海外FX業者の場合、国内FX業者に課されるレバレッジ制限が適用外になるため、多くの海外FX業者では、500倍、1,000倍、3,000倍というハイレバレッジな設定にしています。しかし、さらにハイレバレッジ設定である「無制限」でトレードができる海外FX業者があるのです。今回は、海外FXレバレッジ無制限ってどういうことなのか?無制限のハイレバレッジ口座を徹底します。
レバレッジ無制限の海外FX業者・海外FX口座
「レバレッジ無制限」というサービスを提供している海外FX業者は
Exness
口座の種類 | スタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.10 |
最大レバレッジ | 無制限 |
約定力 | |
最低入金額 | 300円相当 |
です。
最大レバレッジ 1:無制限
となっていて、無制限のレバレッジでトレードが可能になっています。
「どんな口座でも、残高でも、無制限のレバレッジでトレードできるんですか?」
そうではありません。条件があります。
レバレッジ無制限が利用できる口座
Exnessには下記の口座が用意されています。
- スタンダード口座/MT4 初回入金額3ドル※入金方法による
- スタンダード口座/MT5 初回入金額3ドル※入金方法による
- ロースプレッド口座/MT4 初回入金額1,000ドル
- ロースプレッド口座/MT5 初回入金額1,000ドル
- プロ口座/MT4 初回入金額1,000ドル
- プロ口座/MT5 初回入金額1,000ドル
- ゼロ/MT4 初回入金額1,000ドル
- ゼロ/MT5 初回入金額1,000ドル
この中で無制限のレバレッジでトレードできる口座は
- スタンダード口座/MT4 初回入金額3ドル※入金方法による
- ロースプレッド口座/MT4 初回入金額1,000ドル
- プロ口座/MT4 初回入金額1,000ドル
- ゼロ/MT4 初回入金額1,000ドル
の4つです。
レバレッジ無制限が利用できる残高
有効証拠金(USD) | 最大レバレッジ |
---|---|
0~999ドル | 1:無制限 |
0~4,999ドル | 1:2000 |
5,000ドル~14,999ドル | 1:1000 |
15,000ドル~29,999ドル | 1:600 |
30,000ドル~59,999ドル | 1:400 |
60,000ドル~199,999ドル | 1:200 |
200,000ドル以上 | 1:100 |
レバレッジ無制限が利用できる条件
パーソナルエリアの全ての本取引口座で少なくとも10ポジション(指値注文を除く)、および5ロット(または500セントロット)を決済していること
つまり、Exnessで無制限のレバレッジでトレードするためには
- MT4(メタトレーダー4)が利用できる口座を選ぶ
- 有効証拠金を1,000ドル未満にする
- 10ポジション、かつ5ロットの決済を完了していること
という条件をクリアしなければならないのです。
「無制限のレバレッジて、本当に無制限なんですか?」
正確な数値で表現すると、無制限というわけではなく
1:2,100,000,000
倍のレバレッジということになります。実質的にほぼ無制限ということになります。
「強制ロスカット(ストップアウト)は何%ですか?」
通常のFX業者の場合は
というロスカットレベル(ストップアウトライン)を設定しています。
一般的に
- 国内FX業者のロスカットレベル:100%以下
- 海外FX業者のロスカットレベル:20~50%以下
に設定されることが多いです。
しかし、Exnessの場合は「無制限」のレバレッジでトレードできることを売りにしているため、必要証拠金というのが理論上0円になってしまうため
- Exnessのロスカットレベル:0%以下
という設定になっているのです。
口座 | マージンコール | ストップアウト |
---|---|---|
スタンダード | 60% | 0% |
プロ | 30% | 0% |
ゼロ | 30% | 0% |
ロースプレッド | 30% | 0% |
ただし、毎日の株式取引の休止時間帯の間のストップアウト値は100%以下になるため、株式取引でポジションを持つ場合は注意が必要です。
レバレッジ無制限でトレードするメリット
レバレッジ無制限ということは
Exnessのスタンダード口座のbitwalletによる最低入金額:10ドルを入金した場合
たった10ドル(約1,000円)の入金でも
- 1000通貨(0.01ロット) → レバレッジ:100倍
- 1万通貨(0.1ロット) → レバレッジ:1,000倍
- 10万通貨(1.0ロット) → レバレッジ:10,000倍
- 100万通貨(10.0ロット) → レバレッジ:100,000倍
のポジションを持って、トレードをすることができるということです。
同じ利益を出すトレードをしたとしても、保有しているポジションの取引量によって収益は大きく変わってきます。
- 1000通貨(0.01ロット) → 1pipsあたりの利益 = 10円
- 1万通貨(0.1ロット) → 1pipsあたりの利益 = 100円
- 10万通貨(1.0ロット) → 1pipsあたりの利益 = 1,000円
- 100万通貨(10.0ロット) → 1pipsあたりの利益 = 10,000円
仮に1回のトレードで20pisの利益が出るトレードを1日5回、月20日行ったと仮定すると
月間の獲得pips数:2,000pips
となります。その場合は
- 1000通貨(0.01ロット) → 月間利益 = 2万円
- 1万通貨(0.1ロット) → 月間利益 = 20万円
- 10万通貨(1.0ロット) → 月間利益 = 200万円
- 100万通貨(10.0ロット) → 月間利益 = 2,000万円
