海外FXで安定的に稼ぐための資金管理方法とは?ヘッジファンドの資金管理術

woman
「海外FXってどのくらいのポジションを持つのが適正なの?」
「海外FXはハイレバレッジだからこそ、最適なポジション数がわからない。」
・・・

という投資家の方も多いようです。確かに海外FXはハイレバレッジトレードが可能というメリットがありますが、だからといって、ハイレバレッジでトレードをしているだけでは安定的に稼ぐことはできません。今回は「海外FXで安定的に稼ぐための資金管理方法」について解説します。

安定して稼ぐためには「資金管理」が必要不可欠

勝率が高くても、資金管理が下手なら儲けることはできない。

ある検証実験で

  • 100名の投資家
  • 勝率6割のシステムでトレードをしてもらう
  • 利益を出せた投資家の割合は5.0%。たった5人

という結果が出ています。

100回のトレードで60回勝てるはずの実験で5人しか利益が出なかったのです。

woman
「そんなことあるの?」
concierge
大いにありえます。

極端に言えば、勝率6割でも100回トレードすれば40回負けることになります。5連敗~10連敗ぐらいはあるかもしれません。

負け続けているときに、過度なポジションを保有してしまえば、そのときに資金が大きく枯渇してしまうため、連敗時点で「資金がなくなる」もしくは「資金が残っても少額になってしまい、そこから連勝が続いても取り返せない。」という状態に陥ってしまうからです。

結局、これは「資金管理が上手くできていなかったから、利益が出せなかった。」にほかならないのです。

投資家の心理状態では

「さっき負けた分を取り返そう。」
「このパターンなら負けないはず。」
「これだけ負けが続いたんだから、次は勝てるはず。」

という思い込みで、通常のルールから外れた大きなポジションを持ってしまう傾向があり、その時に負けると、さらに心理状態が不安定になり、大損してしまうのです。

海外FXでは

「ハイレバレッジトレードができる」

というのは大きなメリットなのですが

だからといって、1万円の資金で10万通貨のレバレッジ1000倍のトレードをすれば、1回のトレードで資金が底をついてしまうのは目に見えています。これでは、ただのギャンブルです。

concierge

海外FXであっても、

レバレッジを最大限使うことが目的なのではなく
安定して利益を出し続けることが目的なのですから

「高い勝率を上げること」と同時に「適切な資金管理をして、勝率をそのまま利益に直結させること」が求められるのです。

ヘッジファンドの資金管理術

ヘッジファンドとは

富裕層から資金を集めて、その資金を運用し運用益を上げることで、その数%を報酬として受け取る組織・基金のこと

を言います。

手数料は2.0%、運用益が出たらそのうちの20%が報酬

という報酬設計が多く

稼がなければ報酬がもらえない「プロの投資家(投資会社)」という位置づけになっています。

ヘッジファンドの投資手法

ヘッジファンドは、株式、為替、先物、オプション取引などを駆使して、相場が上昇局面でも、下降局面でも稼げる運用をします。ヘッジ(hedge)は直訳すると「避ける」という意味で、相場が下がった時でも、利益を上げることを目的としたファンドという意味で「ヘッジファンド」と言われています。

投資のスタイルとしては、短期的な売買で利益を上げる「投機」であり、個人投資家のストップ注文を狩って収益を上げるなど、FXトレードの為替レートへの影響度も高い機関投資家なのです。

当然、相場が下がろうが、上がろうが、運用益を出さなければ報酬を得ることができないのがヘッジファンドですので、長期的に、安定的に収益を上げるための「資金管理術」を構築しています。

