海外FXには、「ハイレバレッジトレードができる」「透明性が高い」「追証がない」「ボーナスが豊富」・・・と様々なメリットがあるため、メリットがあるのはわかるんだけれども、海外の業者というだけで・・・「危ないんじゃないの?」と危険性を感じてしまうという方は少なくありません。今回は、海外FX歴10年超、のべ20社以上の海外FX業者を利用してきた海外FX経験者の筆者が「海外FXの危険性・リスクの実態」を解説します。
筆者の海外FX業者利用歴
まずは、筆者の2018年6月時点の利用中海外FX口座の状況です。
現在も利用中海外FX口座
保有開始年月日:2013年7月16日
保有口座数:7口座
保有開始年月日:2016年11月1日
保有口座数:3口座
保有開始年月日:2014年5月2日
保有口座数:2口座
保有開始年月日:2013年11月5日
保有口座数:3口座
保有開始年月日:2015年5月13日
保有口座数:3口座
保有開始年月日:2013年9月10日
保有口座数:3口座
保有開始年月日:2017年5月15日
保有口座数:1口座
保有開始年月日:2014年12月17日
保有口座数:1口座
保有開始年月日:2017年2月17日
保有口座数:1口座
停止した海外FX口座
youtradeFX
保有開始年月日:2013年11月19日
保有口座数:1口座
Pepperstone
保有開始年月日:2014年12月2日
保有口座数:1口座
AxiTrader
保有開始年月日:2013年11月29日
保有口座数:1口座
DynamicTrade
保有開始年月日:2013年11月29日
保有口座数:1口座
その他、一度は使ったことがある海外FX口座
- IFCmarkets
- FXDD
- Traders-trust
- Bigboss
- TopFX
- olotrading
- myfx markets
- FX GLOBE
海外FXは危険なのか?
では、いきなり結論ですが・・・上記の数の海外FX業者を利用してきた筆者の回答は
です。
と言われるかもしれませんが
その答えは
- 海外FXには危険性はあるがそれほど危険性が高いものではない。
- リスク以上のメリットがある。
という2つの理由があるからです。
実際に経験してみて、
海外FXは、100%安全とは言い切らないのは間違えありません。
ただし、そのリスクは、多くの方がイメージするよりも、大きいものではなく、十分にメリットの方が大きいと断言できるので、今も海外FXを続けているのです。
海外FXが安全とは言い切れない理由
です。
問題の海外FX業者は
youtradeFX
です。
筆者が口座開設したのは2013年11月19日です。
ASIC Regulation No. 398528
Youtrade Capital Markets PTY Ltdはオーストラリアに設立され、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)によって規制されています。
つまり、この時点ではオーストラリア証券委員会の金融ライセンスを保有している全く問題のない海外FX業者に見えていたのです。
しかし、2015年3月4日を最後にサポート担当者と連絡が取れなくなりました。
かろうじてウェブサイトは表示されるものの
- 電話は、つながらない。
- ライブチャットは、つながらない。
- メールの返信はない。
- サイトから問い合わせのリンクが消える
・・・
最終的に
サイトも表示されなくなってしまいました。
筆者は、10万円程度しか入金していなかったので、大したダメージではないのですが・・・
当時は、はじめての経験だったので
「やはり、海外FX業者には、危険な業者もいるんだな。」と考えされられました。
と疑問を持って、調べてみたところ
なんと・・・
2014年11月18日
ASIC、YouTradeFX社に警告
ASICは同国の投資家に対し、YoutradeFXグループとの取引に注意するよう呼びかけた。
ASICは、YoutradeFX社がASICから規制されておらず、オーストラリアでマージンFX取引を提供できるライセンスを受けていないと警告した。
同社はこれまでYoutrade Capital Markets Australia社として知られており、現在はGolden Sky Australia社となりAFSライセンスを保持している。同社は以前YoutradeFXグループの関連会社で2014年7月以降、ASICの調査に従い、YoutradeFXから離れた。
ASICは投資家に対し取引相手の業者が正式にライセンスを保持し規制を受けているか確認するよう促した。ASCI登録業者の確認は同局ウェブサイトから行う事ができる。
という情報が見つかりました。
前後関係は、不明ですが・・・
- Youtrade Capital Markets PTY Ltd = ASICライセンスを保有
- Youtrade Capital Markets Australia社 → Golden Sky Australia社に移行
- Golden Sky Australia社はAFSライセンスを保持していたがASICの指摘で、YoutradeFXから離れた。
- YoutradeFXは、ASICライセンスを保有していない状態になった。
ということになります。
この情報は、オーストラリア国内の投資家に対して2014年11月18日に発信されているので、もし仮にこの時点で筆者がこの情報をつかんで出金していれば、YoutradeFXが倒産、出金拒否になる前に間に合ったかもしれないのです。
このように
というのは間違えないのですが・・・
- 金融ライセンスを保有していた会社が海外FXの運営から離れてしまう(事業譲渡)
- 金融ライセンスが更新されずに、金融ライセンスを保有していない状態になる
- 金融ライセンス自体がウソである
ということも、往々にして起こりうるということなのです。
「海外FX業者に油断はできない。」というのがこのときの教訓です。
だからこそ、「海外FXは100%安全だ。」と言い切ることはできないのです。
「海外FXには危険性はあるがそれほど危険性が高いものではない。」と考える理由