と格段の利益に差が出てくるのです。
最大レバレッジが国内FX業者の25倍だとしたら、1ドル=100円と仮定した場合、米ドル円で持てる最大のポジション量は
- 証拠金:1,000円 × 25倍 = 250ドル(250通貨)
最大レバレッジが一般的な海外FX業者の500倍だとしたら、1ドル=100円と仮定した場合、米ドル円で持てる最大のポジション量は
- 証拠金:1,000円 × 500倍 = 5,000ドル(5,000通貨)
最大レバレッジが大きい海外FX業者の3,000倍だとしたら、1ドル=100円と仮定した場合、米ドル円で持てる最大のポジション量は
- 証拠金:1,000円 × 3,000倍 = 30,000ドル(30,000通貨)
ですから、
レバレッジが大きければ大きいほど、持てるポジションが大きくなる仕組みになっています。
持つポジションが大きければ大きいほど、同じpips数を獲得しても、得られる利益が大きくなるのです。
レバレッジ無制限でトレードするデメリット・リスク
少額資金でレバレッジ無制限でトレードするデメリット・リスクは
ことです。
持つポジションの取引量に応じて、1pipsあたりの利益も変動しますが、これは損失についても同じことが言えます。
- 1000通貨(0.01ロット) → 1pipsあたりの損失 = 10円
- 1万通貨(0.1ロット) → 1pipsあたりの損失 = 100円
- 10万通貨(1.0ロット) → 1pipsあたりの損失 = 1,000円
- 100万通貨(10.0ロット) → 1pipsあたりの損失 = 10,000円
レバレッジ無制限であれば、1,000円の証拠金で10万通貨(1.0ロット)のポジションを持ってトレードすることもできますが、1pipsの損失が発生しただけで、資金がなくなってしまうことを意味します。
1pipsというのは、海外FX業者のスプレッド程度の損失ですので、下手すればエントリーした瞬間に資金がなくなってしまうのです。
つまり、レバレッジ無制限で持つポジションを過度に高めてしまうと、一瞬で資金が尽きるリスクがあるのです。
現実的に考えると、いくら無制限でレバレッジが設定できると言っても、レバレッジ:1,000倍を超えてくると、予想が外れた場合、数pipsで資金が尽きて、ゲームオーバーになってしまうのです。
だからこそ、Exnessのウェブサイトでは
無制限レバレッジはリスクが高く、より大きな損失が発生する可能性があるため、経験を積んだトレーダー向けのものとなっています。 無制限レバレッジの利用には、必要条件があります。
取引口座の有効証拠金がUSD1,000未満であること
パーソナルエリアの全ての本取引口座で少なくとも10ポジション(指値注文を除く)、および5ロット(または500セントロット)を決済していること
と必要条件を定めているのです。
「証拠金以上の損失が出て口座残高がマイナスになったら、投資家の損失になるの?」
なりません。
Exnessも、他の海外FX業者と同様に「追証ゼロ・ゼロカット・ロスカット保護」サービスを提供しています。
残高がマイナスでももちろん入金できます。 ただし、いずれかの口座残高がマイナスになっている場合、マイナス残高はNULL操作(マイナス残高をゼロに修正する操作)により自動的に修正されるため、少しお待ちいただくことを推奨します。
Exnessはマイナス残高保護を行っており、残高がマイナスになっている口座のすべてにNULL操作を行います。
マイナス残高のある口座に入金を行うと、マイナス残高を差し引いた額のみが入金されます。マイナス残高を補填するにはExnessサポートチームにご連絡いただく必要がございます。
レバレッジ無制限の海外FX口座を使う必要性はありますか?
大きな意味はありません。
前述した通りで
レバレッジ無制限の海外FX口座を利用すれば
- レバレッジ:1,000倍
- レバレッジ:5,000倍
- レバレッジ:10,000倍
- レバレッジ:50,000倍
- レバレッジ:100,000倍
- レバレッジ:1,000,000倍
でトレードすることも可能です。
どんなに有名なプロトレーダーでも、勝率100%ということがないのですから、損失を許容できないレバレッジ設定では、取引回数が増えれば増えるほど、資金がなくなってしまう可能性が高くなってしまうのです。
「FXトレードで安定した収益を上げること」を目的とするのであれば、レバレッジは国内FX業者の25倍では少なすぎるものの、海外FX業者の平均的な設定である200倍~500倍もあれば十分なのです。1,000倍、3,000倍であっても、大きすぎるレバレッジですので、レバレッジ無制限というのは、ほぼ不要なレバレッジ設定となっています。
唯一、無制限のレバレッジにメリットがあるとすれば、レバレッジ無制限の設定の中で、持つポジションを200倍~500倍程度のレバレッジに限定すれば「資金が0円になるまでは強制ロスカットされない」ということになります。
レバレッジが低い、ロスカットレベルが高めの設定の海外FX業者の場合は、資金が0円になるずっと手前で強制ロスカットされてしまうことが多く、「もう少し我慢できたら反転したのに」と思うことも少なくありません。その点、資金をギリギリまで使いきれるメリットが、レバレッジ無制限の海外FX口座にあるのです。
口座の種類 | スタンダード口座/STP |
取引手数料 (pips換算:片道) | 0.00 |
最小スプレッド 米ドル/円 | |
平均スプレッド 米ドル/円 | 1.10 |
最大レバレッジ | 無制限 |
約定力 | |
最低入金額 | 300円相当 |
「無制限ならどれだけ大きなポジションでも持てるということですか?」
「レバレッジ無制限のハイレバレッジトレードができる海外FX業者を教えてください。」