だからこそ

海外FXで長期的に収益を上げたい

と考える投資家には、参考にしていただきたい「資金管理方法」となっているのです。

ヘッジファンドの資金管理術

当初証拠金 - 保有しているポジションの必要証拠金 = コア・エクイティ
損切り金額 = コア・エクイティ × 1.0%

というものです。

「使っていない証拠金の1.0%」を1回のトレードに対する「損切り金額」として設定する

という方法で資金管理をしています。

例えば

証拠金額:100万円
ポジション必要証拠金:0円

  • 損切り金額 = 100万円 × 1.0% = 1万円

証拠金額:50万円
ポジション必要証拠金:0円

  • 損切り金額 = 50万円 × 1.0% = 5000円

証拠金額:100万円
ポジション必要証拠金:30万円

  • 損切り金額 = ( 100万円 - 30万円 ) × 1.0% = 7000円

となります。

「一回のトレードに対する損切りの金額」が決まれば「どのくらいの取引サイズを持つべきなのか?」「ストップ注文で設定すべき許容pips数」が決まってきます。

損切り金額:1万円

通貨ポジション損切りライン
1,000通貨1,000.0pips
2,000通貨500.0pips
5,000通貨200.0pips
10,000通貨100.0pips
20,000通貨50.0pips
30,000通貨33.3pips
50,000通貨20.0pips
70,000通貨14.3pips
100,000通貨10.0pips

損切り金額:5000円

通貨ポジション損切りライン
1,000通貨500.0pips
2,000通貨250.0pips
5,000通貨100.0pips
10,000通貨50.0pips
20,000通貨25.0pips
30,000通貨16.7pips
50,000通貨10.0pips
70,000通貨7.1pips
100,000通貨5.0pips

「ストップ注文で設定すべき許容pips数」はトレード手法によって決まってくるので

「損切り金額:1万円」の場合

1回のトレードで30pipsの損切り用のストップ注文を置く

→ 30,000通貨が適正な取引サイズ

「損切り金額:1万円」の場合

1回のトレードで50pipsの損切り用のストップ注文を置く

→ 20,000通貨が適正な取引サイズ

「損切り金額:5000円」の場合

1回のトレードで30pipsの損切り用のストップ注文を置く

→ 20,000通貨が適正な取引サイズ

「損切り金額:5000円」の場合

1回のトレードで50pipsの損切り用のストップ注文を置く

→ 10,000通貨が適正な取引サイズ

となるのです。

woman
「この資金管理方法って何が良いのか、わからないのですが・・・」
concierge

証拠金残高に応じて「取引サイズ」が変動する点がメリットなのです。

負ければ証拠金残高は減少しますが、その分取引サイズも小さくするため、取引回数はかなりの回数を確保できることになります。

100万円の資金があって、常に損切り金額を1万円に固定してしまった場合

100連敗で資金が0円になります。

この資金管理方法であれば

資金が1000円を切るのは、688連敗した後なのです。

安定して勝つためには、同じ取引サイズでトレードを繰り返すのではなく

  • 証拠金残高が増えている状態 → 取引サイズも増やす
  • 証拠金残高が減っている状態 → 取引サイズも減らす

ことで、安定した資金管理ができることになるのです。

回数未使用証拠金割合損切り残った証拠金
1回¥1,000,0001.00%¥10,000¥990,000
2回¥990,0001.00%¥9,900¥980,100
3回¥980,1001.00%¥9,801¥970,299
4回¥970,2991.00%¥9,703¥960,596
5回¥960,5961.00%¥9,606¥950,990
6回¥950,9901.00%¥9,510¥941,480
7回¥941,4801.00%¥9,415¥932,065
8回¥932,0651.00%¥9,321¥922,745
9回¥922,7451.00%¥9,227¥913,517
10回¥913,5171.00%¥9,135¥904,382
11回¥904,3821.00%¥9,044¥895,338
12回¥895,3381.00%¥8,953¥886,385
13回¥886,3851.00%¥8,864¥877,521
14回¥877,5211.00%¥8,775¥868,746
15回¥868,7461.00%¥8,687¥860,058
16回¥860,0581.00%¥8,601¥851,458
17回¥851,4581.00%¥8,515¥842,943
18回¥842,9431.00%¥8,429¥834,514
19回¥834,5141.00%¥8,345¥826,169
20回¥826,1691.00%¥8,262¥817,907
21回¥817,9071.00%¥8,179¥809,728
22回¥809,7281.00%¥8,097¥801,631
23回¥801,6311.00%¥8,016¥793,614
24回¥793,6141.00%¥7,936¥785,678
25回¥785,6781.00%¥7,857¥777,821
26回¥777,8211.00%¥7,778¥770,043
27回¥770,0431.00%¥7,700¥762,343
28回¥762,3431.00%¥7,623¥754,719
29回¥754,7191.00%¥7,547¥747,172
30回¥747,1721.00%¥7,472¥739,700

