海外FXボーナスには、同じ入金ボーナスであっても、クッション機能あり、クッション機能なしという点で違いがあります。入金ボーナスのクッション機能とは、何でしょうか?クッション機能について丁寧に解説します。
海外FX入金ボーナスのクッション機能とは?
海外FX入金ボーナスのクッション機能とは
を「クッション機能」と言います。
例:クッション機能ありの100%入金ボーナス
10万円を入金
- 証拠金 = リアルマネー:10万円 + 入金ボーナス:10万円
合計:20万円の証拠金
となり、
- 20万円の損失を出すまではトレードが続けられる
- 20万円の証拠金があるものとして、ポジションを持てる
ことになります。
この状態で
- 5万円の損失 → 残りの証拠金:15万円でトレードが可能
- 10万円の損失 → 残りの証拠金:10万円でトレードが可能
- 15万円の損失 → 残りの証拠金:5万円でトレードが可能
- 20万円の損失 → 残りの証拠金:0円でトレードが不可
となるのです。
例:クッション機能なしの100%入金ボーナス
10万円を入金
- 証拠金 = リアルマネー:10万円 + 入金ボーナス:10万円
合計:10万円の証拠金 + 入金ボーナス(クレジット):10万円
となり、
- 10万円の損失を出すまではトレードが続けられる
- 10万円の証拠金があるものとして、ポジションを持てる
ことになります。
この状態で
- 5万円の損失 → 残りの証拠金:5万円でトレードが可能
- 10万円の損失 → 残りの証拠金:0円でトレードが不可
となるのです。
多くの投資家がイメージする「入金ボーナス」というのは、入金した金額の○倍の資金が証拠金として使えるため
- リアルマネーの入金額以上のポジションを持てる
- リアルマネーの資金が尽きても、残った入金ボーナスでトレードを継続できる
ものだと思われます。
つまり、トレードに活用しやすい入金ボーナスというのは
のことを言うのです。
「入金ボーナスにクッション機能がないケースなんてあるの?」
例:FBS「100%入金ボーナス」の場合
100%入金ボーナスを使用すると、利益を2倍にすることができます。資金を入金して、個人エリアでボーナスを有効にすると、初回入金に相当する金額を取得します。それは、取引のためにより多くのお金を持っていることを意味し、したがって、利益を2倍にする機会もより多くあります。ボーナスは入金予定の回数だけ使用できます!
入金額に対して、100%のボーナス(最大ボーナス額は1万ドル)が受け取れる入金ボーナスですが
口座残高または有効証拠金(ボーナス資金を除く)がボーナス金額の30%以下になると、ボーナスはキャンセルされます。
という文言があります。
つまり、
10万円を入金
- 証拠金 = リアルマネー:10万円 + 入金ボーナス:10万円
合計:10万円の証拠金 + 入金ボーナス:10万円
という状態で
- 7万円の損失 → 残りの証拠金:3万円(入金ボーナスが消失)
ということになるのです。
つまり、FBS「100%入金ボーナス」は
証拠金として利用できない(=クッション機能がない)入金ボーナス
ということになるのです。
「クッション機能がない入金ボーナスに何の意味があるの?」
前述したFBSの場合は、ボーナスが「出金可能なボーナス」となっています。
例:FBS「100%入金ボーナス」の場合
ボーナスは、必要なロット数が取引された後、取引口座から出金することができます。株式の取引を行う場合(MetaTrader5でのみ利用可能)、1ロットが0.1の標準ロットであることにご注意ください。ボーナス条件を満たす時にそれを考慮してください。
パートナーのいないお客様の必要な取引ロット数は次の計算の通りです:米ドル換算の入金額(=ボーナス額) / 3 = 出金の必要取引数(ロット)(セント口座の場合は、1ロット=0.01スタンダードロット)。
例:
900ドル入金した場合
100%入金ボーナス:900ドル
900 / 3 = 300ロットパートナーのいるお客様の必要な取引ロット数は次の計算の通りです:米ドル換算の入金額(=ボーナス額) / 1 = 出金の必要取引数(ロット)(セント口座の場合は、1ロット=0.01スタンダードロット)。
例:
900ドル入金した場合
100%入金ボーナス:900ドル
900 / 1 = 900ロット
つまり、
というメリットがあるのです。
10万円を入金
- 証拠金 = リアルマネー:10万円 + 入金ボーナス:10万円
合計:10万円の証拠金 + 入金ボーナス:10万円
という状態で
- 7万円の損失 → 残りの証拠金:3万円(入金ボーナスが消失)
ということになる反面
入金ボーナスが消失しないようにトレードして
- 1000ドルの3分の1、334ロットを7万円の損失を出さずにクリアすると、入金ボーナスの1,000ドルが出金できる
というメリットがあるのです。
クッション機能がない入金ボーナスというのは「取引条件クリアで出金できる」等、別のメリットが用意されているものなのです。
一概にクッション機能がない入金ボーナスがダメというわけではありません。
ただし、出金するためには一定の取引ロットをクリアする必要があります。
クッション機能がある入金ボーナスとクッション機能がない入金ボーナスはどっちがおすすめ?
