海外FXの経験が長くなってくると、{STP口座」よりも、「ECN口座」でトレードしたいという投資家も増えてきます。ECN口座で一番おすすめの海外FX業者はどこなのでしょうか?多くの海外FX口座を比較しながら、一番おすすめのECN口座を紹介します。
そもそも、ECN口座とは?
ECN取引とは
「Electronic Communications Network」の略で、「電子取引所取引」を採用したFXトレードの仕組みのことを言いますj。
インターネット上の電子取引所で「市場参加者(投資家、FX会社、銀行、リクイディティプロバイダーなど)」が「買い注文」「売り注文」を出し合って、価格が合致したときに売買が成立する仕組みになっています。
この「ECN取引」ができる海外FX口座のことを「ECN口座」と呼びます。
日本で言えば
- 株式取引
- くりっく365
などが「電子取引所取引(ECN取引)」を採用しています。
ECN口座でのFXトレードのメリット
スプレッドが狭い
STP口座と違って、取引手数料を外付けで取る仕組みですので、スプレッドには海外FX業者の利益は載せられていません。
そのため、
メリットがあります。
例:AXIORY
- スタンダード口座(STP口座) 米ドル/円スプレッド:2.8pips
- ナノスプレッド口座(ECN口座) 米ドル/円スプレッド:1.8pips
板情報(気配値)が見れる
ECN取引では「誰がどの価格帯で注文を入れているのか?」を把握する「板情報」を見ることができます。
気配値とは、買い方および売り方が買いたい、売りたいと希望する値段(指値)のことです。板情報で確認できる情報が「気配値」という形になります。
例:AXIORYcTrader
約定拒否・スリッページがない
ECN取引の特徴は
- リクイディティプロバイダ-の提示レートをそのまま表示
- 投資家の「買い注文」と「売り注文」が合致したときに約定
という仕組みですから
- 約定拒否もない
- スリッページも発生しない
仕組みとなっていますj。価格が合致したときにしか約定されないのですから、スリッページという概念自体がないのです。約定力、約定スピードという概念もないのです。
透明性が高い
ECN口座では、リクイディティプロバイダーの提示レートがそのまま投資家に提示しています。それに外付けの取引手数料(海外FX業者の収益)が発生する仕組みですから、費用体系の透明性が高いのです。
ECN口座でのFXトレードのデメリット
市場参加者が少なければ、流動性が落ちる
ECN取引では
- 市場参加者が多ければ多いほど → 流動性が高い
- 市場参加者が少なければ少ないほど → 流動性が低い
ことになってしまいます。
口座開設の条件が厳しい
ECN口座の方が口座開設の条件(最低入金額、最低取引量)が厳しく設定されています。
例:FBS
- セント口座:1ドルから
- マイクロ口座:5ドルから
- スタンダート口座:100ドルから
- ゼロスプレッド口座:500ドルから
- ECN口座:1000ドルから
ECN口座は、少額でのトレードをする投資家には、利用しにくいデメリットがあります。
ECN口座を比較するポイント
その1.トレードコストの安いECN口座を選ぶ
ECN口座の場合は、リクイディティプロバイダーの提供レートがそのまま投資家に提示されます。
リクイディティプロバイダーの提供レートでは、スプレッドが0.0pips~の低スプレッドになりますが、これに海外FX業者の取り分になる「取引手数料」を加えたものが、投資家が支払うトレードコストになります。
となります。
また、取引手数料は、片道表記のこともあるので、往復表記に直して、スプレッド換算する必要があります。
米ドル/円でトレードする場合は
となります。
例
取引手数料(片道)5ドル、平均スプレッド0.3pipsのECN口座のトレードコストは
- トレードコスト = 0.5pips × 2(往復換算) + 0.3pips = 1.3pips
という計算になります。
その2.利用条件のハードルをチェックする
前述した通りで
ECN口座は
- 初回入金条件が高額に設定されている
- 最低取引量が高めに設定されている
ケースがあります。
トレードプラットフォームをチェックする
「利用できるトレードプラットフォームは何になるのか?」
は、ECN口座を利用する上で重要な要素となります。
というのも、ECN口座の特徴である「板情報(気配値)」の見え方は、トレードプラットフォームによって、かなり違うからです。
MT5の板情報
cTraderの板情報
板情報が見やすいのは、cTraderですし、それ以外の操作が使いやすいのはMT4・MT5となります。
どちらを利用するかは、好みの問題もありますが、トレードプラットフォームの選択肢の多いECN口座をおすすめします。
主要なECN口座一覧
※スプレッドは、米ドル/円を採用しています。
※平均スプレッドは、当サイトで測定しているものは、当サイトの測定データを採用しています。
AXIORY/ナノスプレッド口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.63pips(当サイト測定) |
取引手数料(片道) | 3ドル |
トレードコスト(平均) | 1.23pips |
初回最低入金額 | 2万円 |
最低取引量 | 1,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、cTrader |
口座の種類 | ナノ口座/MT4/ECN |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 0.10 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) |
約定力 | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
最低入金額 | 2万円相当 |
TitanFX/ブレード口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.36pips(当サイト測定) |
取引手数料(片道) | 3.5ドル |
トレードコスト(平均) | 1.06pips |
初回最低入金額 | 2万円 |
最低取引量 | 1,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、MT5 |
