海外FXで約定スピード・約定力を上げるVPSの活用法

man
「海外FXは、約定スピードが遅く感じる」
「約定スピードの速い海外FX業者はどこ?」

と海外FXトレードをする投資家は、当然のことながらスプレッドの狭さ以上に「約定力」「約定スピード」にこだわっているかと思います。今回は、海外FXで約定スピード・約定力を上げるVPSの活用法について解説します。

約定力・約定スピードとは?

約定力・約定スピードとは?

約定力とは

スリッページなく、注文した価格で注文が成立する力のこと。約定率のことを約定力ということもあります。

約定スピードとは

注文してから、約定するまでにかかる時間のこと

を言います。

約定力と、約定スピードは、イコールではありませんが・・・

約定スピードが遅い → 約定力が低くなる
約定スピードが速い → 約定力が高くなる

という関係にあります。

なぜ、FXの投資家は「約定力・約定スピード」を重視するのか?

なぜ、FXの投資家は「約定力・約定スピード」を重視するのか?

約定力が低いFX業者を使っていた場合(国内業者でも、海外業者でも)

110.525円

で「買い注文」したとしても

実際の約定価格を見てみると

110.535円

となっていた場合「1.0pips」スリッページが発生してしまっているのです。

このFX業者のスプレッドが0.3pipsだったとしても、

実際にかかったトレードコストは

0.3pips + 1.0pips = 1.3pips

という計算になってしまうのです。

スリッページが発生するのであれば、0.3pipsという狭いスプレッドであっても、まったく意味がない!

ということになってしまうのです。

だからこそ、FXの投資家は「約定力・約定スピード」を重視して、少しでもスリッページが起きないFX業者を探しているのです。

例えば

FX業者A社

  • スプレッド0.3pips
  • 約定率50%
  • スリッページ平均:0.8pips

FX業者B社

  • スプレッド0.5pips
  • 約定率90%
  • スリッページ平均:0.8pips

という2社があった場合、トレードを月200回繰り返したとすれば

FX業者A社

200回 × 50% × 0.3pips + 200回 × 50% × ( 0.3pips + 0.8pips ) = 140pips

FX業者B社

200回 × 90% × 0.5pips + 200回 × 10% × ( 0.5pips + 0.8pips ) = 116pips

となります。

スプレッドだけで比較すれば

  • FX業者A社:スプレッド0.3pips
  • FX業者B社:スプレッド0.5pips

ですから、FX業者A社の方がトレードコストの安いFX業者ということになりますが

約定力とスリッページを加味して、月間の総コストで比較すれば

  • FX業者A社:140pips
  • FX業者B社:116pips

となり、FX業者B社の方がトレードコストの安いFX業者ということになります。

「スプレッドの狭さ」も、FX業者を比較する際には重要なポイントであることは間違えないのですが、同時に「約定率」と「スリッページ平均」も重要なポイントとなるのです。

国内FX業者の「約定力・約定スピード」

国内FX業者の約定率調査データ

国内FX業者の約定率調査データ

出典:矢野経済研究所

を見ると、

200回の取引実行で3社が約定率100%
1位~6位までは約定率90%以上
15社の中、6割は約定率85%未満
15社中の最下位は50%
スプレッドが狭いほど、約定力が低い

となっているのです。

concierge

驚くべきは「約定率50%」、つまり2回に1回はスリッページが発生する国内FX業者もあるということを示しています。しかも、この調査を見ても、「スプレッドが狭いほど、約定力が低い」という傾向が見て取れます。

現在では、投資家にも、このからくりがばれてきていて、スプレッドの狭さと同時に約定力を重視し、約定力を公開している国内FX業者が増えてきています。

海外FX業者の「約定力・約定スピード」

XM(エックスエム)の場合

XM(エックスエム)の場合
全注文の99.35%が1秒以下で執行
執行率100%
注文拒否なし

となっています。

AXIORYの場合

AXIORYの場合
約定力:99.98%
1/1000秒の実行スピード

となっています。

AXIORYの場合は、さらに毎月のデータを開示しており

AXIORYの場合

2017年9月時点では

  • 約定率:99.9353%
  • スリッページ平均(Pips):-0.057473
  • 約定スピード平均:204.29ミリ秒

となっています。

総じて言えば

海外FX業者の方が国内FX業者よりも、約定スピードが速く、約定力が高い傾向があります。

man
「えっ、でも自分が使っている海外FX業者の約定スピード、あまり速く感じないんだけど・・・」

と思う方もいるかと思います。

concierge
そこにこそ、海外FXで約定スピード・約定力を上げる余地があるのです。

海外FXの約定スピード・約定力を上げる方法

海外FXの約定スピード・約定力を上げる方法

なぜ、海外FXを利用すると約定スピードが遅くなるのか?