クッション機能がある入金ボーナスです。
メリットデメリットを比較すると
クッション機能がある入金ボーナスのメリットデメリット
メリット
- 入金したリアルマネー以上に証拠金が増える
- 増えた証拠金の分、持てるポジションが増える
- 増えた証拠金の分、負けられるpipsが増える
- 強制ロスカットまでの余地が大きくなる
- 入金ボーナスを証拠金としてトレードして得た利益は出金できる
デメリット
- 入金ボーナスの付与上限が比較的少額に抑えられる
- リアルマネーが尽きてからしか、ボーナス分を利用することはできない
- ボーナス自体の出金ができない
クッション機能がない入金ボーナスのメリットデメリット
メリット
- 取引条件(一定のロット数)のクリアでボーナス自体の出金が可能
デメリット
- 入金したリアルマネー以上に証拠金が増えない
- 証拠金が増えないので、持てるポジションが増えない
- 証拠金が増えないので、負けられるpipsが増えない
- 強制ロスカットまでの余地が大きくならない
となります。
クッション機能がない入金ボーナスを利用する場合
クッション機能がない入金ボーナスの唯一のメリットは
- 取引条件のクリアでボーナス自体の出金が可能
という点なのですが、そのハードルが極端に高いのです。
前述したFBSの例で言えば
10万円分を入金して得た、10万円分の入金ボーナスを出金するためには
- 1,000ドル(10万円) / 3 = 334ロット
のトレードが必要になります。
334ロット(3340万通貨の取引)
ですから、
1日5回、1万通貨(0.1ロット)の取引をする方の場合
平日だけで668日かかります。1年の土日祝日の数は、120日ですので、668日を消化するためには、2年9カ月の期間が必要になるのです。
しかも、有効証拠金(ボーナス資金を除く)がボーナス金額の30%以下になると、ボーナスは消失してしまうので
なかなか至難の業であることが理解できるのではないでしょうか?
クッション機能がない入金ボーナスの唯一のメリットは「達成条件がかなり厳しい」ため、おすすめできないのです。※海外FX業者によっては達成条件の緩いクッション機能のない入金ボーナスもあります。
とくにFX初心者やFXトレードの経験値が低い方にとっては、ほぼ意味がないボーナスになってしまいます。
クッション機能がある入金ボーナスを利用する場合
10万円を入金
- 証拠金 = リアルマネー:10万円 + 入金ボーナス:10万円
合計:20万円の証拠金
という状態にいきなりなるため
入金ボーナスを得たすべての投資家が
- 通常よりも2、倍のポジションを持てる
- 通常のよりも2倍、強制ロスカットまでの猶予ができる
- リアルマネーが尽きても、同じ金額の証拠金分トレードができる
- 入金ボーナスを証拠金としてトレードして得た利益は出金できる
というメリットを享受できるのです。
入金ボーナスは、リアルマネーが尽きてからしか利用できないことが一般的なたため、資金をどんどん増やせる上級者、自己資金が大きい大口投資家にとっては、それほどメリットは薄いのですが
- すぐに資金がなくなってしまう
- 資金がなくなる可能性が高い
- 少額資金でトレードしたい
FX初心者やFXトレードの経験値が低い方にとっては、非常にありがたいボーナスとなるのです。
つまり、
- クッション機能がない入金ボーナス → 上級者向けメリットが大きい入金ボーナス
- クッション機能がある入金ボーナス → 初心者、中級者にメリットが大きい入金ボーナス
と言えるのです。
多くの方にメリットが大きいのは
クッション機能がある入金ボーナス
と言っていいでしょう。
クッション機能がある入金ボーナスを展開しているおすすめの海外FX業者は?
基本的に
となっています。
代表的なクッション機能がある入金ボーナス
XMTrading「入金ボーナス」
20%入金ボーナス(501ドル~最大5,000ドル)
XMTradingの詳細はこちら
GEMFOREX「入金ボーナス」
GEMFOREXの詳細はこちら
iFOREX「入金ボーナス」
25%入金ボーナス(1,01ドル~最大5,000ドル)
iFOREXの詳細はこちら
代表的なクッション機能がない入金ボーナス
FBS「入金ボーナス」
FBSの詳細はこちら
TradersTrust「入金ボーナス」
TradersTrustの詳細はこちら
HotForex「100%クレジットボーナス」
HotForexの詳細はこちら
海外FX入金ボーナスのクッション機能に関するよくある質問
「クッション機能があるボーナス」と「クッション機能がないボーナス」を海外FX業者のウェブサイトで判別することが難しいのですが、どうすれば良いでしょうか?
どうしても、海外FX業者のボーナスに関する情報は、海外FX業者によって表記の方法が異なります。
- ボーナスの詳しい情報にウェブサイト上では触れていない海外FX業者
- ボーナスの詳しい情報(利用規約)は英語で表記している海外FX業者
- ボーナスの詳しい情報(利用規約)を日本語で表記している海外FX業者
限られた日本人スタッフが世界展開している海外FX業者の利用規約を翻訳して掲載していることが多く、翻訳が微妙であったり、翻訳が間に合わず英語のまま記載しているため、混乱しやすいのです。
ボーナスの利用規約を確認して、下記の特徴があるかないかで、ある程度、「クッション機能があるボーナス」と「クッション機能がないボーナス」を見分けることが可能になります。
クッション機能がないボーナスの特徴
「クレジット」付与という表記
「ボーナス」ではなく「クレジット」付与と書いてある入金ボーナスがクッション機能がない入金ボーナスのケースが多いです。すべてというわけではありません。
ボーナス消失条件がある
クッション機能がないボーナスの場合は
- 有効証拠金がボーナス額以下になったら消失
- 有効証拠金がボーナス額の30%以下になったら消失
というような消失条件が記載されていることが多いです。
クッション機能があるボーナスの場合は
- 入金したリアルマネーを出金したときにボーナスが消失する
だけの消失条件なので、違いがわかりやすいです。
ボーナス自体の出金ができるもの
すべてというわけではありませんが、ボーナス自体が取引条件クリアで出金できるボーナスは、クッション機能がないボーナスのことが多いです。クッション機能があるボーナスは、ボーナスを証拠金としてトレードして得た利益のみ出金可能です。
「海外FXのボーナスのクッション機能のメリットデメリットを教えてください。」
「クッション機能ありのおすすめ海外FX業者を教えてください。」