海外FX業者安全性ランキング!安全性が高い海外FX業者はどこ?【2023年版】

man
「海外FX業者を選ぶときは安全性を重視したい。」
「信託保全や金融ライセンスがある業者を選びたい。」

と考える投資家の方も多いかと思います。

海外FX業者の魅力は「日本のレバレッジ制限(レバレッジ規制)にとらわれないハイレバレッジトレードができること」ですが、その反面「日本の法律で守られていない不安感」とメリットデメリットは背中合わせなのです。

今回は「海外FX業者の安全性」という視点で海外FX業者を評価していきます。

いきなり海外FX業者安全性ランキングを見たい方はこちら

海外FX業者の安全性評価の前に理解しておきたいポイント

海外FX業者の安全性評価の前に理解しておきたいポイント

海外FX業者の金融ライセンスの重要性

金融ライセンスとは

FX業者がある国の金融監督庁が付与するFX事業(金融事業)に対する営業認可のこと

を言います。

日本の場合

FX業者は財務局の登録をして

  • 第一種金融商品取引業者
  • 第二種金融商品取引業者

などの「金融商品取引業者」の登録をしなければ、FX業者として営業ができません。

  • 登録番号:関東財務局長(金商)第○○号

というように国内FX業者はウェブサイトのフッター部分に記載されているはずです。

この登録があるからこそ、日本の金融監督庁である「金融庁」は

  • レバレッジ規制
  • 信託保全の義務化

などの金融商品取引法に伴った規制を取り締まれることができるのです。

定期的な監査(チェック)で、違反が発覚した場合は、営業許可が取り消されてしまうからです。

投資家にとっては、国内FX業者を選ぶときに「金融ライセンス」がある業者を選べば「金融庁の監査をクリアしている」という保証があるため、最低限の安心感は得られる仕組みとなっています。

日本法人を作っていない海外FX業者の場合、金融庁(財務局)の登録はしていません。

だからこそ

レバレッジ制限の影響を受けない = ハイレバレッジトレードが可能

というメリットがある反面

信託保全の義務化の影響を受けない = 顧客の資金保全体制は業者ごとに違う
日本の金融庁の監督下になり = サービスレベルを金融庁が保証することができない

というデメリットも出てくるのです。

man
「金融庁の登録をしていない(管理・監督されない)のであれば、海外FX業者ってキケンなのでは?」
teacher
と思ってしまう方も多いかと思いますが、そうでもありません。

金融監督庁というのは、日本だけのものではありません。

  • 英国 → 金融行動庁(FCA)
  • ドイツ → 連邦金融監督庁(BaFin)
  • フランス → 金融市場庁(AMF)

その他の金融監督庁はこちら

teacher
ある程度の規模の国であれば、必ず金融監督庁が存在し、各国ごとに「チェックの厳しさ」に差はあるものの、ある程度は同じものをチェックしているのです。
例:ニュージーランド金融市場庁(FMA)の登録基準
  • 100万ドル以上もしくは平均収益の10%以上の正味固定資産
  • コンプライアンス、規制、リスク管理を担当するマネージメントチーム
  • 新規顧客に対する適切な基準
  • リスクやディーリングポリシーに関する情報
  • ヘッジ内部リスクの基準と顧客の証拠金レベルの取扱い
  • 顧客資金の分別ルールと顧客口座情報の適切な記録保持

つまり、

日本の金融ライセンスを持っていなくても、海外FX業者が法人登記されている国の金融ライセンスを持っていれば、一定水準以上の安全性は担保される

ことになります。

海外FX業者に対する金融庁の圧力は増す一方

上記の通りで

金融ライセンスを保有している海外FX業者であれば、ある程度は安全

だったのですが・・・

年々、金融庁が各国の金融監督庁に

staff
「あなたの国のFX業者に、日本在住の日本人にはサービス提供しないように注意喚起してください。」

と、圧力をかけるようになっています。

なぜかというと

金融庁が「レバレッジ規制」を導入したせいで、海外FX業者に流れてしまう投資家が急増しているから

です。

日本国内のFX業者にしてみれば

man
「自分達だけ規制されていて、規制がない海外のFX業者に顧客が奪われてしまう。」

と面白くないのは当たり前です。

teacher
このまま放置すると、金融庁に対する国内FX業者の不満が高まってしまうため、海外FX業者の保有している金融ライセンスの金融監督庁に、金融庁がクレームを入れるわけです。

結果として

世界展開している海外FX業者は

  1. 日本以外の国:本社がある国の金融ライセンスでサービス提供
  2. 日本在住の日本人:金融庁の圧力が及ばない国に立ち上げた子会社でサービス提供

と切り分けて、動いているのです。

teacher

厳密に言えば、日本在住の日本人向けにサービス提供している法人というのは、新設法人であり金融ライセンスがないケースも多く信頼性は低いのですが、FXサービスの管理、サポート、システム、資金管理などは本社で行っています。

