多くの投資家は「少しでも、スプレッドが狭い海外FX口座を使いたい。」と考えているはずです。今回は、海外FX歴10年の筆者がおすすめしたい「VIP口座」「プロ口座」「プレミアム口座」について解説します。
海外FXの「VIP口座」「プロ口座」「プレミアム口座」とは?
多くの海外FX業者は
- 初心者・小口顧客向けの口座
- 普通の口座
- 上級者・大口顧客向けの口座
を用意しています。
口座の名称の付け方は、海外FX業者によって異なりますが
- 初心者・小口顧客向けの口座 → マイクロ口座、クラシック口座、ビギナー口座
- 普通の口座 → スタンダード口座、MT4口座、MT5口座
- 上級者・大口顧客向けの口座 → VIP口座、プレミアム口座、プロ口座
というように名付けています。
当然、口座のスペックも異なります。
初心者・小口顧客向けの口座(マイクロ口座、クラシック口座、ビギナー口座)
- 手数料無料
- スプレッドが広い
- 最低入金額が少額
- 最大レバレッジが大きい
- 口座の通貨の選択肢が広い
普通の口座(スタンダード口座、MT4口座、MT5口座)
- 一般的な設定
上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)
- 手数料有料
- スプレッドが狭い
- 最低入金額が高額
- 最大レバレッジが低い
- 口座の通貨の選択肢が少ない
- VPSなどの無料利用が可能
- 専任のアカウントマネージャーが付く
- アナリストレポートなどが無料で読める
- サポートが手厚くなる
などの特徴があるのです。
上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)がある海外FX業者
IronFX/変動ライブスプレッドVIP口座
IronFXには
- マイクロ口座
- プレミアム口座
- VIP口座
- Absolute Zero Account
- STP/ECN口座
- ゼロ固定スプレッド口座
- Absolute Zero Plus Account
と様々な口座が用意されていますが「マイクロ口座」と「VIP口座」を比較すると
比較項目 | マイクロ口座 | VIP口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 無料 |
最低取引量 | 1,000通貨 | 10,000通貨 |
最低入金額 | 100ドル | 20,000ドル |
口座通貨 | USD, EUR, GBP, AUD, JPY, CHF, RUB, PLN, CZK, HUF | USD |
米ドル/円の最小スプレッド | 0.8pips | 0.2pips |
その他 | – | ディーリング部との即自取引 |
とスプレッドに大きな違いが出ているのがわかります。
Traderstrust/VIP口座
Traderstrustには
- クラシック口座
- プロ口座
- VIP口座
が用意されています。「クラシック口座」と「VIP口座」を比較すると
比較項目 | クラシック口座 | VIP口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 片道1.5ドル |
最低取引量 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最低入金額 | 5,000円 | 2,000,000円 |
レバレッジ | 最大500倍 | 最大200倍 |
口座通貨 | ドル・ユーロ・円 | ドル・ユーロ・円・フラン・ポンド |
マージンコールとストップアウトレベル: | 50% / 20% | 80% / 50% |
米ドル/円の最小スプレッド | 1.2pips | 0.0pips |
とこちらも、スプレッドに大きな違いが出ているのがわかります。
Tickmill/VIP口座
Tickmillには
- クラシック口座
- プロ口座
- VIP口座
が用意されています。「クラシック口座」と「VIP口座」を比較すると
比較項目 | クラシック口座 | VIP口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 片道1.0ドル |
最低取引量 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最低入金額 | 100ドル | 50,000ドル |
レバレッジ | 最大500倍 | 最大500倍 |
口座通貨 | USD, EUR, GBP, PLN | USD, EUR, GBP, PLN |
米ドル/円の最小スプレッド | 1.6pips | 0.0pips |
YADIX/プロ口座
YADIXには
- クラシック口座
- スキャルパー口座
- プロ口座
が用意されています。「クラシック口座」と「プロ口座」を比較すると
比較項目 | クラシック口座 | プロ口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 片道3.5ドル |
最低取引量 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
最低入金額 | 100ドル | 10,000ドル |
レバレッジ | 最大500倍 | 最大500倍 |
口座通貨 | USD | USD |
マージン・コール/ストップ・アウト | 100% / 50% | 100% / 80% |
米ドル/円の平均スプレッド | 1.7pips | 0.3pips |
日本の国内FX業者の場合は
優良顧客とは「負けてくれる初心者の投資家のこと」を意味します。
日本の国内FX業者は「呑み取引」「相対取引」ですので、負けてくれればくれるほど、FX業者の収益が伸びることになります。
逆に言えば、勝率の高い上級者は、本音をいれば出ていってほしいぐらいなのです。トレードの下手な初心者を優遇するのが日本の国内FX業者です。
海外FX業者の場合は
優良顧客とは「取引量の大きい投資家のこと」を意味します。
海外FX業者は、投資家の注文をリクイディティプロバイダーに流すことが基本の取引方法ですので、取引量に対する手数料のみが収益になります。
海外FX業者は、取引量が大きい大口顧客が多いほど、収益が伸びることになります。
当然ですが「取引量の大きい投資家」を増やしたいので、より条件の良い「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」を用意しているのです。