口座の種類 | Zeroスタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.33 |
最大レバレッジ | 500倍 |
約定力 | ミリ秒単位の約定スピード |
最低入金額 | 2万円相当 |
LAND-FX/ECN口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.80pips(自社公表データ) |
取引手数料(片道) | 3.5ドル |
トレードコスト(平均) | 1.50pips |
初回最低入金額 | 20万円 |
最低取引量 | 10,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、MT5 |
口座の種類 | スタンダード口座/MT4/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.10 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.60 |
最大レバレッジ | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) |
約定力 | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202ms |
最低入金額 | 2万円相当 |
FBS/ECN口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.30pips(自社公表データ) |
取引手数料 | 6.0ドル |
トレードコスト(平均) | 1.50pips |
初回最低入金額 | 10万円 |
最低取引量 | 10,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、MT5 |
口座の種類 | スタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 2.00 |
最大レバレッジ | 3000倍 |
約定力 | 95%以上のオーダーが0.4秒以内に執行 |
最低入金額 | 1万円相当 |
AXIORY/ナノスプレッド口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.63pips(当サイト測定) |
取引手数料(片道) | 3ドル |
トレードコスト(平均) | 1.23pips |
初回最低入金額 | 2万円 |
最低取引量 | 1,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、cTrader |
口座の種類 | ナノ口座/MT4/ECN |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 0.10 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) |
約定力 | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
最低入金額 | 2万円相当 |
TRADEVIEW/ILC口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.60pips(自社公表データ) |
取引手数料(片道) | 2.5ドル |
トレードコスト(平均) | 1.1pips |
初回最低入金額 | 10万円(キャンペーン中) |
最低取引量 | 10,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、MT5、cTrader、Currenex |
口座の種類 | xLeverage口座(MT4)/STP | ILC口座(MT4)/ECN | cTrader口座/ECN | Currenex口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 | 0.25 | 0.25 | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.80 | 0.00 | 0.00 | 0.30 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 2.00 | 0.60 | 0.60 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍 | 100倍 | 400倍 | 400倍 |
約定力 | ||||
最低入金額 | 1万円相当 | 10万円相当 | 1万円相当 | 1万円相当 |
IronFX/ECN口座(ZERO SPREAD)
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.00pips(自社公表データ) |
取引手数料(片道) | 9ドル |
トレードコスト(平均) | 1.8pips |
初回最低入金額 | 5万円 |
最低取引量 | 10,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4 |
口座の種類 | STP/ECN口座手数料なし/ECN |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.60 |
最大レバレッジ | 500倍 |
約定力 | スリッページなし 取引の99.62%が1000分の1秒以内に実行 成行注文は取引の100%が1000分の1秒以内に実行 |
最低入金額 | 5万円相当 |
HotForex/ゼロスプレッド口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.30pips(自社公表データ) |
取引手数料(片道) | 3ドル(マイナー通貨4ドル) |
トレードコスト(平均) | 0.90pips |
初回最低入金額 | 2万円 |
最低取引量 | 1,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、MT5 |