注文から約定までの流れ

注文から約定までの流れ
  1. 投資家自宅PCのトレードツール:発注
  2. FX会社のサーバー:注文を受託
  3. インターバンク市場のサーバー:一番有利な価格を提示したLP(リクイディティープロバイダー)で「約定」
  4. FX会社のサーバー:約定価格が知らされる
  5. 投資家自宅PCのトレードツール:約定価格が知らされる

という流れになります。

もちろん、自宅PCではなく、ウェブブラウザ上のトレードツールを使う方もいれば、ECN取引として投資家同士の売買をするケースもあります。国内FX業者の場合は、LP(リクイディティープロバイダー)はカバー先となります。

しかし、概ねこのような流れで「注文から約定価格の通知」が進むのです。

インターネットを介しているので、ほとんどの工程では光の速さとは言えないものの、ミリ秒単位のスピードで情報がやり取りされます。

しかし、ミリ秒単位の情報のやりとりのなかでも「レイテンシー(遅延)」が発生してしまうのです。

サーバーの距離とレイテンシーの関係

この図を見ればわかりますが・・・

サーバーの距離とレイテンシーの関係

東京(日本)から、情報を発信するとサーバーが情報を受け取るまでのレイテンシー(遅延)は

東京(日本) → ソウル、上海、台北

50ミリ秒以内

東京(日本) → 香港、マニラ、シンガポール、ジャッカルタ、北京

100ミリ秒以内

東京(日本) → ニューヨーク、サンノゼ、ロサンゼルス、シドニー、バンコク、ニューデリー、ムンバイ

200ミリ秒以内

東京(日本) → 欧州

300ミリ秒以内

となっています。

つまり、

サーバーの地理的な距離が遠ければ遠いほど、情報のレイテンシー(遅延)が長くなる
サーバーの地理的な距離が近ければ近いほど、情報のレイテンシー(遅延)が短くなる

ことになります。

日本の投資家が海外FX業者を利用する場合に

man
「国内FX業者よりも、海外FX業者の方が約定スピードが速いはずなんだけど、なんだか遅く感じる。」

というのは

concierge
日本のPCから、海外FX業者のサーバーに注文情報を出しているため、この地理的レイテンシー(遅延)が大きく発生してしまっていることが原因なのです。
サーバーの距離とレイテンシーの関係

「東京(日本) → ニューヨーク(アメリカ)」だけで見ても、200ミリ秒の地理的レイテンシー(遅延)が発生するのです。

海外FX業者は、地理的レイテンシーが約定スピードに大きく影響することを理解しているため、自社の取引サーバーは、インターバンク市場の取引サーバーと同じ都市、同じサーバー会社で管理することが多く、「海外FX会社の取引サーバー → インターバンク市場の取引サーバー」の地理的レイテンシー(遅延)はほぼ発生しません。

concierge
海外FX業者が自社で発表している約定スピードは、日本の投資家の自宅PCからの注文を想定したものではないので、公表されている約定スピードと日本の投資家が感じる約定スピードに乖離が出てしまうのです。

海外FXの約定スピードを上げる方法

海外FXの約定スピードを上げる方法は

地理的レイテンシー(遅延)を発生させないこと

です。

man
「海外に移住しろっていうの?」

それも一つの方法ですが、もっと簡単な方法があります。

海外FX会社が提供しているVPSサーバーを契約して、VPSサーバー上の取引ツールから発注すれば良いのです。

VPSサーバーとは?

VPSサーバーとは?

簡単に言えば、外部のサーバーに自分のパソコンを持つようなイメージです。日本にある自分のパソコンを立ち上げ、VPSサーバーを起動させる(リモートデスクトップ起動)と、自分のパソコン上から、外部のサーバーに設置されたWindowsやMT4を操作することができるのです。

つまり、デスクトップの中に、もう一個デスクトップが開く形になります。外部のサーバーにあるもう一個のパソコンを遠隔操作できるのです。そこでMT4を起動させて取引させることができれば、自分のPCを終了させても、外部のサーバーは起動し続けていることになります。FXでは自動売買をする投資家に利用されるケースが多いものです。

海外FX会社は、VPSサーバーも、同じ都市の同じサーバー会社に設置することがほとんどですので・・・

海外FX会社のVPSサーバーを利用すれば

  • 注文する海外FX会社のVPSサーバー → ニューヨーク
  • 海外FX会社の取引サーバー → ニューヨーク
  • インターバンク市場の取引サーバー → ニューヨーク

となり、地理的レイテンシーがほとんどゼロに近い状態になり、約定スピードが速くなるのです。

VPSサーバーとは?