たしかに前述した例では
最低入金額が2万ドル、200万円、5万ドルとなっています。
個人投資家でこの金額を用意できる人は、なかなかいないと言っていいでしょう。だからこその、「VIP」なのですが・・・
中には最低入金額が安い「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」もあります。
今回は、最低入金額が安いけれども、取引条件の良い「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」をおすすめします。
最低入金額が安いけれども、取引条件の良い「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」
IS6FX/プロ口座
- 最低入金額:1000ドル(10万円)
- 取引手数料:無料
- レバレッジ:最大400倍
- 米ドル/円の平均スプレッド:0.8pips
- 出来上がりのトレードコスト(平均):0.8pips
MYFXMarkets/MT4 Pro Account
- 最低入金額:1000ドル(10万円)
- 取引手数料:往復7AUD(5.8USD)
- レバレッジ:最大400倍
- 米ドル/円の平均スプレッド:0.51pips
- 出来上がりのトレードコスト(平均):1.09pips
MYFXMarketsの「MT4 Pro Account」であれば、平均のトレードコストが1.09pipsでトレードが可能です。10万円という最低入金額であれば、十分に利用できるハードルです。
MYFXMarketsは、取引サーバーを東京に置いているため、約定スピードも早いメリットがあります。
GEMFOREX/ガチゼロ口座
- 最低入金額:50ドル(5,000円)
- 取引手数料:無料
- レバレッジ:最大1,000倍
- 米ドル/円の平均スプレッド:0.0pips
- 出来上がりのトレードコスト(平均):0.0pips
Bigboss/プロスプレッド口座
- 最低入金額:なし
- 取引手数料:片道4.5ドル
- レバレッジ:最大1,111倍
- 米ドル/円の平均スプレッド:0.2pips
- 出来上がりのトレードコスト(平均):1.1pips
「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」を利用する注意点
注意点その1.高額な入金をするのであれば、海外FX業者の信頼性も重要になる!
海外FX業の事業歴が長い
などは、「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」を用意していません。
「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」があるのは
- 比較的新しい海外FX業者
- 日本への進出が出遅れた海外FX業者
が多いのです。
金融庁からの引き締めで、金融ライセンスは、海外FX業者を比較しても、どこも似たり寄ったりの状況です。金融ライセンスよりも、「事業歴」「親会社の金融ライセンス」「信託保全の有無」などが重要になります。
注意点その2.いきなり「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」の口座を作らない!
- スプレッドの狭さ
- 手数料の安さ
に惹かれて、高額入金の「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」を利用したい。
と考える方も少なくありませんが・・・
まずは
スタンダード口等の通常の口座開設をして、少額でトレードをしてみて
- 実際に体感できるスプレッド
- 実際に体感できる約定力
- サポートの対応力
- 入金出金の利便性
を確認した上で、上位の口座を開設することをおすすめします。
実際にやってみなければ、海外FX業者の本当の使い勝手というのは、わからないからです。
注意点その3.口座通貨を確認しておく
「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」は、ドル建て口座などが多くなっており、日本円口座が利用できないものも少なくありません。
投資資金の管理を米ドルで管理している方には影響はありませんが、日本円で投資資金を管理している方の場合は、入金時にも、出金時にも、為替手数料が発生してしまいます。
まとめ
海外FX業者には「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」という大口顧客向けの取引口座が用意されています。
「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」には
- トレードコストが大幅に安くなる
- VPSなどの無料利用が可能
- 専任のアカウントマネージャーが付く
- アナリストレポートなどが無料で読める
- サポートが手厚くなる
などのメリットがあるため、使えるのであれば、使わない手はない海外FX口座ともいえるのです。
ただし、多くの「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」では
- 最低入金額:100万円~500万円
と高額に設定されているデメリットがあるのです。当然、このぐらいの金額を用意できないと「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」は利用できないのです。
しかし、中には
- 最低入金額:10万円~50万円
の範囲内で開設できる「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」もあるので、まずはこのぐらいの入金額で利用できる「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」をおすすめします。
「VIP口座、プレミアム口座、プロ口座」を利用する注意点には
- 注意点その1.高額な入金をするのであれば、海外FX業者の信頼性も重要になる!
- 注意点その2.いきなり「上級者・大口顧客向けの口座(VIP口座、プレミアム口座、プロ口座)」の口座を作らない!
- 注意点その3.口座通貨を確認しておく
というものがあります。高額な投資資金を預けることになるので、慎重を期して、海外FX業者を選ぶことが重要です。
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