口座の種類 | セント口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.20 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 2.20 |
最大レバレッジ | 2000倍 |
約定力 | |
最低入金額 | 0円 |
XMTrading/ゼロスプレッド口座
比較項目 | 内容 |
---|---|
平均スプレッド | 0.47pips(当サイト測定) |
取引手数料(片道) | 5ドル |
トレードコスト(平均) | 1.47pips |
初回最低入金額 | 1万円 |
最低取引量 | 1,000通貨 |
トレードプラットフォーム | MT4、MT5 |
約定力 | 99.35%を1秒以内に約定 執行率100% リクオート・注文拒否なし |
信託保全 分別管理 | 2万EURまで信託保全(キプロス口座) 保険にて上限あり一部信託保全(セーシェル口座) |
ロスカットレベル証拠金維持率 | 20%以下 |
取引システム | MT4 MT4ウェブトレーダー MT5 MT5ウェブトレーダー |
通貨ペア数 | 57通貨ペア |
口座通貨 | USD,EUR,JPY |
口座の種類 | マイクロ口座/STP | スタンダード口座/STP | ゼロ口座/ECN | KIWAMI極口座/STP |
取引手数料 (片道) | 無料 | 無料 | 5ドル | 無料 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.50 | 1.50 | 0.00 | 0.60 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.60 | 1.60 | 0.10 | 0.70 |
最大レバレッジ | 1000倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 1000倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 500倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) | 1000倍(~2万ドル) 200倍(2万ドル~) 100倍(10万ドル~) |
最低取引通貨 | 10通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最低入金額 | 500円相当 | 500円相当 | 500円相当 | 500円相当 |
「ECN口座」で一番おすすめの海外FX口座は?
海外FX業者の自社公表データを信頼するのであれば
トレードコストの安い順
- HotForex/ゼロスプレッド口座:0.90pips(自社公表データ)
- TitanFX/ブレード口座:1.06pips(当サイト測定)
- TRADEVIEW/ILC口座:1.10pips(自社公表データ)
- AXIORY/ナノスプレッド口座:1.23pips(自社公表データ)
- XMTrading/ゼロスプレッド口座:1.47pips(自社公表データ)
- LAND-FX/ECN口座:1.50pips(自社公表データ)
- FBS/ECN口座:1.50pips(自社公表データ)
- IronFX/ECN口座(ZERO SPREAD):1.80pips(自社公表データ)
という順番になります。
一番トレードコストの安いのは「HotForex/ゼロスプレッド口座」です。
しかし、XMの場合
- 自社公表データの平均スプレッド:0.10pips
- 当サイト測定データの平均スプレッド:0.47pips
と、XM自身が測定したデータは、当サイトが日本のVPS環境で測定したデータよりも、0.37pipsスプレッドが狭く提示されています。
つまり、
ということを意味しています。
これを加味すると
ECN口座で一番おすすめの海外FX口座は?
TitanFXのブレード口座
口座の種類 | Zeroスタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.00 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.33 |
最大レバレッジ | 500倍 |
約定力 | ミリ秒単位の約定スピード |
最低入金額 | 2万円相当 |
と言えます。
- 狭いトレードコスト
- 最低入金額も、2万円と安い
- MT4、MT5が利用できる
おすすめの海外FX口座です。
ECNのプラットフォームとして、cTraderを利用したい方は
AXIORY/ナノスプレッド口座
口座の種類 | ナノ口座/MT4/ECN |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.30 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 0.10 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 0.60 |
最大レバレッジ | 400倍(~10万ドル) 300倍(~20万ドル) 200倍(20万ドル~) |
約定力 | 約定率:99.97% スリッページ平均:0.039pips 約定スピード:202.42m/sec |
最低入金額 | 2万円相当 |
をおすすめします。
TitanFXよりはトレードコストが若干高くなりますが
- 狭いトレードコスト
- 最低入金額も、2万円と安い
- MT4、cTraderが利用できる
海外FX口座です。
無条件に海外FX業者の自社公表データを信頼する方は
HotForex/ゼロスプレッド口座
口座の種類 | セント口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | 1.20 |
平均スプレッド 米ドル/円 | 2.20 |
最大レバレッジ | 2000倍 |
約定力 | |
最低入金額 | 0円 |
をおすすめします。
自社公表データが間違えないのであれば、一番トレードコストの安い海外FX口座だからです。ただし、HotForex/ゼロスプレッド口座は、メジャー通貨は片道3ドルですが、マイナー通貨は片道4ドルに上がるので注意が必要です。
ECN口座以外の総合力でおすすめできる海外FX業者はこちら
「ECN口座を比較するときにどこのポイントで比較するべきですか?」