そうは言っても、出金できなかったのは上記のケースのみで
21社中1社のみで起こったこと
なのです。
確かに金融ライセンスの事情、親会社の事情で、日本在住の日本人向けのサービスを停止する海外FX業者もあります。
- Pepperstone
- AxiTrader
- ironFX(一時離脱し、再開)
- DynamicTrade
しかし、これらの業者は、切り替えのタイミングで問い合わせも、出金もできますし、最後までサポートしてくれました。
Pepperstoneの場合
2014/12/02 (火) 15:02
平素はPepperstoneをご利用頂き、誠にありがとうございます。
先日ご案内差し上げております通り、大変申し訳ございませんが、2014年12月31日(水)以降、
日本在住のお客様は弊社でお取引頂くことができません。日本国外の住所でご登録頂いているお客様、および日本国外に登録の法人名で口座開設頂いているお客様は、
従来通りお取引を続けて頂けます。
2015/01/01 (木) 9:27
出金リクエストフォーム – 587884
様,
お客様の口座について出金リクエストフォームを作成しました。
2015/01/02 (金) 11:59
出金完了通知(銀行送金)
________________________________________
様下記の通り、取引口座からの出金処理が完了しましたのでご連絡いたします。
出金の内容
取引口座番号 587884
取引口座通貨 JPY
出金金額 9945
取引できるのは、2014年12月31日(水)まで
でしたが、口座の出金は2014年12月31日(水)以降も受け付けてくれていたので、スムーズに出金ができました。
Pepperstoneも、ASICライセンスを保有する海外FX業者でしたが、こちらはASICの管理下にあった海外FX業者だったので、トラブルもなく、丁寧な対応を受けられたのです。
の判断は人それぞれかもしれませんが・・・
と考えます。
海外FX業者を利用するうえでのリスクを減らす方法
上記の経験があったので「海外FX業者のリスクを抑えるために何をすれば良いのか?」は、筆者の中である程度クリアになってきました。
その1.金融ライセンスの保有を確認する
大前提として知っておいてもらいたのは
という状況です。
金融庁の圧力があるためです。
そのため、
CySEC(キプロス証券取引委員会)ライセンスで運営していたXMも、日本顧客向けに新会社(Trading Point (Seychelles) Limited)を設立し、セーシェルのFSAライセンスで営業しています。
筆者の判断では
と判断しています。
その2.海外FX業者1社に大口の預金を集約しない
筆者の現在利用中の海外FX口座は数十口座あります。
というのも、一カ所に固定してトレードをしないからです。
なぜなら、一カ所に大口の資金を投入して、その海外FX業者が出金拒否のような状態になると、資金的なダメージが大きくなってしまうからです。
海外FX業者は、最大レバレッジ1000倍ぐらいでトレードができるのですから、そもそも、そんなに大金を海外FX業者の口座においておく必要がないのです。
信頼できる国際決済サービスのアカウントにある程度のまとまった投資資金を入れて
複数の海外FX業者の口座に少額の資金を分散し、状況に応じて使い分けることで万が一、利用している海外FX業者が倒産、出金拒否になっても、資金的なダメージを下げることができる
のです。
その3.情報収集を欠かさない
前述した通りで
ASICがオーストラリア国内の投資家向けに発信した「YoutradeFXのライセンス不保持」の情報を筆者が把握していれば、出金拒否は回避できた可能性があります。
その4.世界レベルで利用している投資家が多い海外FX業者を使う
基本的には
世界中で利用している投資家の数が多ければ多い海外FX業者ほど「出金停止」をした日には、世界中から非難が殺到します。
と考えられます。
その5.日本人顧客向けの運営歴が長い海外FX業者を利用する
日本人顧客向けのFXサービスの提供歴が長ければ長いほど、ちょっとやそっとのことでは「出金停止」は起こしません。
また、万が一トラブルが発生したとしても、日本人スタッフが何名も在籍しているはずですので、その場合の対応やクレームを入れるのも、日本語で良いのです。
のです。
例えば
- 「口コミサイトに書いてある評判」だけを鵜呑みにしてしまったら・・・その口コミがねつ造されているものかもしれません。
- 「金融ライセンス」だけを鵜呑みにしてしまったら・・・その金融ライセンスは古い情報が掲載されているかもしれません。
日本のFX会社だって、100%安全ではない!
日本では、コインチェックなど仮想通貨取引所の不正が社会問題になっています。
これを見ればわかる通りで
- 日本のFX業者 = 安全
- 海外のFX業者 = 危険
というのは、単なる既成概念(思い込み)です。
- 日本のFX業者 = 安全な会社も、危険な会社もある(比較的安全な会社が多い)
- 海外のFX業者 = 安全な会社も、危険な会社もある(安全か?危険か?を見極めるのにコツがいる)
というのが実情です。
だからこそ、
はじめから
と決めつけるのではなく
前述したような「海外FX業者を利用するうえでのリスクを減らす方法」を参考にして
- 安全性の高い海外FX業者を探す
- 利用している海外FX業者の評判・口コミ・ニュースを継続的に取得する
- 一つの口座に大金を置かない
ということを心がければ、十分にリスクを抑えて、海外FXのメリットのみを享受できるはずです。
海外FXには
- 最大3000倍というハイレバレッジでトレードができる
- 証拠金が倍増するボーナスがある
- 取引方法が透明性が高い
- ECN口座でのトレードができる
- 追証なし、ゼロカットシステムあり
- 最新のトレードプラットフォームが利用できる
- 取引できる通貨ペアの種類が豊富
というメリットがあるのですから、リスクを抑えて海外FXにチャレンジしてみるのは「賢い選択肢」としておすすめです。
「海外FXは危険っていうイメージがあるけど、実際どうなの?」
・・・