サービス提供の実務をしている本社は、金融ライセンスを保有しているのですから

上記のケースでは「金融ライセンスを保有しているのと近しいもの」として考えるべきなのです。

これも踏まえて、海外FX業者の安全性の比較検討をしましょう。

海外FX業者の安全性を評価する指標

海外FX業者の安全性を評価する指標

安全性の評価では

  1. 金融ライセンスの有無
  2. 信託保全の有無、内容
  3. 企業規模(従業員数・顧客数・展開している国の数など)
  4. 日本人顧客へのサービス提供の年数・日本人スタッフの有無

の4つの視点で評価したいと思います。

1.金融ライセンスの有無

前述した通りで

本社のある国の金融監督庁の認可である「金融ライセンス」を保有していれば

  • 資産額
  • 自己資本比率
  • コンプライアンス、規制、リスク管理を担当する体制
  • 新規顧客に対する適切な基準
  • リスクやディーリングポリシーに関する情報
  • 内部リスクの基準
  • 顧客の証拠金の取扱い
  • 顧客資金の分別ルール
  • 顧客口座情報の適切な記録保持
    ・・・

などを金融監督庁が定期的にチェックをする仕組みになっています。

違反すると、金融ライセンスははく奪されてしまうのです。

「金融ライセンス」を保有している海外FX業者 = 安全性が高い

ということになります。

また、

  1. 日本以外の国の顧客:本社がある国の金融ライセンスでサービス提供
  2. 日本在住の日本人顧客:金融庁の圧力が及ばない国に立ち上げた子会社でサービス提供

というケースでは

日本在住の日本人へサービス提供している法人が直接金融ライセンスを保有しているケースよりは安全性が劣るものの

親会社が「金融ライセンス」を保有している海外FX業者 = ある程度安全性が高い

と考えて良いでしょう。

2.信託保全の有無、内容

「安全性の高さ」を気にするというのは、FXトレードの場合、結局「自分のお金が守られるか?」に尽きると思います。

  • 安全性が低い = 投資家資金が守られない
  • 安全性が高い = 投資家資金が守られる

です。

つまり、

安全性で海外FX業者を評価する場合には「信託保全の有無、内容」は重要な評価指標になる

ということが言えます。

日本国内のFX業者の場合は「信託保全」が義務化されていますが

海外FX業者の場合は、業者ごとに

  1. 全額信託保全
  2. 上限付きの信託保全(投資家基金、返金スキーム、保険)
  3. 分別管理のみ

と、取り組み方が異なるのです。

「全額信託保全」を導入しようとすれば、それなりにコストがかかるのです。

逆に言えば

「全額信託保全」を導入している海外FX業者は、本気で安全面にコストを投入している海外FX業者だ。

ということになります。

ただし、それが良いことなのかどうかは別問題です。コストをかけているということは、スプレッドが広がるなど顧客の負担になっているケースも少なくないからです。投資家が「何を重視するのか?」に左右されるのです。

信託保全を導入している海外FX業者はこちら

3.企業規模(従業員数・顧客数・展開している国の数など)

