠金:1,126円
- 1万通貨取引時の最大許容損失額:99,775円
- 1万通貨最大許容損失pips:997.7pips
その差は、約1.6pips程度しかありません。
誤差の範囲なのです。
レバレッジ:400倍以上の海外FX業者であればOK
という前提のもと
- 信頼性
- スプレッドの狭さ
- 取引手数料の安さ
- 出金のしやすさ
- 日本語対応
などの、他の要素で、海外FX業者を選ぶべきなのです。
海外FX業者は、ハイレバレッジだから利用するという投資家が多いのは間違えありませんが、最大400倍もあれば、十分であり、海外FX業者同士を比較するのであれば、他の要素の方が重要であるということを理解しておきましょう。
「少額資金で大きく稼げる海外FX業者を利用したい」
「レバレッジって何倍までかけられるの?」
「一番レバレッジが大きい海外FX業者は?」