というように

常に「未使用証拠金の1.0%」しか負けないので、その時に最低でも100回以上は取引できる金額が損切り金額として計算されるのです。

「ヘッジファンドの資金管理術」を海外FXに適用させる

この「ヘッジファンドの資金管理術」のままでは

損切り金額 = コア・エクイティ × 1.0%

ですので、海外FXでトレードをする多くの投資家にとっては

man
「資金が10万円しかないから、この計算では2000~3000通貨になってしまい、味気ない。せっかくの海外FXを楽しめない。」

と思う方も多いかと思います。

concierge
この指摘は「その通り」です。

前述した通りで「ヘッジファンドの資金管理術」のメリットは

「1.0%」というリスク割合にあるのはなく
証拠金に応じて取引サイズを変動させることにあるのです。

もっといえば、ヘッジファンドは巨額な資金を運用する組織ですから、念には念を入れて低めのリスク割合を設定しているのです。

海外FXでこの資金管理方法を導入する場合は、このリスク割合を変えてしまえば良いのです。

  • ヘッジファンドの基準「リスク割合:1.0%」:最低100回の取引機会を確保する設定
  • 海外FXで弱きの設定「リスク割合:2.0%」:最低50回の取引機会を確保する設定
  • 海外FXの基準「リスク割合:3.0%」:最低33回の取引機会を確保する設定
  • 海外FXで強気の設定「リスク割合:5.0%」:最低20回の取引機会を確保する設定
「リスク割合:10.0%」にすると10数回負け続ければ証拠金が0円に近づいてしまう設定のため、若干こころもとないので、高くても「リスク割合:5.0%」以内の設定をおすすめします。
  • 初心者の方
  • 勝率の高いトレード手法が確立されていない方
  • 一時的に負け続けている方
  • はじめの証拠金から大きく損失を出している方

→ 「リスク割合:2.0%

  • 上級者の方
  • 勝率の高いトレード手法が確立されている方
  • 一時的に勝ち続けている方
  • はじめの証拠金から大きく利益を出している方

→ 「リスク割合:5.0%

  • それ以外の方

→ 「リスク割合:3.0%

を目安にすると良いでしょう。

ケーススタディ

初心者Aさん/資金5万円

リスク割合:2.0%に設定

回数未使用証拠金割合損切り残った証拠金
1回¥50,0002.00%¥1,000¥49,000
2回¥49,0002.00%¥980¥48,020
3回¥48,0202.00%¥960¥47,060
4回¥47,0602.00%¥941¥46,118
5回¥46,1182.00%¥922¥45,196
6回¥45,1962.00%¥904¥44,292
7回¥44,2922.00%¥886¥43,406
8回¥43,4062.00%¥868¥42,538
9回¥42,5382.00%¥851¥41,687
10回¥41,6872.00%¥834¥40,854

損切り金額:1,000円

通貨ポジション損切りライン
1,000通貨100.0pips
2,000通貨50.0pips
5,000通貨20.0pips
10,000通貨10.0pips

損切りラインを50pipsに置けば、2000通貨という取引サイズが適切という計算になります。

物足りなく感じる方もいるかと思いますが、2000通貨の設定で取引すれば、最低でも50回の取引機会が確保出るので、その間にトレード手法を確立していけば良いのです。トレード手法が確立されて勝率が上がって来れば、徐々にリスク割合を引き上げていけば良いのです。