例:XM VPS

XM VPSは、光ファイバー接続にて、ロンドンの弊社データセンターからわずか1.5kmのところに位置するバーチャルプライベートサーバー(VPS)へ遠方からでもご接続いただけるものです。 こちらのサーバーをご利用いただくことにより、インターネットの接続速度やコンピュータの不具合、停電などに煩わされることなく、XMの比類なき執行力を最大限にご活用いただくことが可能になります。

海外FX会社のVPSサーバーを利用することで、海外FXの約定スピードが上がります。
約定スピードが上がることで、約定力(約定率)も上がります。

海外FX会社のVPSサーバーを契約する以外の方法はないの?

concierge
海外FX会社の取引サーバーがどこの都市にあるのか?がわかれば、その都市のサーバー会社のVPSサーバーを利用する方法もあります。

一般的に海外FX会社の取引サーバーは、インターバンクが集まるニューヨーク・ロンドンに集中しています。

海外FX会社の取引サーバーがロンドンにあることがわかれば、ロンドンにVPSサーバーを用意しているサーバー会社を利用すれば、ほぼ同じことが可能になります。ただし、日本のサーバー会社で海外のVPSサーバーを利用できるところは、少ないため、現実的には海外FX会社が用意しているVPSサーバーを利用するのが一番簡単な方法です。

VPSサーバー無料の海外FX業者がおすすめ

VPSサーバー無料の海外FX業者がおすすめ

VPSサーバーの相場は

お名前.comデスクトップクラウド for FXプランの場合

月2,400円(税別)

VPSサーバー無料の海外FX業者がおすすめ

となっています。

海外FX業者が用意しているVPSサーバー利用料金も、同じぐらいのコストが発生します。

しかし、一部の海外FX業者では、優良顧客(取引額の大きい大口顧客)に対して、VPSサーバーの利用料を無料にするサービスを用意しています。

海外FX業者が用意している無料VPSサーバーを利用できれば、お金をかけずに約定スピード・約定力を上げることができるのです。

XM(エックスエム)の無料VPSサーバー

通常料金

28USD/月

無料条件

最低金額(有効証拠金‐クレジット)USD 5,000以上 or 1か月に最低でも5ラウンドターンロット(50万通貨)以上のお取引

FBSの無料VPSサーバー

通常料金

33USD/月

無料条件

最低金額(有効証拠金‐クレジット)USD 450ドル以上 or 1か月に最低でも3ラウンドターンロット(30万通貨)以上のお取引

IronFXの無料VPSサーバー

通常料金

無料条件

最低金額(有効証拠金‐クレジット)USD5,000以上

concierge

入金条件が5000ドル(50万円)となってしまうと、それなりに無料VPSサーバーが利用できる投資家は限定されてしまいますが、月往復3ロット(30万通貨)~5ロット(50万通貨)ぐらいであれば、クリアできる可能性も高いのではないでしょうか。

海外FX業者の無料VPSサーバーを上手に活用して、コストをかけずに約定スピード・約定力(約定率)を上げましょう。

まとめ

約定力とは

  • スリッページなく、注文した価格で注文が成立する力のこと。

約定スピードとは

  • 注文してから、約定するまでにかかる時間のこと

です。

約定率が低ければ、スプレッドが狭くても、スリッページ分のトレードコストがスプレッドに乗っかってきてしまうため、トレードコストが安いFX業者とは言えなくなってしまいます。

FX業者を比較検討するうえでは

  1. スプレッドの狭さ
  2. 約定率
  3. スリッページ平均

の3つの項目をチェックする必要があります。スプレッドだけが狭いFX業者がコスト的に有利なFX業者になるわけではないのです。

総じて、海外FX業者の方が、国内FX業者よりも、約定スピード・約定力が高い傾向が強いのですが、そう感じられないという投資家も少なくありません。

なせかというと、注文を発注する自分のPCと、海外FX業者の取引サーバーの地理的な距離が原因で、約定スピードが遅延してしまうからです。

これを回避するためには、海外FX業者が用意しているVPSサーバーを契約して、注文を発注するサーバーと海外FX業者の取引サーバーの設置場所を同じにする方法があります。

concierge

VPSサーバーは、だいたい月20ドル~30ドルの料金がかかりますが、一部の海外FX業者では、大口顧客、優良顧客に慕いて、VPSサーバーを無料で提供しています。

条件をクリアできるのであれば、無料でVPSサーバーを利用できる海外FX業者を使うのも、賢い選択と言えるのです。

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