1、2と比較すると若干重要度は落ちてしまうのですが「企業規模」も重要な安全性を評価する指標です。

世界100か国以上でサービス展開していて、顧客数が500万人以上いる世界的なFX会社が出金拒否をしたり、倒産してしまえば、世界的なニュースになってしまいます。

会社の規模が大きければ大きいほど「問題を起こせない」ため、安全性は高くなる

のです。

4.日本人顧客へのサービス提供の年数・日本人スタッフの有無

海外FX業者を利用していてトラブルが発生した場合

「日本人スタッフがいれば、日本語でクレームをしたり、その後の対応を聞くことができます。」

これが日本語が話せる外国人程度だと

  • クレームの内容が正確に伝わらない
  • 重要な規約などが英語のまま
  • 日本人のように親身に対応してくれない

などの問題が発生してしまいます。

また、「日本人顧客へのサービス提供の年数」も重視すべきものです。

というのも、

海外FX業者も

staff
「日本人の市場を開拓したい。」

と思って参入してきても、金融庁の圧力によって

staff
「やっぱり面倒くさいからやめよう。撤退しよう。」

と1年程度で撤退する海外FX業者も少なくありません。

また、日本人へのサービス提供で「出金拒否」などのトラブルを起こしてしまえば、SNSで瞬時に情報が広まって、サービスが立ち行かなくなります。

長い期間、日本人顧客に対してサービス提供をし続けている = 長い期間、問題を起こしていない

ということですから、「安全性が高い」海外FX業者と評価できるのです。

海外FX業者安全性ランキング

4.日本人顧客へのサービス提供の年数・日本人スタッフの有無 4.日本人顧客へのサービス提供の年数・日本人スタッフの有無

1位:XM

安全性評価:総合評価 3.9
安全性評価指標 安全性 安全性評価 点数
金融ライセンスの有無 セーシェルライセンス機関(SLA)、親会社はキプロス証券取引委員会(CySEC)など複数の金融ライセンス所有 ★★★☆☆ 3.0
信託保全の有無、内容 大手保険グループで倒産時保険加入 ★★☆☆☆ 2.5
企業規模 従業員数180名、50万人以上の顧客、世界展開 ★★★★★ 5.0
日本人顧客へのサービス提供歴
日本人スタッフ
10年超、日本人スタッフ10名以上 ★★★★★ 5.0
総合評価 3.9
約定力99.35%を1秒以内に約定
執行率100%
リクオート・注文拒否なし
信託保全
分別管理
2万EURまで信託保全(キプロス口座)
保険にて上限あり一部信託保全(セーシェル口座)
ロスカットレベル証拠金維持率20%以下
取引システムMT4
MT4ウェブトレーダー
MT5
MT5ウェブトレーダー
通貨ペア数57通貨ペア
口座通貨USD,EUR,JPY
口座の種類マイクロ口座/STPスタンダード口座/STPゼロ口座/ECNKIWAMI極口座/STP
取引手数料
(片道)
無料無料5ドル無料
最小スプレッド
米ドル/円
1.501.500.000.60
平均スプレッド
米ドル/円
1.601.600.100.70
最大レバレッジ1000倍(~2万ドル)
200倍(2万ドル~)
100倍(10万ドル~)
1000倍(~2万ドル)
200倍(2万ドル~)
100倍(10万ドル~)
500倍(~2万ドル)
200倍(2万ドル~)
100倍(10万ドル~)
1000倍(~2万ドル)
200倍(2万ドル~)
100倍(10万ドル~)
最低取引通貨10通貨1,000通貨1,000通貨1,000通貨
最低入金額500円相当500円相当500円相当500円相当
1位:XM

2位:AXIORY

安全性評価:総合評価 3.6
安全性評価指標 安全性 安全性評価 点数
金融ライセンスの有無 ベリーズの金融ライセンスIFSC取得 ★★★☆☆ 3.0
信託保全の有無、内容 Sparkasse bankで全額信託保全 ★★★★★ 5.0
企業規模 従業員数50名 ★★☆☆☆ 2.5
日本人顧客へのサービス提供歴
日本人スタッフ
10年超、日本人スタッフ複数名 ★★★★☆ 4.0
総合評価 3.6
口座の種類ナノ口座/MT4/ECN
取引手数料
(pips換算:片道)
0.30
最小スプレッド
米ドル/円
0.10
平均スプレッド
米ドル/円
0.60
最大レバレッジ400倍(~10万ドル)
300倍(~20万ドル)
200倍(20万ドル~)
約定力約定率:99.97%
スリッページ平均:0.039pips
約定スピード:202.42m/sec
最低入金額2万円相当
2位:AXIORY

3位:TitanFX

安全性評価:総合評価 3.4
安全性評価指標 安全性 安全性評価 点数
金融ライセンスの有無 バヌアツ金融サービス委員会 ★★★☆☆ 2.5
信託保全の有無、内容 信託保全なし、分別管理のみ ★★★☆☆ 2.5
企業規模 従業員数50名 ★★☆☆☆ 2.5
日本人顧客へのサービス提供歴
日本人スタッフ
10年超、日本人スタッフ複数名 ★★★★☆ 4.5
総合評価 3.4
口座の種類Zeroスタンダード口座/STP
取引手数料
(pips換算:片道)
0.00
最小スプレッド
米ドル/円
1.00
平均スプレッド
米ドル/円
1.33
最大レバレッジ500倍
約定力ミリ秒単位の約定スピード
最低入金額2万円相当

安全性以外の点でおすすめの海外FX業者はこちら

まとめ

安全性が高い海外FX業者を評価するポイントは

  1. 金融ライセンスの有無
  2. 信託保全の有無、内容
  3. 企業規模
  4. 日本人顧客へのサービス提供歴日本人スタッフ

の4つのポイントがあります。

teacher

いくら厳しい金融ライセンスを取得していても、信託保全がなければ安全性が高いとは言えませんし、信託保全があっても、企業規模が小さい海外FX業者の場合、安全性が高いとは言いきれません。

海外FX業者の安全性は、上記の指標から総合的に判断すべきものなのです。

また、注意しなければならないのは

「安全性の高い」海外FX業者 ≒ 安全面にコストを投下している海外FX業者

であり、そのコストは当然、顧客からの収益で賄われます。

安全性が高ければ高いほど、スプレッドが広がっている可能性もある

ということなのです。

teacher

安全性を重視する投資家にとっては、この「海外FX業者安全性ランキング」でおすすめの業者を選べば良いのですが、「稼ぐこと」を第一に考えた場合は、「トレードコストが安い海外FX業者を選ぶ」などの別の選択肢も検討すべきなのです。

目的やトレードスタイルに応じて「海外FX業者選びで何を重視するのか?」を使い分けましょう。

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FX(海外FX中心)・バイナリーオプション・不動産投資など、投資歴10年、ほぼ投資だけでご飯を食べています。FXを中心として、様々な投資関連の情報を実際に実行しながら発信します。1000万円単位の失敗投資もたくさんしています。 FX資産額:3,000万円 保有不動産:2億円・7戸(戸建て中心) 借金:0円