中級者Bさん/資金10万円

リスク割合:3.0%に設定

回数未使用証拠金割合損切り残った証拠金
1回¥100,0003.00%¥3,000¥97,000
2回¥97,0003.00%¥2,910¥94,090
3回¥94,0903.00%¥2,823¥91,267
4回¥91,2673.00%¥2,738¥88,529
5回¥88,5293.00%¥2,656¥85,873
6回¥85,8733.00%¥2,576¥83,297
7回¥83,2973.00%¥2,499¥80,798
8回¥80,7983.00%¥2,424¥78,374
9回¥78,3743.00%¥2,351¥76,023
10回¥76,0233.00%¥2,281¥73,742

損切り金額:3,000円

通貨ポジション損切りライン
1,000通貨300.0pips
2,000通貨150.0pips
5,000通貨60.0pips
10,000通貨30.0pips

損切りラインを30pipsに置けば、10000通貨
損切りラインを50pipsに置けば、6000通貨

という取引サイズが適切という計算になります。

このリスク割合が一番バランスの良い設定と言えます。10万円の資金で5000通貨~10000通貨のトレードを繰り返しながら、負けたときには取引サイズを小さくし、勝ったときには取引サイズを増やしていく設計となっています。

上級者Cさん/資金50万円

リスク割合:5.0%に設定

回数未使用証拠金割合損切り残った証拠金
1回¥500,0005.00%¥25,000¥475,000
2回¥475,0005.00%¥23,750¥451,250
3回¥451,2505.00%¥22,563¥428,688
4回¥428,6885.00%¥21,434¥407,253
5回¥407,2535.00%¥20,363¥386,890
6回¥386,8905.00%¥19,345¥367,546
7回¥367,5465.00%¥18,377¥349,169
8回¥349,1695.00%¥17,458¥331,710
9回¥331,7105.00%¥16,586¥315,125
10回¥315,1255.00%¥15,756¥299,368

損切り金額:25,000円

通貨ポジション損切りライン
1,000通貨2,500.0pips
2,000通貨1,250.0pips
5,000通貨500.0pips
10,000通貨250.0pips
20,000通貨125.0pips
30,000通貨83.3pips
50,000通貨50.0pips
70,000通貨35.7pips
100,000通貨25.0pips

損切りラインを50pipsに置けば、50,000通貨という取引サイズが適切という計算になります。

強気の設定とはいえ、最低でも20回以上の取引機会はあるのですが、十分に上級者であれば対応できる取引サイズと言えます。

「ヘッジファンドの資金管理術」を利用する際の注意点

都度、計算をして取引サイズを決める

concierge

何度も言いますが、この「ヘッジファンドの資金管理術」のメリットは証拠金残高に応じて、取引サイズを変動させることにあります。

1回目の計算で、取引サイズが1万通貨となっていても、証拠金残高が変動しているのにずっと1万通貨で取引していたら意味がないのです。

暗算で対応できない方はエクセルに計算式でも用意しておいて

残高に応じて細かく取引サイズを変更させることを心がける必要があります。

取引サイズ = 損切り金額 / 1回のストップ注文の許容pips数 ×100

損切り金額:1万円
1回のストップ注文の許容pips数:40pips

取引サイズ = 1万円 / 40pips × 100 = 2.5万通貨

となります。

まとめ

FXトレードでは

  1. 「pipsを稼ぐためのトレードテクニック」
  2. 「勝率が高ければ、確実に資金を増やせる資金管理術」

の両輪で、はじめて稼ぐことができるのです。

どちらが欠けても、資金は増えていきません。

concierge
色々な資金管理方法がありますが、投資のプロであるヘッジファンドが採用している資金管理方法が長期的に、安定した収益を上げるためには最適な方法だと考えます。自分なりにカスタマイズしながらでも、参考にすることをおすすめします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です